XRP (リップル) 破竹の勢いに期待?BTCドミナンスの崩壊がもたらす未来
Daily Market Report 2021/04/08
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・アルトコインのターン到来か?
Tradingview(https://jp.tradingview.com/)より当社作成
上図は1/1を起点とした暗号資産全体の時価総額におけるBTC(ビットコイン)の占有率を可視化するBTCドミナンスと、メジャーアルトコインとして日本人投資家から親しまれているXRP(リップル)価格を比較したグラフである。
BTCドミナンスが低下するにつれて、XRP価格は急騰しており、逆相関関係が鮮明であるといえる。
レポート執筆時点でBTC(ビットコイン)の週間騰落率は-3.17%と下落する一方で、当社取り扱いアルトコインの週間騰落率は全てのアルトコイン銘柄が週間騰落率でプラス上昇を記録することとなった。
中でも週間騰落率が最も高い3銘柄は、ETC(イーサクラシック)の51.22%、XRP(リップル)の75.05%、QTUM(クアンタム)の90.69%という驚異的な伸び率をみせている。
XRPJPY 週足 Bid当社取引ツールより作成
上図は、XRP/JPY週足チャートと12本の指数平滑移動平均線(EMA)を表示し、価格のトレンドを視覚化したチャートである。
11月の新トークン付与期待により、2018年から続いていた青色長期移動平均線>赤色短期移動平均線のデッドクロス状態が赤色短期移動平均線>青色長期移動平均線のゴールデンクロスへ転換した。
それ以降もリップル社の提訴や流動性枯渇状態を利用しSNSを通じて行われたSNS Pump&Dumpといった出来事を挟んだものの、上昇トレンドを維持した。
4月に入り遂に、米最大手取引所への再上場との思惑やショートカバーが連鎖することで悲願の100円台を突破することとなった。
今月100円の大台を守り抜くことができれば、2017年バブル期の価格である200円~400円の大台が視野に入るだろう。
BTC、ETH、BNBといったステーブルコインを除く時価総額トップ5に入る銘柄が過去最高値を更新する中でXRPも過去最高値を更新できるか注目される。
しかし、100円の大台を守り抜くことに失敗した場合は、2月の高値と2020年12月の高値圏である70~65円台への調整する可能性もあるため注意する必要がある。
・ドミナンス低下が示唆するのは強気か、弱気か?
Tradingview(https://jp.tradingview.com/)より当社作成
上図は1/1を起点とした暗号資産全体の時価総額におけるBTC(ビットコイン)の占有率を可視化するBTCドミナンスとBTC(ビットコイン)価格を比較したグラフである。
BTC(ビットコイン)の価格は3/14に過去最高値である672万円まで高騰することとなったが、その後は高値圏を維持するものの、買い方・売り方拮抗の状態が続いており、上昇トレンド一服との声もある。
BTCドミナンスはその声を可視化しており、BTCドミナンスの低下=暗号資産でのBTCのシェア率の低下は、BTCから別の銘柄へと資金が移っている、または暗号資産外へと退避したと読み取ることができ、2019/6/9と2020/9/7の節目である58%を割り込み(赤線)、BTCドミナンスは暗号資産の冬の時代と呼ばれた2019年の水準に迫っている。
しかし、BTCドミナンス低下はDe-Fi市場の整備が徐々に整ってきたこと、NFTの盛り上がりや暗号資産全体のエコシステムが活性化しているという面でも捉えることができる。BTC(ビットコイン)がもみ合いを上抜け、最高値672万円の突破が想定される位置でもあるため、押し目買いの機会であるともいえるだろう。
Tradingview(https://jp.tradingview.com/)より当社作成
上図は2014/3/31を起点としたBTCドミナンス(上図)とcoinmarketcapで取得可能な全暗号資産時価総額チャート(下図)を比較したグラフとなる。
2021年は、全体時価総額が200兆円を超える記念すべき年となったが、BTCドミナンスは低下している。2017年のバブル期、そして下落トレンド転換の入り口になった際にも同様の動きがみられたことから、ポイントはBTCドミナンスが底打ちした時点で暗号資産時価総額は天井を迎える可能性があるという点である。
2017年の暗号資産バブル期において、暗号資産時価総額が上昇する中で、BTCドミナンスは低下。37%の底を付ける頃に暗号資産市場の時価総額は崩れ、わずか1年で80%もの時価総額を失うこととなった。
2017年のBTCドミナンスの低下は、BTC(ビットコイン)から新しいアルトコイン、ICO投資が活況となる中で資金がBTC(ビットコイン)から移り、全体時価総額は上昇したもののBTCドミナンスが低下することとなった。
2021年のBTCドミナンスの低下は、BTC(ビットコイン)から新しいアルトコイン(De-Fi銘柄)、NFT投資が活況となる中で資金がBTC(ビットコイン)から移り、全体時価総額は上昇したもののBTCドミナンスが低下することとなった。
『歴史は繰り返さないが、韻を踏む』という相場格言があるが、今いる現在地がトレンド転換の第一歩となる可能性があることには注意が必要となりそうだ。
(4/8 午前00:00時点)
・銘柄別価格前日比 (%)
社内データより作成
4/7の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。
平均値は-4.71%、中央値は-5.18%、標準偏差は6.55%となった。
最大上昇銘柄はQTUM/JPYの6.43%。最大下落銘柄はXEM/JPYの-19.99%。
QTUM/JPYは前日に続き、最大上昇銘柄となった。15ドルの心理的節目を突破した。4/30頃にハードフォークを控えているなか(3月19日 Twitter @PatrickXDai)、15ドルの心理的節目を突破した。
最大下落銘柄のXEM/JPYは、前日の大幅高から一転、軟調な展開となった。4/7 は海外大手取引所にXEMの新シンボル「XYM」が配布された(4月8日CoinPost)。XEMの新シンボル付与が進むことによる、材料消化が下落の一因とされるが、新シンボル「XYM」がXEMの発行枚数と同じかつ、処理速度とセキュリティで期待されていることに着目した裁定取引の存在も要因として考えられるかもしれない。
・24時間 ボラティリティ (%)
社内データより作成
4/7の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。
平均値20.30%、中央値は19.21%、標準偏差は9.24%となった。
最もボラティリティが高かった銘柄はXEM/JPYで39.31%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はBTC/JPYで8.38%となった。
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