急落後のライトコイン、一段安にも警戒か

Daily Market Report 2021/01/13

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過熱感一服も上昇トレンドは否定できず

LTCJPY 日足 Bid
当社取引ツールより作成

ライトコイン(LTC)はビットコインと値動きに相関性がみられるが、1/11のビットコイン急落時においても例外ではなく、前日の高値から約40%下落した。

図はLTCJPYの日足チャートである。図中の上昇チャネル(白矢印)の下限は、12/11安値の7,247円から、今回つけた安値である11,214.9円に向けて引いたもので、50日移動平均線と相まって現在の上昇トレンドを裏付けていると考えることができる。上限は、11/24高値の9,522.4円から12/19高値12,753.8円に引いたものであり、12/27に上値を抑えられたことからも、その当時意識されていたチャネルラインと考えられる。

年明けはこの上限ラインを上抜けて、さらに過熱した相場となったが、今回の下落によって、再びチャネル内に収まった。

今後の展開として、トレンドラインを見ると、今回の下落が一時的な調整だったと受け取ることができる。年初のような45度を超えるような急なトレンドは続かないケース(急落するか、頭打ちとなって停滞する)が多いとされ、今回の下落によって調整され、元のチャネルに、収まったと考えることができる。その場合、同チャネル内で再び上値を試す再開となり、2月上旬に年初来高値となる18,740円も視野に入ってくる展開が想定される。現状、25日移動平均線(25MA)を挟んだ位置でもあるため、ロウソクが25MAの上側にいるのか、下側にいるのかで、傾向を把握するうえでの一つの指標となりえそうだ。

一方、ローソク足に注目すると、1/11の下髭によって下値模索は一旦否定されたものの、1/12にも上髭が出ていることから、先安観は否めないと考えることができる。その場合、レンジを縮小しながら横ばい、またはじり下げとなりえ、チャネル下限の下抜けを試す展開となる可能性も想定しておきたい。

対BTCではレンジ下限、底割れに警戒

LTCBTC 日足 Bid
当社取引ツールより作成

上図はLTCBTCの日足チャートである。ライトコインは対BTCでは、下落トレンドが続いていたが、10月末に一旦の底を付け、それ以降は、0.00351906-0.00508760のレンジを推移している。

また、レンジ間での強弱については、LTCがBTCよりも価格の感応度が高いことがあり、BTCが上昇する場面ではLTCが対BTCで上昇し、BTCが下落する場面では、LTCがBTCに対しより下落し、同レンジの上限と下限を試す流れが続いていた。

現時点ではレンジ下限に位置しているが、翌日に陽線で引けるなど、反発の様相をみせていることからも、このレンジが市場関係者に意識されている可能性がある。このまま白矢印のように反発・上昇出来るならば、LTCJPYも前述のように上昇トレンドを再び継続させる可能性が高まるといえる。

一方で、このレンジ下限を割るような場合、2017年3月につけた0.0029BTCまで主要なサポートがないため、下落加速の可能性を警戒しておきたい。なお、BTC価格(1BTC=350万円)で換算するとLTCJPYでは10150円となるが、LTCが下落する相場ではBTCも下落する傾向があるため、それ以下の価格を視野に入れておきたい。

言い換えれば、LTCJPYもビットコイン次第で大幅に一段安となる水域にあるともいえる。下図のように、下値模索の展開を想定する必要もあるかもしれない。

LTCJPY 日足 Bid
当社取引ツールより作成

再び急落した場合に、意識しておきたい下値の目途としては、9,600円(11/24, 12/1のレジスタンス&12/24のサポートライン付近)、7,250円(8/17のレジスタンス&11/26, 12/11のサポートライン付近)、5,990円(半値八掛け二割引)、が考えられる。このうち、5,990円付近には、365日移動平均線の延長(6,080円付近)や、7月末~9月、10月末~11月中旬と、過去もみ合ったか価格帯であることなど、レジスタンスとなりうる価格が多く、意識されるだろう。

(1/13 午前 7:00時点)

銘柄別価格前日比 (%)

社内データより作成

1/12営業日の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は4.97%、中央値は4.23%、標準偏差は4.44%となった。

最大上昇銘柄はXLMJPY17.58%。最大下落銘柄はQTUMJPY-0.88%

最大上昇銘柄のXLMJPYは朝方から午後3時にかけて堅調で、前日の下げ幅を取り戻す場面もあった。頭打ちとなってからも大きく値を崩すことなく、底堅く推移した。

最大下落銘柄のQTUMJPYは実体の小さい十字線を形成した。午後3時から再び下値を試したが、前日の安値を割ることなく小反発できており、下落基調も一服しつつあるようだ。

24時間 ボラティリティ (%)

社内データより作成

1/12営業日の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値14.23%、中央値は13.38%、標準偏差は4.38%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はXLMJPY27.64%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はXRPJPY11.46%となった。

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2021-01-13
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