リップル急反発、時価総額4位へ

Daily Market Report 2021/01/08

_

30円台前半のレジスタンスに注目

XRPJPY 日足 Bid
当社取引ツールより作成

昨日(1/7営業日)はXRPが24%超の上昇。一昨日のXLMの急騰から、同じ決済通貨(暗号資産)として出遅れ銘柄としての期待もあったようだ。この反発によってライトコインから奪還した暗号資産市場での時価総額4位(USDT含む)を固めるなど、市場参加者の心理が好転した可能性がある。

図は、XRPJPYの日足チャートだ。下降チャネル(赤矢印)は11月下旬から発生し12月中旬まで機能していた。その後の反発と急落(黄矢印)により、否定されたようにみえたが、再び復活しつつあるようだ。

12/25に一旦の底をつけたXRPJPYだが、その後3度にわたって、チャネル下限に頭を押さえられる形で、上値の重い展開となっていた。しかし、一昨日のXLMの反発を契機とした連れ高によって、上抜けを達成した。現在、チャネル上限に頭を押さえられているが、RSIの現在のポイントは、過去に反落したことのある80の水準でもあるため、警戒しておきたい。

今後の展開として、12/30の二番底を起点としたサポートライン(青矢印)を下支えとして想定したうえでの、赤チャネル上限上抜けが注目される。

直近のBTCJPY、ETHJPY、XLMJPYでは、それまで意識されていたレジスタンスを上抜けた場合に、売り方のストップロスや、これを狙った買いによって急騰する傾向がある。このため、XRPが赤チャネル上限を抜けた場合に上昇を加速する可能性を念頭に置いたほうがよいだろう。

なお、上値の目途として過去にサポートとして機能した45円が想定されるが、これを上抜けた場合にはレジスタンスとなりうるポイントが少なく、さらに上昇を加速させる可能性もある。

昨今の暗号資産市場での過熱感に留意することが重要である。

高値ブレイクには出来高の伴った上昇が必要か

XRPUSD出来高移動平均
Coin Market Cap (https://coinmarketcap.com/)より当社作成

上図、XRPUSDの出来高と価格の比較では、昨年7月、11月の二度にわたって、出来高の伴った価格上昇が発生したことが確認できる。

7月の上昇では、価格の上昇が頭打ちとなった後も、大きく値を崩すことなく推移しており、一定の買いに支えられたと推測することもできる。11月の上昇では、100%超の急騰が発生した。その後、価格はじり下げとなるなか、出来高が急速に減少し、出来高とのギャップが発生(緑両矢印)。急落の主な材料は米国SECの訴訟だが、この下落を吸収できる買い支えが既に無く、急落に拍車をかけたと考えることもできそうだ。

なお、年初からのこの上昇は、価格に対し出来高が伴っていると受け取ることも出来そうだ。

現時点で、短期的な強弱を示す5日移動平均線が25日中期移動平均線を下回っているため、これを上抜けられる(ゴールデンクロス)か否かにも注目しておきたい。

(1/8 午前 7:00時点)

銘柄別価格前日比 (%)

社内データより作成

1/7営業日の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は7.17%、中央値は6.13%、標準偏差は6.36%となった。

最大上昇銘柄はXRPJPY24.57%。最大下落銘柄はETCJPY-1.99%

最大上昇銘柄のXRPJPYは本稿で触れたとおり。

最大下落銘柄のETCJPYは小幅反落。前日は一時9%の大幅高となったが、その日の高値が意識されたためか、上値の重い状況となっている。

24時間 ボラティリティ (%)

社内データより作成

1/7営業日の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値17.16%、中央値は13.08%、標準偏差は9.08%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はXLMJPY36.99%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はETCJPY9.84%となった。

◆本資料においてお客様に提供される情報は、株式会社DMM Bitcoinが収集・作成等したものです。

◆本資料は、一般的な情報提供を目的に作成されたものであり、暗号資産取引の勧誘を目的としたものではありません。

◆本資料は、本資料作成時点で株式会社DMM Bitcoinが信頼できると判断した情報を基に作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。

◆本資料の情報によって生じたいかなる損害についても、株式会社DMM Bitcoinおよび本情報提供者は一切の責任を負いません。

◆本資料のグラフ・データ等は、過去の実績または作成時点での見通し・分析であり、将来の市場環境の変動や運用状況・成果を示唆・保証するものではありません。また、税金・手数料等を考慮しておりません。

◆本資料に関する著作権、知的所有権、その他一切の権利は、株式会社DMM Bitcoinまたは権利者に帰属します。お客様は、本資料に表示されている情報をお客様自身のためにのみ利用するものとし、第三者への提供、再配信、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。

2021-01-08
ページTOPへ