LTC(ライトコイン)ダウ理論でみる相場分析 ~250ドル(2.7万円)レジスタンスラインのブレイク~

Daily Market Report 2021/04/12

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LTC(ライトコイン)上方レジスタンスをブレイク

LTC/JPY 日足 当社取引ツールより作成

LTC/JPYは2月中旬以降、上方レジスタンスラインを意識するように上値の重い展開が継続していたが、4月10日に前回高値をローソク足の実体でブレイクした。

高値ブレイクにより、上値を目指す展開が想定しやすいが、今後の動きにおけるターゲットなどを分析してみたい。

今回はトレード参加者の中でも幅広く、一般的に利用されているダウ理論を基軸として相場分析を行っていく。

まず、ダウ理論とは、19世紀後半に活躍した金融ジャーナリストのチャールズ・ダウが提唱した体系的なチャート分析理論で、基本的に6つの原則からなるチャート分析手法のことである。

今回は、ダウ理論の中でも特によく使われている〝トレンドは明確な転換シグナルが発生するまで継続する〟を用いて分析していく。

一般的に上昇トレンドの定義は、継続的な安値の切り上げ、高値の更新であるが、現時点のLTC/JPYの日足を見ると継続的な安値の切り上げ、高値の更新がはっきりと確認できている。

ダウ理論的なLTCの下落トレンドへの転換サインとは

LTC/JPY 日足 当社取引ツールより作成

ダウ理論の明確な転換シグナルとは、上昇トレンドのシグナルが、“継続的な安値の切り上げ、高値の更新”であるならば、“安値が切り上がらなかった”場合と、”高値が更新できなかった”場合が、考えられる。逆に“継続的な高値の切り下げ、安値の更新”が、下降トレンドであると言え、下降トレンドから上昇トレンドへの転換であれば、前回高値の上抜けと考えることが出来る。

ここから立てられる仮説は、現在のライトコイン相場は二か月ぶりだが、明確に上昇基調であることが示唆されており、直近安値を下抜けない限り基本的に目線は上であるということになるだろう。

逆に言えば下落が定義づけられてしまうラインはどこかというと、安値③のラインをローソク足の実体で明確に割ってきた時である。もし、今後、ダウ理論的には上げ目線であるにもかかわらず、安値を割りこんできてしまう様な場合は、下落トレンドが形成される可能性を視野に入れておくとよいかもしれない。

三角保ち合いパターンでは上昇トレンド継続を示唆

相場分析においては、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析など多様な方法が存在している。

ダウ理論を分析の基軸として使うトレーダーも存在すれば、それとはまったく違う分析法でトレードするトレーダーも存在し、逆にテクニカルな要因ではトレードしないトレーダーすらも存在する。

つまり、ダウ理論だけが相場分析を行う手法ではない。そこでさらなる分析精度を上げるため、今回は三角保ち合いのパターン分析を用いてさらなる相場分析をしていく。

三角保ち合いとは基本的に相場の調整段階でみられる特徴的な値動きのことで、主に3パターン存在している。

当社作成

“上昇・下落均衡パターン”は、買い圧力と売り圧力がともに拮抗しており、煮詰まっている状態で、上下ともにブレイクの可能性があり、拡散する相場パターンが見られやすい。

“上昇パターン”は、上値にチャレンジし続けている相場で基本的に上方向にブレイクし価格が上昇しやすい。

“下落パターン”は、下値にチャレンジし続けている相場で基本的には下方向にブレイクし、価格が下落しやすい相場として有名。

LTC/JPY 日足 当社取引ツールより作成

今回のLTC/JPYに関しては、“上昇パターン”に類似しており、 (B)の高値で形成された抵抗線を、(A)の時点でしっかりと上抜けてきている。

ここから、三角保ち合いのパターン分析でもしっかりと上昇が示唆されているということが言えるだろう。

この相場の過熱感がどこまで続くかは予測不可能だが、まだ、目線は上であると考えることが出来そうだ。しかし、上述された、前回安値の下抜けや、サポートラインのブレイク等は、トレンド転換のシグナルとなりえるため、その点にも注意が必要だろう。

(4/11 20:00時点)

銘柄別価格前日比 (%)

社内データより作成

4/11の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は2.43%、中央値は0.98%、標準偏差は3.43%となった。

最大上昇銘柄はXLM/JPY8.28%。最大下落銘柄はQTUM/JPYの-2.19%

最大上昇銘柄のXLM/JPYは4日連続続伸。一時67.0円まで上昇し最高値を更新と力強い動きをみせた。

最大下落銘柄のQTUM/JPYは週末にかけて弱含み。1,800円台からは上値の重い展開が続き続落となった。

24時間 ボラティリティ (%)

社内データより作成

4/11の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値9.73%、中央値は9.99%、標準偏差は4.09%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はXLM/JPY17.66%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はETH/JPY2.54%となった。

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2021-04-12
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