イーサリアム10万円台へ、史上最高値も視野か

Daily Market Report 2021/01/04

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加熱する相場、高値更新時に値を伸ばす傾向か

ETHJPY 日足 Bid
当社取引ツールより作成

昨年末からビットコインの急騰が注目を集めるなか、昨日はイーサリアムが一時+25%超の急伸。同日のビットコインのパフォーマンスを400%上回った。

2020年のETHJPY相場は8月にDeFiバブルがあったものの、大部分は3/13の安値を起点とした緩やかな上昇トレンド(A)に沿って推移していた。11月上旬に入るとビットコインやリップルの上昇が注目され、暗号資産に対する市場心理が好転。ETHJPYもそれまで収縮していた移動平均線が75日<50日<25日の順に幅を拡げ、強気相場を示唆するようになった(B)。

その後、12/25に下押すが、50日移動平均線をサポートに反発して下髭を形成。トレンドライン(C)の角度が示すとおり、さらに上昇を加速させている。RSIをみても、11月以前は20-30の値をとる場面もあったが、50が下限となり、80を目指していることから、相場の加熱が確認できる。

今後の展開として、角度の強い(C)の上昇トレンドラインの継続に失敗したとしても、既に2か月続いている(B)のライン上を推移する底堅い展開が想定される。

また、ETHJPYのチャートでは、高値更新時の急伸に対し、押しは比較的浅いようだ。このようなチャートでは、高値更新時に買いを入れる手法が多いため、今後も同様の流れが続くという思惑の市場参加者が増えるにつれ、指数関数的に急騰する流れが起こる可能性がある。

4日午前7時には、直近高値である 9.8万円付近を抜けると、1時間足らずで 10万円台前半に乗せた。現在のところ10万円/1,000ドルの心理的節目は突破され、レジスタンス攻略となりうることから、次は2017年につけた史上最高値である1,432ドル(14万円台後半)を目指す展開を想定しておく必要があるだろう。

価格の上昇に対し、出来高は不透明

ETHUSD出来高移動平均
Coin Market Cap (https://coinmarketcap.com/)より当社作成

上図はETHUSDの価格と出来高を示したチャートであり、価格の上昇とは対照的に出来高はほぼ変わっていなかったことがわかる(25日移動平均線では減少傾向)。この点について、今年2月に予定されているCMEでのETH先物上場などで、出来高が価格に伴うように、増加する期待もある。しかし一方で、年明けの株式市場の再開等によって市場が冷静さを取り戻すことで、価格が出来高に引きずられるように減少していく可能性もあるだろう。

いずれにしても、昨年2月以降の戻り相場のうち、出来高の伴った上昇と考えられるのは年初と8月のDeFi相場、11月末のアルトコイン急騰のみで、他は出来高の伴わない上昇だったと言え、警戒する必要があるかもしれない。

(1/4 午前 8:00時点)

銘柄別価格前日比 (%)

社内データより作成

1/4営業日の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は8.92%、中央値は5.77%、標準偏差は6.40%となった。

最大上昇銘柄はETHJPY23.38%。最小上昇銘柄はXRPJPY1.72

最大上昇銘柄のETHJPYは本稿で触れたとおり。

最小上昇銘柄のXRPJPYは方向感に乏しい展開。12/29の急落では20円を割ったが、引けには20円を回復し、翌日以降も20円台で引けている。上値重いながらも20円付近での底堅さは意識されているようだ。

24時間 ボラティリティ (%)

社内データより作成

1/4営業日の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値14.93%、中央値は13.28%、標準偏差は5.23%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はETHJPY24.87%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はBATJPY8.33%となった。

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2021-01-04
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