ステラ・ルーメン(XLM)20円台へ、5日で54%超の上昇

Daily Market Report 2021/01/06

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12月下旬の急落後の全戻しを達成

比較チャート(XLMJPY, BTCJPY, XRPJPY, ETHJPY 日足)
当社取引ツールより作成

年初よりイーサリアムの急騰が注目を集めるなか、昨日はステラ・ルーメン(XLM)が25%超の急伸。同日のイーサリアムのパフォーマンスを320%上回った。

上図、10月末を起点とした比較チャートでは、決済通貨であるXLM、XRP特有のBTCやETHに対する値動きが確認できる。11月末よりXLMはXRPに連れる形で急騰したが、12月後半のXRPの急落で連れ安となった。その後、XRPが上値重く下げ幅を広げる一方で、XLMは下げ渋り、年明けから急騰して全戻しを達成した。

直近のXLMの動向としては、発行元のステラ開発財団がウクライナ政府機関と暗号資産市場インフラ開設に向けた協力への覚書署名の報道があった。また、昨年12月にはステラ開発財団と独の大手銀行によるユーロ建ステーブルコイン発行への協力の発表もあったことから、「今後も好材料が出る期待」が後押しとなっている可能性を意識しておきたい。

加えて、XLMUSDの出来高をみても、11月末から増加傾向にあり、出来高の伴った上昇となっていることが分かる(下図)。

ETHUSD出来高移動平均
Coin Market Cap (https://coinmarketcap.com/)より当社作成

今後のサポートは25日移動平均線に注目

XLMJPY 日足 Bid
当社取引ツールより作成

昨年6月以降のXLMJPYは25日/50日/100日移動平均線とチャート実体が交差する場面で動意づき、その後、移動平均線がサポートとレジスタンスとして効く傾向があった。

上図日足チャートでは、6月下旬に100日移動平均線にサポートされた反発で上昇し、約1カ月にわたって、赤帯の25日移動平均線にサポートされている価格帯でサポートされた(赤矢印)。その後、25日移動平均線の50日移動平均線への下抜けと前後して、25日/50日移動平均線がチャート実体のレジスタンスとなり、急落。約2カ月にわたって100日移動平均線の下方を推移した。11月下旬には、今度は25日移動平均線が50日移動平均線を上抜けて続伸し、100日移動平均線も突破。11/21からの5日間で255%超の急騰となった。12月末の急落では青帯の50日移動平均線の価格帯を下抜けるが、100日移動平均線が2度サポートとなった。年明け1/5の上昇では、2度押し戻されていたを50日移動平均線を上抜け、そのまま続伸している。このとき、25日が50日に接触しており、そのまま下落していれば下抜けていたところを今回の上昇によって、再び25日が上抜けるように反発するだろうと予想される点にも注目しておきたい。

今後の展開としては、移動平均線がキーとなり、Aのように100日移動平均線のサポートによる底堅さを想定したうえで、Bの25日/50日移動平均線上の上昇トレンド追随が可能性として挙げられる。また、加熱した場合の上値の目途として11月末の上昇の値幅分を12月の急落後安値から足した、25円台や、+255%のパフォーマンスの積である28円台を視野にいれておきたい。

(1/6 午前 7:00時点)

銘柄別価格前日比 (%)

社内データより作成

1/5営業日の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は6.55%、中央値は4.77%、標準偏差は6.57%となった。

最大上昇銘柄はXLMJPY25.04%。最大下落銘柄はXRPJPYの-2.67

最大上昇銘柄のXLMJPYは本稿で触れたとおり。

最大下落銘柄のXRPJPYは小幅に続落。21円台を保ちつつも、上値の重い展開が続いている。

24時間 ボラティリティ (%)

社内データより作成

1/5営業日の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値12.96%、中央値は10.47%、標準偏差は6.73%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はXLMJPY33.42%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はLTCJPY8.92%となった。

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2021-01-06
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