三角保ち合いのステラ・ルーメン(XLM)、上とみるか、下とみるか

Daily Market Report 2021/03/11

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XLMは40円台を固めつつあるかのような動き

XLMJPY 日足 Bid
当社取引ツールより作成

XLMJPYは2/25のレポート「ステラ・ルーメン(XLM)急落後、まずは40円の攻防に注目!」掲載後、軟調気味で方向感のない状況が続いていた。しかし、翌2/26に「リップル社出資のプロジェクト「Flare Networks」が、ステラ(XLM)を統合する」という報道が材料視されたこともあってか、50日移動平均線付近で反発した(赤矢印)。

翌日には2/23安値と2/26安値を結んだ(A)のサポートが意識され、46円台へ乗せるが、2/13高値と2/20高値を結んだレジスタンスライン(赤線)に押される形で反落して、(A)のサポートラインを割った。

XLMJPYの(A)のサポートラインは否定されたようにみえたが、価格は下値を模索することなく、42円台で横ばいで推移しており、3/5の下値を試す場面でも40円台を保っていた。

その後は3/5安値に引いた(B)のサポートが意識される形で上昇し、レジスタンス(赤線)を抜ける状況となっている。

XLMJPYが本当に三角保ち合いを上抜けたとするならば、やがて強い上昇トレンドに向かうと考えられるが、現状として、1月末のような急騰といえる上昇は確認できず、陰線を出しつつある。

しかし、上昇に伴って出来高が増加していれば、市場参加者の買い意欲という裏付けがあり、注目されるにしたがって価格も上昇するかもしれない。出来高をみてみよう。

3/6以降の出来高と価格は増加傾向か

XLMUSD出来高移動平均
Coin Market Cap (https://coinmarketcap.com/)より当社作成

XLMUSDの出来高移動平均線をみると、1月下旬の下落トレンドや、2月上旬の上昇トレンドのように、5日が25日を上回る(ゴールデンクロス)と価格が上昇し、下回る(デッドクロス)と下落する傾向がみられる。

直近の出来高をみると、2月後半から減少傾向にあったXLMUSDの出来高は3/6に底をつけ、再び増加傾向にあるようだ。

価格も伴って上昇しており、今後も出来高と価格の上昇が継続するか、その過程で5日出来高移動平均線が25日を再び上回り、上昇に弾みがつくかにも注目しておきたい。

今後はボラティリティの再拡大にも注目

XLMJPY 日足 Bid
当社取引ツールより作成

昨年末よりXLMJPYの下値は75日移動平均線に支えられており、下値の目処の一つとして注目されてきたが、2/26の急落ではより高い価格帯の50日移動平均線が支えとなった。

このため、まずは50日、75日移動平均線を下値のサポートとした上昇となる可能性を想定しておく必要があるだろう。

上昇トレンドとしては(B)のサポートが特に意識されるが、現状として、このサポートを下回っており、続伸するかの不安要因となりうるかもしれない。

また、ここで、注目しておきたいのは、14日移動平均線と、25日移動平均線の関係である。

1月末の急騰(赤矢印)では、14日移動平均線が25日移動平均線に差し掛かり、一旦は下抜けたものの、再び、14日>25日の順序となって上昇した。

この14日>25日の順序は価格急騰のシグナルと考えることもできるかもしれない。

今のXLMJPYをみても、25日が下向き出したのに対して、14日は、先週末からの上昇により上向き出したため、14日>25日の順序となる可能性に近づいた点に留意しておきたい。

上値の目処として、年初来高値である62円が想定されるが、これを上回った場合に、昨年末の上昇のような急騰相場となる可能性も考えられ、要警戒である。

(3/10午後10:00時点)

銘柄別価格前日比 (%)

社内データより作成

3/10営業日の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は-1.04%、中央値は-0.97%、標準偏差は8.09%となった。

最大上昇銘柄はBATJPY15.41%。最大下落銘柄はXEMJPY-20.72%

最大上昇銘柄のBATJPYは4日連続続伸。3/3の高値をブレイクすることとなり、71円まで上昇する場面もみられた。

最大下落銘柄のXEMJPYは4日連続続落した。3/15に予定しているメインネットローンチを控えているが、売り方優勢の展開が継続。一時43円まで値を下げる展開となった。

24時間 ボラティリティ (%)

社内データより作成

3/10営業日の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値11.28%、中央値は7.67%、標準偏差は8.16%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はXEMJPY32.77%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はXLMJPY6.24%となった。

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2021-03-11
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