BTC(ビットコイン)ドミナンスが60%割れ、価格は100日移動平均線で底打ち?

Daily Market Report 2021/04/05

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・BTCドミナンス低下が楽観的

BTCドミナンスは、4月4日午後1時時点で56.86%の半水準(CoinMarketCapより)となっている。

今年に入り、BTCやETHなど主要暗号資産が低下している一方、市場価格は史上最高値に迫る上昇。これは、BTCやETHなどの主要銘柄より、ENJ(エンジンコイン)やCHZ(チリーズ)などのNFT関連銘柄の上昇を背景にマイナーなアルトコインの活気が向上していると言える。

市場価格とBTCドミナンスの比較表

上記の表は、過去のBTCの下落局面におけるBTCドミナンスの推移である。

過去の調整局面を参考に、今年1月にBTC価格は高値警戒感や達成感からか、高値から-31%の大幅調整をむかえた。下落に伴いBTCドミナンスは70%に迫る水準まで上昇、BTCを中心に他のアルトコインも調整が進んだ様子をうかがえる。

これまでの傾向からすると、BTCドミナンスが50%台へ低下している現在の状況は、BTC以外の他の銘柄の買い需要が高く、リスク選好であるとも受け取られ、BTCやETHの価格上昇局面において追い風となる可能性が髙く、楽観的であると言えるだろう。

今後の流れは、BTCよりアルトコインの買い圧力の規模の方が大きく、そのほかの銘柄が連れ高されるかという点に着目したい。

・今後の見通し

BTCJPY 4時間足  当社取引ツールより

BTCJPYは、614万円の節目にあたる100日移動平均線上での反発が一つのポイントになるだろう(上図参照)。

反発を機に上げ足が続き、100日移動平均線が上昇することによって意識されるサポート帯を引き上げられるかがポイントとしてある。

上値は660万円で頭打ち、史上最高値を強く意識されていることから、100日移動平均線が台頭の皮切りとなりえよう。

現状としては、CMEビットコイン先物のラスト価格、60,090ドルに対し、スポット市場が下窓開けしており、窓を埋める流れとなるのか、注視しておきたい。現在のUSDJPYの為替レートが110.60というところで推移しており、仮に同水準で60,090ドルを達成出来た場合、BTC価格は、6,645,900円となり、史上最高値攻略に勢いが付く可能性がある。また、ETHが先行して史上最高値を更新していることなども好感される。

一方で、2日の米非農業部門雇用者数変化(前月比)が予想64.7万人を大幅に上回り、91.6万人で着地したことなどを受け、市場が織り込む利上げ開始時期が早まり、米国債は売りが膨らんだ。

米10年債利回りは、5bp(1bp=0.01%)上昇し、1.72%へ(4月3日Bloomberg)。景気の堅調さが増していることを示す中、経済支援策の今後の動向を注視する必要があるだろう。

(4/4 午後8:00時点)

・銘柄別価格前日比 (%)

社内データより作成

4/4の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は3.84%、中央値は3.27%、標準偏差は2.75%となった。

最大上昇銘柄はQTUMJPY9.29%。最大下落銘柄はMONAJPY-0.25%

最大上昇銘柄のQTUMJPYは2日ぶりの反発となった。QTUMはFastLaneリリースや、Vaccine Forward(ワクチンフォワード)との連携など、好材料が相次いでおり、ボラタイルながらも概ね上昇基調で推移している。

FastLaneリリース前後の価格推移に関しては、3/29のレポート「QTUM(クアンタム)はFastLaneリリース後は好調も、トライアングル意識で膠着」を、Vaccine Forward(ワクチンフォワード)との連携に関しては、4/1のレポート「QTUM(クアンタム)、チャネル上限到達でバンドウォークから調整入り?」をご参照いただきたい。

最大下落銘柄のMONAJPYは、下髭の陰線。QTUMや他のアルトコインが注目されているなか、MONAは3/25の海外取引所上場を経てからは強弱材料に乏しく(3月25日 CoinPost)、ボラティリティでも最小銘柄となっている。

・24時間 ボラティリティ (%)

社内データより作成

4/4の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値8.08%、中央値は7.92%、標準偏差は2.47%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はQTUMJPY13.08%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はMONAJPY4.68%となった。

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2021-04-05
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