ETC(イーサクラシック)はボリンジャーバンドが収縮、まもなく拡大となるか

Daily Market Report Report 2021/03/30

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スクイーズで緊張感が高まる

チャート(ETCJPY 日足) 当社取引ツールより作成

ETCJPYの日足チャートを見ると、上昇トレンドラインと下降トレンドラインから三角持ち合いとなり、膠着感が強い状況が見て取れる。

上昇トレンドライン(赤色・図①)は、2020年12月14日の安値476.9円と2021年2月23日の安値918.4円を基準とし、下降トレンドライン(青色・図②)は2021年2月13日の高値1,817.6円と3月13日の高値1,509.3円を基準としたている。

また、ボリンジャーバンド(黄色・3σ、期間:20日(終値)、以下ボリンジャー)は狭い範囲に縮まっており、トライアングル形成によってスクイーズ(価格収縮)している状況が確認できる。

膠着が続くことで徐々に緊張感が高まり、多くの市場参加者は、直近高値圏であり、2月中旬の安値と3月の高値が重複するラインとなる1,350円と2月下旬の高値1,190円を識してきており、この価格へ接近すると売買が拮抗し、緊張感が高まる。もっとも、トライアングルはいずれはブレイクアウトするので、上方及び下方へのシナリオを想定する必要があるだろう。

ETCJPYが1,350円を上方へブレイクアウトする場合は、ボリンジャーがエクスパンション(価格拡大)し、ボリンジャーの上バンドを上値抑制として意識されることで、直近高値である1,500円を試しに行く可能性は高い。さらに1500円を攻略できた場合には、バンドウォークが形成される過程で、本年1月の高値1800円も射程距離に入ってきそうである。

他方、1,190円を下方へブレイクアウトすると、ボリンジャーの下バンドを下値抑制として意識され、再度、1,000円を割り込む水準に押し込まれる可能性には留意したい。

3/29は、決済企業大手のVisaがステーブルコイン(USDC)の決済利用を開始する方針を発表したニュース※を背景に、午前10時から午後7時にかけてETCJPYが1,250円から1,300円まで+4%急伸するなど暗号資産市場には買いが集まる状況となった。

市場全般は、スエズ運河の通航再開などでリスクセンチメントが改善した一方で、野村証券の米国法人を始めとした金融機関が、一部取引において巨額の損失が発生しているという報道もあり、投資家の間ではさらなる余波に対する警戒も高まっている。

ポジティブとネガティブな情報が錯そうする可能性には注意しつつ、暗号資産市場においても適切なポジション管理が重要な局面となっている。

※決済企業大手のVisaは29日、暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)ブロックチェーン基盤のステーブルコイン(USDC)の決済利用を開始する方針を発表した。大手決済企業がステーブルコインを決済手段として導入するのは初の事例となる。(CoinPost https://coinpost.jp/?p=232363)

(3/29 午後08:00時点)

銘柄別価格前日比 (%)

社内データより作成

3/29の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は4.59%、中央値は4.53%、標準偏差は1.89%となった。

最大上昇銘柄はETHJPY8.26%。最小上昇銘柄はMONAJPY1.23%

3/29の当社取扱い銘柄は全面高となった。

スエズ運河の通航再開や、米国のワクチン接種拡大と大型インフラ投資計画への期待感が後押しとなり、リスク資産が選好される流れとなった(3月30日 時事通信社)。

最大上昇銘柄のETHJPYは、1週ぶりに20万円台を回復。29日は、欧州の航空会社がETHやBCH等の暗号資産を決済手段として採用したことが明らかとなった(3月30日 CoinPost)。

なお、先週の下落はFRB議長が「決済手段としての暗号資産」に難色を示した(3月23日 CoinPost)ことが一因となっている。

最小上昇銘柄のMONAJPYは小幅続伸。25日に海外取引所での上場を受けて急騰してからは、売買材料に乏しい展開が続いている(3月25日 CoinPost)。

24時間 ボラティリティ (%)

社内データより作成

3/29の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値7.27%、中央値は6.73%、標準偏差は1.81%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はQTUMJPY10.98%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はXRPJPY5.02%となった。

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2021-03-30
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