ビットコイン下落。今後を示唆する二つの指標をチェック
Daily Market Report 2021/01/22
_
・ビットコイン、最高値から100万円を超える大幅調整
BTCJPY 日足 Bid
当社取引ツールより作成
上図は、BTC日足チャートと12本の指数平滑移動平均線(EMA)を表示し、価格のトレンドを視覚化したチャートとなる。
ビットコインの上昇トレンドは10/21の125万円から始まり、1/8の最高値である435万円まで3.5倍の上昇をみせた。
勿論、一本調子で上昇が続いていたわけではなく、11/26(①)、12/11(②)、1/11(③)のように月に最低一回、赤短期EMAを割り込む調整局面が発生していたことがわかる。
しかし今回の下落(④)は赤短期EMAを割り込み、さらに青長期EMAまでローソク足の実体が入り込んでいることが確認でき、10/21から1/21までの上昇トレンドで初めて大幅調整が発生した局面であるといえる。
ビットコインは現在の地点から反発し最高値更新を目指すか。それとも続落となり、上昇トレンドの終わりを示唆するものか。
今後の行方の手がかりを探るため、12/23のマーケットレポート「ビットコインの行方は銅とドルが知っている?」で取り上げた2つの指標をみていきたい。
①銅が示す上昇トレンド継続パターン
Bloombergより当社作成
左軸がビットコイン($)、右軸が銅($)
上図は、2016年1月1日時点の終値を起点としたビットコインの価格と景気の先行指標として投資家層から注目される銅の価格を比較したものとなる。
上図から、ビットコインは世界経済の需要の先行きや、景気循環と大きく連動していることがわかる。大きなサイクルとして具体的には、下記のとおりとなる。
ビットコインは大きな上昇と下落を繰り返しながらも、世界経済の成長に寄り添って銅と同様な価格で推移していたことがわかる。
Bloombergより当社作成
左軸がビットコイン($)、右軸が銅($)
ビットコインは最高値から100万円を超える大幅調整を迎えることとなったが、銅価格をみると直近も堅調に上昇トレンドを維持していることがわかる。ビットコインの今後も上昇トレンドの継続を想定するならば今回の下落は押し目買いの好機ともいえるかもしれない。
②ドルインデックスが示すバブル崩壊パターン
Bloombergより当社作成
左軸がビットコイン($)、右軸がドルインデックス
上図は、2016年1月1日時点の終値を起点としたビットコインの価格とドルインデックスの価格を比較したものとなる。
上図から2017年と2020年はドル安(ドルインデックスの低下)という通貨価値低下に伴い、ビットコインの価格が大きく上昇していることが分かる。
ドル安進行により、史上最高値を更新し続けたビットコインだが、重要なポイントはバブル崩壊時の2018年ラインである88で2021年現在もドルインデックスが、同水準で下げ止まりをみせている点(赤枠)である。
2018年はドルインデックスが下げ止まり、反発上昇し、ビットコインだけでなく暗号資産全体の市場が減退した年となった。
2021年は奇しくもドルインデックスが同ラインに位置している。ドルインデックスが下げ止まり反発上昇するならば、2018年と同様に最高値から50%を超える急落も懸念されるだろう。
(1/22 午前 7:00時点)
・銘柄別価格前日比 (%)
社内データより作成
1/21営業日の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。
平均値は-8.16%、中央値は-9.23%、標準偏差は3.84%となった。
最大上昇銘柄はMONAJPYの2.13%。最大下落銘柄はBCHJPYの-11.99%。
最大上昇銘柄のMONAJPYは日足200MAで反発上昇となり、一時前日高値圏である166円まで上昇となった
最大下落銘柄のBCHJPYは続落となり、1/17ぶりに再度10MAを割り込む展開となった。
・24時間 ボラティリティ (%)
社内データより作成
1/21営業日の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。
平均値14.12%、中央値は13.85%、標準偏差は2.48%となった。
最もボラティリティが高かった銘柄はETHJPYで19.65%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はMONAJPYで9.35%となった。
◆本資料においてお客様に提供される情報は、株式会社DMM Bitcoinが収集・作成等したものです。
◆本資料は、一般的な情報提供を目的に作成されたものであり、暗号資産取引の勧誘を目的としたものではありません。
◆本資料は、本資料作成時点で株式会社DMM Bitcoinが信頼できると判断した情報を基に作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。
◆本資料の情報によって生じたいかなる損害についても、株式会社DMM Bitcoinおよび本情報提供者は一切の責任を負いません。
◆本資料のグラフ・データ等は、過去の実績または作成時点での見通し・分析であり、将来の市場環境の変動や運用状況・成果を示唆・保証するものではありません。また、税金・手数料等を考慮しておりません。
◆本資料に関する著作権、知的所有権、その他一切の権利は、株式会社DMM Bitcoinまたは権利者に帰属します。お客様は、本資料に表示されている情報をお客様自身のためにのみ利用するものとし、第三者への提供、再配信、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。