ETH(イーサリアム)、価格と出来高は逆相関。警戒が必要な局面か
Daily Market Report 2021/03/18
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・最高値から急落も、9割近く戻す
ETHJPY 日足 Bid
当社取引ツールより作成
2月下旬に史上最高値から一転、急落したETHJPYであるが、3月に入ってからは底堅く上昇している。
3/6には、それまで警戒されていた50日移動平均線を背にした売りもこなし、8%超の大幅高となった(赤矢印)。3/13(上図B地点 (以降、Bとする))には、急落前高値の9割近くを戻した。
一方で直近3日間は陰線となっており、最高値直前で頭打ちの様相を示している。現状として、価格は下落基調ながらも、2/23安値(A)から2/28安値に引いたサポートラインや、75日移動平均線を下支えとした下値の限られる展開が想定される。勿論、2/20につけた史上最高値(X)から(B)に引いたレジスタンスも意識されており、しばらくは黄色矢印のように、サポートラインに向けた下落が想定しやすいか。
2/23の急落に関しては、3/3のレポート「ETH(イーサリアム)、昨年の急落との共通点とは?」をご参照いただきたい。
・年初より出来高の伴わない価格上昇
ETHUSD出来高移動平均
Coin Market Cap (https://coinmarketcap.com/)より当社作成
上図は昨年12月以降のETHUSDの価格と出来高の関係である。
5日、25日移動平均線が示す通り、1/11以降の緩やかな出来高減少に対して、価格は上昇しており、「出来高の伴わない価格上昇」となっているようだ。
出来高と価格の関係について、直近ではMONAJPY(詳しくは2/18のレポート「モナーコイン(MONA)続伸、700円台も視野?」を参照されたい)で「出来高の伴った上昇」が確認された。
しかし、今年1月以降のETHUSDに関して言えば、2/23の急落時においても(赤矢印)、出来高の増加に対して、価格の下落が確認されており、出来高と価格は逆相関の関係にあるといえる。
2/23の急落により、出来高と価格の乖離自体は、一旦は縮まったかのようにみえたが、その翌日から再び出来高増加の伴わない価格上昇が始まり、現在ではさらに出来高と価格が乖離している。
また、短期的な勢いを示す5日移動平均線が25日移動平均線に近づきつつあり、僅かに出来高増加の傾向がみられる点や、価格が最高値を更新できずに頭打ちの様相となっている点も、2/23の急落前と通ずるため、警戒しておきたいところだ。
(3/17 午後 11:00時点)
・銘柄別価格前日比 (%)
社内データより作成
3/17営業日の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。
平均値は3.33%、中央値は2.34%、標準偏差は4.01%となった。
最大上昇銘柄はBATJPYの11.83%。最大下落銘柄はQTUMJPYの-1.39%。
最大上昇銘柄のBATJPYは、昨日に続き上昇。3/16営業日、85円高値をしっかり抜けて100円台に到達したことや主要取引所の上場などが好感された。
最大下落銘柄のQTUMJPYは、3月上旬から膠着したレンジで踏み出せない状況が続いている。
・24時間 ボラティリティ (%)
社内データより作成
3/17営業日の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。
平均値10.42%、中央値は5.43%、標準偏差は10.00%となった。
最もボラティリティが高かった銘柄はBATJPYで36.90%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はXLMJPYで4.21%となった。
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