LTC(ライトコイン)、19,000円から20,000円の防衛ラインが機能するか?

Daily Market Report 2021/03/24

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FRBパウエル議長発言が市場に冷や水を浴びせる

チャート(LTCJPY 5分足) 当社取引ツールより作成

3月22日、BIS INNOVATION SUMMIT(国際決済銀行イノベーションサミット)にて「中央銀行はデジタル時代にどのようにイノベーションを起こすことができるか?」という議題をもとに討論が実施された。そこでFRB(米連邦準備理事会)のパウエル議長が登壇し、「仮想通貨が金融の安定を脅かすと考えているか」との問いに対し、「仮想通貨は、価格変動が大きく、価値の裏付けはなく、支払い手段として利用できる通貨でもない、投機対象の資産である」(CoinPostより引用:https://coinpost.jp/?p=230512)と見解を示した。

この発言が嫌気されたのか、暗号資産市場は全般的に調整する状況となった。

こうした流れLTCにも波及し、LTCJPYは21,400円から20,000円まで-6.5%下落する展開となった(上図参照)。

また、BaFin(ドイツ連邦金融監督庁)が改めて暗号資産について、投資者に対してリスク注意喚起(3/20-CoinPost)を行ったことや、CFTCが、米Coinbase(コインベース)に、過去に不正な報告と仮装取引を行っていたとして、650万ドルの罰金を命じられたと報じられたことも(3/22-CoinPost)重ねて市場に冷や水を浴びせる格好となった。

LTCJPYは頭重い―半値でサポートされるか

チャート(LTCJPY 日足) 当社取引ツールより作成

LTCJPYは25,000円で上値を抑えられ、短期的には下値を模索している状況となっているものの、中長期での上昇トレンドは崩れていない状況だ。

次のポイントは、上昇トレンドのサポートライン(赤線)の19,000円から20,000円の防衛ラインが機能するかが注目される。

ここは、16,000円からの上昇に対する半値付近に位置し、上昇トレンド継続を期待した反発があるか確認が必要だろう。

他方、上昇トレンドのトレンドラインをブレイクする場合、16,000円から25,000円の上昇に対するリトレースが深く、調整局面となりそうだ。

この場合は25,000円の2つの山がWトップとなり、典型的な下落パターンが発生することになり16,000円割れを再度試しに行く可能性には警戒しておく必要があるだろう。

(3/23 午後8:00時点)

銘柄別価格前日比 (%)

社内データより作成

3/23営業日の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は0.00%、中央値は0.14%、標準偏差は2.62%となった。

最大上昇銘柄はQTUMJPY4.86%。最大下落銘柄はBATJPY-5.29%

最大上昇銘柄のQTUMJPYは、午後4時に一転反発。明確な材料ともいえないが、暗号資産市場におけるQTUMの時価総額は100位前後に位置しており3/23は1日ぶりに100位圏内を奪還している(Coin Market Cap)。

最大下落銘柄のBATJPYは、100円割れ目前まで下押し。今月はBraveの独自検索エンジン「Brave Search」立ち上げの発表や(3月4日 ITmedia NEWS)、米投資企業による投資信託提供開始の発表もあったが(3月18日 CoinPost)、これら買い材料も一服しつつあるようだ。

24時間 ボラティリティ (%)

社内データより作成

3/23営業日の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値7.18%、中央値は6.34%、標準偏差は2.30%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はXRPJPY12.51%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はXLMJPY4.73%となった。

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2021-03-24
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