BCH(ビットコインキャッシュ)は100日移動平均線を意識
Daily Market Report 2021/03/26
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・100日移動平均線(=約49,000円)を意識
チャート(BCHJPY 日足) 当社取引ツールより作成
BCHJPYは、3/25午前7時10分からわずか5分間で-14%の急落からのスタートとなった。その後も売り圧力が強い状態だったが、100日単純移動平均線やピボットポイントのS2(51,335円)が意識され終日50,000円近辺でもみ合う格好となった。
終わってみると前日の取引レンジ54,000円-56,700円から49,800円-52,000円にレンジを切り下げる状況となったが、100日単純移動平均線が強く意識されてか、今月1日の安値付近にあたる49,000円のサポートラインを割り込むこともなく51,000円近辺の値動きとなった(上図参照)。
24日、スエズ運河で発生した大型コンテナ船の座礁を皮切りに、原油供給の懸念から原油高が続いていたが、米長期金利の上昇を背景に一旦は一服。原油先物が反落する中で、ドル高の流れが生じ、BCHを含む暗号資産市場にも波及した格好のようだ。
スエズ運河問題は未だ解消されていない。パナマ船籍の座礁船(Ever Given:エバーギブン)に積まれたコンテナを所有する関係者は、「離礁は困難を極めている」とコメント(3月25日 Bloomberg)しており、作業が長引くことで原油を始めとする商品市場やエネルギー関連株に買いが集まる可能性がある。
仮にリスクオンの様相となった場合は、暗号資産市場も連れ上がり、100日移動平均線でのサポート(約49,000円)を確認したBCHJPYは、長期上昇相場継続も考えられる。
一方で、25日の午後8時台に米FRBのパウエル議長が「インフレ期待を2%に抑制することに引き続きコミット」と発言(3月25日 ロイター)したことを受け、暗号資産市場は再び急落。BCHJPYは51,000円から48,000円まで下落したが、下髭となり、ローソク実体では49,000円付近で再び下げ止まりを見せた。
100日移動平均線が意識されていることを再認識されたものの、NY市場がリスクオフの流れとなるようであればBCHJPYは続落し、100日移動平均線の割り込みも想定され、その場合、49,000円のサポートラインをブレイクダウンすることになり、落ちるナイフに注意が必要だ。
(3/25 午後9:45時点)
・銘柄別価格前日比 (%)
社内データより作成
3/25営業日の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。
平均値は0.05%、中央値は-2.58%、標準偏差は6.55%となった。
最大上昇銘柄はMONAJPYの12.80%。最大下落銘柄ETCJPYの-6.60%。
最大上昇銘柄のMONAJPYは、海外取引所での取扱い開始が意識されてか12%の上昇となり、一気に200円台まで回復した。
最大下落銘柄のETCJPYは、前日から続く下落基調から抜け出せず、他の銘柄よりも反発が弱かったため最大下落銘柄となった。
・24時間 ボラティリティ (%)
社内データより作成
3/25営業日の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。
平均値13.71%、中央値は10.86%、標準偏差は5.37%となった。
最もボラティリティが高かった銘柄はQTUMJPYで23.93%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はBATJPYで6.37%となった。
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