今こそ見るべき暗号資産ランキング、ダンシングはいつまで続く?炭鉱のカナリアが示すBTC(ビットコイン)の未来は?

Daily Market Report 2021/03/22

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・BTC(ビットコイン)の現在順位は?

当社取り扱い銘柄の上昇率比較
Coin Market Cap (https://coinmarketcap.com/)より当社作成

上図は1/1を起点とした当社取扱い銘柄の価格上昇率を比較したグラフである。

BAT(ベーシック アテンション トークン)が400%を超える上昇となっているのとは対照的に、BTC(ビットコイン)の出遅れ感が目立つ格好だ。

BTC(ビットコイン)の3/15、週足は陰線で終えることとなったが、3月月足は10月から半年もの期間、陽線を維持しており強気派優勢の展開が継続している。

今後の動きはどのようになるのだろうか。

順位 銘柄 上昇率
1位 BAT(ベーシック アテンション トークン) 467%
2位 XLM(ステラ・ルーメン) 247%
3位 QTUM(クアンタム) 199%
4位 ETH(イーサリアム) 152%
5位 XRP(リップル) 135%
6位 ETC(イーサクラシック) 121%
7位 BTC(ビットコイン) 104%
8位 XEM(ネム) 92%
9位 LTC(ライトコイン) 65%
10位 BCH(ビットコインキャッシュ) 60%
11位 MONA(モナーコイン) 42%
順位 銘柄 上昇率
1位 BAT
(ベーシック アテンション トークン)
467%
2位 XLM
(ステラ・ルーメン)
247%
3位 QTUM
(クアンタム)
199%
4位 ETH
(イーサリアム)
152%
5位 XRP
(リップル)
135%
6位 ETC
(イーサクラシック)
121%
7位 BTC
(ビットコイン)
104%
8位 XEM
(ネム)
92%
9位 LTC
(ライトコイン)
65%
10位 BCH
(ビットコインキャッシュ)
60%
11位 MONA
(モナーコイン)
42%

上図は2021年3月21日時点の価格上昇ランキングである。ポイントは下記のとおりとなる。

・当社取り扱い銘柄の全銘柄が年初来プラス圏と好調な推移

・特にBAT(ベーシック アテンション トークン)が大きく上昇

・BTC (ビットコイン)の上昇率は100%を超えるが、順位はアルトコイン優勢

年初来から一時6倍を超える上昇をみせたBAT(ベーシック アテンション トークン)の存在が目立つ。BTC(ビットコイン)も年初来から約2倍の価格で推移しているが、他のアルトコインの上昇率と比較するとBTC (ビットコイン)は出遅れているようにもみえる。

・2021年、BTC(ビットコイン)に起きた変化とは

Tradingview(https://jp.tradingview.com/)より当社作成

2021年に起きた変化としてまず挙げられるのが、ドル指数とBTCの相関関係である。

2020年はコロナショックをトリガーとして、世界各国が大規模金融緩和を実施するに伴い、副作用としての通貨価値棄損の懸念から、インフレヘッジとして米企業や大物投資家がBTC (ビットコイン)の投資に名乗りを上げ、77.8万円から297.8万円まで約3倍まで上昇することとなった。

2020年はインフレヘッジとしての価値に目を付け、ニューマネーが集まることでドル安・BTC高の状態が続いたが、2021年に入り米国金利上昇を背景にドル指数が上昇しているにも関わらず、BTCは上昇を続けた。いったい何が起きたのだろうか。

Tradingview(https://jp.tradingview.com/)より当社作成

上図は2020年の期間のBTC (ビットコイン)、銅、米ナスダック、ドル指数の相関関係を図式化したものである。

-1から1の間で-1に近ければ負の相関関係、1に近ければ正の相関関係が強いことを示すが、2020年のBTC (ビットコイン)は銅、米ナスダックと強い正の相関関係を保った値動きで推移したのに対して、ドル指数と強い負の相関関係で推移していたことが分かる。

Tradingview(https://jp.tradingview.com/)より当社作成

上図は2021年の期間のBTC (ビットコイン)、銅、米ナスダック、ドル指数の相関関係を図式化したものである。

2020年とは相関関係がまるで異なる金融資産の動きをみせていることが分かる。

2020年と同じ相関関係を示すものは銅のみであり、強い相関関係を保っていた米ナスダックは非常に弱い相関関係に変調しており、ドル指数との相関は強い負の相関関係から、正の相関がある状態へと変調したことが分かる。

2020年の相関関係が失われたことにより、暗号資産市場の把握が難しい環境となったといえるだろう。

現在のBTC (ビットコイン)は上昇基調で推移しているが、コロナショックから一年を経過して、事態の収拾に向かっている点や金利上昇を背景に、今までとは異なる資金フローがうごめいている可能性がある。

・今後の動向は炭鉱のカナリア(銅)次第

Tradingview(https://jp.tradingview.com/)より当社作成

上図は2021年の銅とBTC (ビットコイン)の日足チャートである。

BTC (ビットコイン)の今後の動向は、世界経済の先行指標であり、炭鉱のカナリアとも呼ばれる銅が鍵となるだろう。銅価格はかつて2008年のリーマンショック発生の1か月前に急落。2020年コロナショックでも1か月前に価格はいち早く下落しており、世界経済を占う道標ともいえる指標である。

現在のチャートは銅とBTCのどちらも安値を切り上げ・高値を切り下げ、三角保ち合いの様相を呈しており、重要局面であるといえる。

保ち合いを下にブレイクする場合、BTCは最高値から30%下落ラインにあたる43,000USD(467.8万円)までの調整が視野に入るだろう。

保ち合いを上にブレイクする場合、強気派優勢の展開は継続となり70,000USDまで上昇する可能性があるだろう。

(3/22午前 0:00時点)

・銘柄別価格前日比 (%)

社内データより作成

3/21営業日の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は-3.67%、中央値は-3.12%、標準偏差は1.98%となった。

最小下落銘柄はETHJPY-0.36%。最大下落銘柄はXLMJPY-6.75%

3/21営業日は米大手暗号資産取引所のNASDAQ上場延期の報道(3月22日 coindeskjapan)が嫌気されたのか、全銘柄下落となった。

最小下落銘柄のETHJPYは下髭の陰線。一部の機関投資家がDeFiの可能性に着目し、これを評価していることや、香港上場企業によるETH買い増しの報道(3月19日 coinpost)が、強気材料とされているようだ。

最大下落銘柄のXLMJPYは、3月より値幅を縮小し、レンジ相場となっている。前日には6%高となったが、レンジ上限の割高感からか、往って来いとなった。

・24時間 ボラティリティ (%)

社内データより作成

3/21営業日の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値8.98%、中央値は8.40%、標準偏差は2.38%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はXRPJPY13.37%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はBCHJPY6.22%となった。

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2021-03-22
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