クアンタム(QTUM)、鬼門をこなし再び急騰なるか
Daily Market Report 2021/01/21
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・上場アナウンスの事実売りをこなせるか
QTUMJPY 日足 Bid
当社取引ツールより作成
昨年夏のDeFiバブルで大相場を経た(QTUM)だが、価格は再び上昇に転じつつあるようだ。当社でもレバレッジ取引が可能であるが、20日に日本国内取引所でのQTUM上場が発表され、取引高の拡大も期待されている。
QTUMJPYの日足チャートをみてみよう。QTUMJPYは3月の急落を底に上昇し、7月上旬より順調に価格を押し上げ推移してきた。8/21の急騰では年初来で一時315%超のパフォーマンスをみせたが、上髭の陰線で引けた。その後、過熱感が一服するにつれて、QTUMJPYはETH等と比較して特有の材料に欠ける点や、流動性の少なさが嫌気されたのか、軟調な展開となった。11月末の急騰も、XRPやXLM等が活発となったことによるアルトコイン全体の連れ高であり、QTUM特有の材料ではなかったため、ほぼ往ってこいとなったようだ。
一方、QTUMJPYの下値に着目すると、急騰、下押し一巡後も長期的な視点で見れば順調に切り上げており、12/24の急落でも、サポート指示線付近の価格帯で反発したことから、①のサポートが意識されているようだ。その後、②のサポートのように角度をつけて上昇していることがわかる。
直近では、緑矢印のように、さらに安値を切り上げて上昇している。1/20営業日では、QTUM上場の事実売りが優勢になったからか下押したが、取引高拡大の可能性は、QTUMにとって好材料であることには変わりなく、今後は、②のサポートや、緑矢印上を推移していく展開が想定される。その場合の注目ポイントとして、RSIの20付近は昨年3月以降、反発できている点、25日移動平均線、75日移動平均線は昨年12月より、サポートとレジスタンスとして機能した局面がある点に注目しておきたい。
・価格、出来高とも堅調推移
QTUMUSD出来高移動平均
Coin Market Cap (https://coinmarketcap.com/)より当社作成
QTUMUSDの25日移動平均線をみると、昨年11月より増加傾向にあるようだ。
昨年末からは、5日が25日移動平均線を上抜けており(ゴールデンクロス)、価格、出来高とも堅調に推移している。同様の相場は昨年1月、8月、11月末に発生しており、その終盤局面で、+10%を超える価格上昇が起きている。今後、同様の展開が起きうる可能性も想定しておきたい。
・上昇後の注目ポイントは
QTUMJPY 日足 Bid
当社取引ツールより作成
12/24の急落より形成された②のサポートであるが、前述の①に次いで比較的続きやすい角度と言え、緑矢印を割り込んだとしても、半年以上にわたる堅調な展開となる可能性がある。仮に緑矢印の上昇が継続した場合には、11月末、12月上旬の高値を引いた上向きのレジスタンス③が視野に入り、②と合わせた上昇ウェッジ形成の存在を想定しておきたい。
なお、昨年2月、12月にレジスタンスとなった325円の価格帯は、今回の反落もあり、QTUMにとって、鬼門ともいえる。その分、突破した場合には青矢印のように、サポートに転じる可能性もあるだろう。
一方、逆張り指標としても使用され、QTUMの下値形成では機能したことのあるRSI(チャート下部)であるが、昨年7月の上昇では80で浅く下押すも、50付近で反発し、再び上昇した。今回も赤矢印のように反発し、黄丸に向かう可能性も考えられるが、急騰局面での価格は500円超となっている可能性があるため、売りシグナルとしては慎重に使用したほうがよさそうだ。
(1/21 午前 7:00時点)
・銘柄別価格前日比 (%)
社内データより作成
1/20営業日の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。
平均値は-4.58%、中央値は-4.57%、標準偏差は1.78%となった。
最小下落銘柄はBATJPYの-1.40%。最大下落銘柄はLTCJPYの-7.69%。
1/20は米次期政権の財務長官に任命されたイエレン氏が「暗号資産が不正資金の温床になっている」と懸念を表明し、規制の強化が市場参加者に連想されたからか、当社取り扱い銘柄は全面安となった。
最小下落銘柄のBATは前日陰線で引けていたことから、下落余地に乏しいと市場関係者に判断された可能性がある。最大下落銘柄のLTCJPYはBTCJPYと相関性が高く、ボラタイルな銘柄であることもあり、BTCに連れる形で大幅安となった。
・24時間 ボラティリティ (%)
社内データより作成
1/20営業日の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。
平均値11.72%、中央値は10.56%、標準偏差は2.33%となった。
最もボラティリティが高かった銘柄はXEMJPYで15.20%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はETCJPYで8.86%となった。
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