MADA法を用いたBTC(ビットコイン)ターゲットプライスの算出
Daily Market Report 2021/04/07
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・ビットコインのターゲットは1,000万円となりうるか?
2020年度後半より始まったBTCの上昇相場だが、2021年2月以降は上値が重く膠着している。今後、溜まったエネルギーを放出するかの様に、上昇か下落に大きく勢い付く展開が予想される。さて、この上昇相場の終着点について、今回は、過去の価格動向から、MADA法(Moving Average Divergence Analysis)を用いて、上昇時のターゲットプライス(以下TP)を算出してみる。
MADA法:過去の局面における、MA乖離率を用いてTPを算出するヒストリカル分析
~MADA法から算出されるビットコインのターゲットプライス~
【条件】
・検証データ:為替変動を考慮し、BITMEXのBTCUSDを使用
(https://www.bitmex.com/app/trade/XBTUSD)
・検証期間:3つのMAが上向いているている上昇局面
①2017年12月
②2019年6月
・使用MA:25MA、75MA、200MA
【方法】
- ①対象期間(2017年12月、2019年6月)のビットコインのMA乖離率を算出
- ②平均乖離率、最小乖離率、最大乖離率を算出したのち各MAの期間平均を算出
- ③2021年4月5日時点の25MA、75MA、200MAの値に平均乖離率を掛け合わせてTPを算出
表1 MA乖離率(%)とTP($)
※BITMEXのBTCUSD使用
【結果・考察】
・ビットコインTP:85,006USD~101,037USD(939万円~1,116万円)
※USDJPY=110.5円
各期間におけるMA乖離率および平均乖離率からTPを求めた結果、1BTC=939万円~1,116万円に達するという結果になった。現在のビットコイン価格は650万円なので、およそ300万円近くの上値余地があるということとなる。一方で、現在のMAの方向は3本揃って上向きとなっていることから、上昇時のTPを算出したが、相場には当然下落する可能性もある。現在価格が移動平均線を下回ったり、移動平均が交差(デッドクロス)する等市況の変化には、十分に注意したい。
(4/6 午後8:00時点)
・銘柄別価格前日比 (%)
社内データより作成
4/6の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。
平均値は6.60%、中央値は6.64%、標準偏差は6.76%となった。
最大上昇銘柄はQTUMJPYの16.32%。最大下落銘柄はXLMJPYの-5.12%。
最大上昇銘柄のQTUMJPYは3連騰目にして大幅上昇。4/30頃にハードフォークを控えていること(3月19日 Twitter @PatrickXDai)が主な上昇材料となっており、発表から一月経たずに100%超の上昇を達成している。
最大下落銘柄のXLMJPYは、4/6 午後7時頃にステラネットワークが一時的に停止し、国内外の取引所にて入出金が滞ったことが嫌気されたようだ(4月6日 The Stellar Development Foundationの公式サイト)。
・24時間 ボラティリティ (%)
社内データより作成
4/6の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。
平均値15.78%、中央値は16.09%、標準偏差は8.11%となった。
最もボラティリティが高かった銘柄はXRPJPYで33.91%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はBTCJPYで4.38%となった。
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