QTUM(クアンタム)はFastLaneリリース後は好調も、トライアングル意識で膠着

Daily Market Report 2021/03/29

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・好調の背景に「Mainnet FastLane v0.20.2」のリリース

去る3月19日(午前00時09分)、QTUM創設者のPatrick Dai氏はツイッター(@PatrickXDai)で、「ハードフォーク実装により、ブロック間隔を高速化する」とする「Mainnet FastLane v0.20.2」をリリースしたことを報告した。このリリースにより、技術向上が見直され、QTUMJPYは638円から777円まで上昇していた。

同月24日(午後8時50分)、Patrick Dai氏は「Qtumは、NFT及び非スタンド資産(LPトークン、NFT、マイニングパワートークン、債券、株式)に対して最大の市場を構築する可能性があります。」とのツイッター上(@PatrickXDai)でのツイートを背景に、QTUMJPYは777円を上方へブレイクアウトし、888円まで上昇した。800円を上回る上昇は先行きの期待感を強く織り込む形となった。

さらに、同月26日(午前10時29分)には、「ETH2.0を待つ必要はない。4月30日に入手できる。Qtum FastLnaeには、ETH2.0が実現したい機能のほとんどがある。」とツイッター上(@PatrickXDai)で強気のコメントを残し、987円までの価格引き上げの支えとなったようだ。

QTUMJPYは、「Mainnet FastLane v0.20.2」のリリースに伴い、Patrick Dai氏のポジティブツイートを背景として短期的な上昇を見せており、FastLaneは、長期的な上昇トレンドの支えとなる可能性がありそうだ。

・今後の見通し

チャート(QTUMJPY 4時間足) 当社取引ツールより作成

QTUMJPYの4時間足のチャートでは、986円と954円を基準とした下降トレンドラインと860円をサポートとしたトライアングルが意識され、膠着状態となっている。

三角持ち合いから、今後は上方又は下方へのブレイクとなる可能性を想定しておきたい局面だ(=上図参照)。

下落シナリオとしては、トライアングルを下方へブレイクダウンした場合、ピボットポイントS2(=792.8293円)や下降ラインのチャネル下限付近に値する775円のサポートを試す展開を想定しておきたい。

一方で、上昇シナリオとしては、Qtum Mainnet FastLaneが楽観視されるなどして、下降トレンドラインをブレイクアップした場合は、ピボットポイントR2(=993.7993円)や1,000円の桁替えの節目をターゲット視される形で、ボラティリティが拡大する展開となるだろう。

現状、CMEビットコイン先物が、ラストプライス54,095ドルであるのに対し、上窓で推移しているが、スエズ運河の座礁船(=Ever Given:エバーギブン)の離礁が長引くことによるサプライチェーンへの影響懸念や、新型コロナウイルス感染拡大の景気後退懸念などが株式市場やGOLD価格に影響を与えてくると、それが暗号資産市場へ波及することも懸念され、注視する必要があるだろう。

(3/28 午後08:00時点)

・銘柄別価格前日比 (%)

社内データより作成

3/28営業日の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は0.85%、中央値は-1.92%、標準偏差は2.08%となった。

最大上昇銘柄はXEMJPY3.35%。最大下落銘柄はQTUMJPY-3.34%

最大上昇銘柄のXEMJPYは、3連騰となった。 3/23に海外取引所にてXEMの新チェーンSymbol「XYM」が配布され(3月23日 CoinPost)、不透明感が解消されつつあることも好感されているもよう。

最大下落銘柄のQTUMJPYは、朝方に約5%反発するも、以後は軟調な動きとなり、続落した。詳細は本稿で触れたとおり。

・24時間 ボラティリティ (%)

社内データより作成

3/28営業日の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値5.87%、中央値は4.61%、標準偏差は2.43%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はQTUMJPY10.26%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はETCJPY2.73%となった。

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2021-03-29
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