空売りの構造ダイアグラムで見るXLM(ステラルーメン)の今後の値動き
Daily Market Report 2021/03/23
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・正念場:年初来2位の上昇疲れを克服できるか
チャート(XLMJPY 日足) 当社取引ツールより作成
上図は、XLMJPYの日足チャート(2021年初来)である。XLMJPYは、当社取扱い銘柄における年初来の価格上昇率2位の強さを見せている。
(Daily Market Report 2021/03/22「今こそ見るべき暗号資産ランキング、ダンシングはいつまで続く?炭鉱のカナリアが示すBTC(ビットコイン)の未来は?」参照)
一方で、直近では方向感のない動きとなっており、これまでの上昇疲れを印象付ける展開となっている。
3/20以降の値幅拡大は、次のステージ移行を模索していると見られる。ステージ移行に備え、節目となる水準と今後のシナリオを整理する。
<節目水準の整理>
①【25円】第1ステージライン(青線):
年初から続く上昇トレンドの起点となる水準である。
②【40円】ネックライン(赤線):
直近に形成されたサポートラインであり、かつ、上昇トレンドから下落トレンドへの転換を判定する際に使用する水準である。
また、上図に見られるチャートでは、急上昇後に50日単純移動平均線(黄色線、以下50MA)への調整が発生している。加えて、50MAから数回の反発はしているものの、短期上放れに失敗する動きが発生しており、典型的な“上昇疲れ”を示唆するチャートパターンとなっている。
③【55円】トップライン(白線):
年初から続く上昇トレンドにおける、明確な上値抵抗線である。また、次の上昇ステージ移行を判定する際に使用する水準である。
< シナリオ1 >
①【25円】第1ステージラインへの後退
50MAに下押しされながら、②【40円】のネックラインを割り込み、上昇トレンドから下落トレンドへ転換するシナリオである。“上昇疲れ”を示唆後、ネックラインの割り込みが発生するチャートパターンは、株式市場で見られる典型的な売りサイン「空売りの構造ダイアグラム1」である。
その場合、①【25円】第1ステージをサポートとするレンジへの後退となるステージダウンシナリオとなろう。トレンド転換判定後は、継続的な上昇が見込めないため、下落サイクルに対応した売買シナリオへの切り替えが必要となるだろう。
< シナリオ2 >
③【55円】トップラインへの挑戦
50MAにサポートされながら、直近の停滞を克服し、③【55円】トップラインの上抜けに挑戦するシナリオである。上抜け達成となった場合は、「上昇ステージへの移行」と「停滞からの反発」が重なり、相応の値幅となる可能性がある。目先では、①→②→③と続く値幅15円が意識され、70円が目標価格となるだろう。
(3/23午前 0:00時点)
・銘柄別価格前日比 (%)
社内データより作成
3/22営業日の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。
平均値は-0.82%、中央値は-0.43%、標準偏差は4.53%となった。
最大上昇銘柄はXRPJPYの8.89%。最大下落銘柄はETHJPYの-8.16%。
最大上昇銘柄のXRPJPYは、午後6時より上げ幅を拡げ、1ヶ月ぶりに60円台に到達。明確な材料は挙がっていないが、心理的節目でもある0.50ドルで底堅さをみせたことや、XRPBTCの続伸も好感されたようだ。しかし、FRB議長が価値の保存手段としての暗号資産に難色を示したことが伝わると(3月23日 coinpost)、暗号資産市場はリスクオフに転じ、XRPJPYも連れ安となった。
最大下落銘柄のETHJPYは、日中より上値の重い展開。FRB議長の発言も嫌気され、翌午前4時より下げ幅を拡げた。
・24時間 ボラティリティ (%)
社内データより作成
3/22営業日の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。
平均値9.86%、中央値は10.28%、標準偏差は3.65%となった。
最もボラティリティが高かった銘柄はXRPJPYで18.55%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はBCHJPYで5.95%となった。
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