国内上場が続くBAT!認知度が更に加速するのか…!?
ファンダメンタルズによる暗号資産分析
2020.9.9
水曜日は、暗号資産のファンダメンタルズにフォーカスを当てて、価格変化の動向についてお伝えいたします。
① 国内上場が続くBAT!認知度が更に加速するのか…!?
BATJPY4時間足 当社取引ツールより作成
ベーシック アテンション トークン(BAT)はご存じでしょうか?この暗号資産は、2019年の時点では国内の暗号資産交換業者で1社も取り扱いがない暗号資産でした。しかし、2020年に入ると当社DMM Bitcoinを含む5社が取り扱いを始め、認知度がジワジワと国内に浸透している暗号資産です。
価格を見てみると、2020年3月に1度9円台まで下がっていましたが、2020年8月には44円台をつけ、約5倍に高騰し話題になりました。
BATはBreveブラウザ上で使用される暗号資産で、ユーザーが広告を見ると報酬としてBAT(日本では資金決済法の制約によりBAPというポイント)を受け取れる特徴があります。そのBreveブラウザの利便性からか、2020年6月には月間アクティブ数が1500万人を突破したことが報道され、その勢いは今現在も加速しています。2020年11月頃には、日本居住者でもBreveブラウザ上の広告視聴からBATを受け取ることが出来るようになる予定なので、更に日本でも認知度が広がる可能性が考えられます。
また、2020年9月3日にはYouTubeでBreveブラウザの日本語CM動画が公開され、主にユーザーが広告表示の有無を自分で選択できることをアピールしたインパクトのある広告となっています。認知度が高まれば、BATを購入する人も増加する可能性が考えられるため、今後も更に国内で活気を見せるかもしれません。
BATについて深く知りたい方は、下記の当社コラムにまとめていますのでご覧ください。
コラム:次世代ブラウザ「ブレイブ」と暗号資産(仮想通貨)BATの今後
https://bitcoin.dmm.com/column/0168
一方で、BATも暗号資産、特にアルトコイン全体のマーケット動向には影響を受けてしまいます。市場全体が不安定になってきている現在、BATにおいても短期的な下落に備えて、レバレッジ取引でヘッジをしていくことも機を見て検討する必要はありそうです。
② 市場に存在する無視できないアノマリーとは…!?
BTCJPY4時間足 当社取引ツールより作成
先週のBTCJPYの動きは、9/2に1,273,965円の高値をつけた後に大幅に下落、9/4まで下がり続け、1,058,497円まで落ちる稀に見る大きな下落相場でした。海外取引所では200億円のロングポジションがロスカットされるなど、売りが売りを呼ぶ展開となりました。
理由を探ってみると、韓国の大手暗号資産取引所が不正疑惑で家宅捜査が行われたなど悪いニュースも多々ありましたが、株式を始めとしたリスク資産の過熱感からの調整の影響を受けた可能性は高そうです。
他方で、9月はアノマリーでは下落となっていることから、これを見越して全般的に弱気が強くなった可能性があります。
過去のBTCJPYを遡って見てみましょう。
2018年9月では、高値819,000円から安値689,000円まで約15.79%の下落。
2019年9月では、高値1,132,000円から安値870,000円まで約23.14%の下落。
2020年9月現在では、高値1,263,000円から安値1,071,000円まで約15.18%の下落。
ここ数年のBTCJPYは、9月に下落しやすいという傾向が見受けられます。では、9月には過去何があったのでしょうか。それは、世界恐慌です。世界恐慌が起こり、9/3に天井を付け、9/4に大暴落が始まったことが挙げられます。
世界恐慌とは、1929年にアメリカを皮切りに世界的に起こった深刻な経済恐慌で、株式市場の大暴落、GDPの大幅減少、一部の地域では30%以上の失業率の上昇など、世界的に壊滅的な被害を与えました。
世界恐慌が意識されたかどうかは判りませんが、このように相場のサイクル(循環)から傾向として、同じような値動きを再現してしまう場合が幾度もあり、投資家にアノマリーとして意識されてきました。
他にも、東日本大震災が発生した2011年3/11、アメリカ同時多発テロが起きた2001年9/11、ユナイテッド航空や、ブラジル航空で墜落事故があった1973年7/11など、11日に不幸な事故が発生しているアノマリーが存在します。大災害等では、市場参加者の中でも大きなウェイトを占める生保のポジションが巻き戻される事が多々あり、市場に大きなインパクトを与えるケースも散見されますので、9月11日には十分に注意が必要です。
③ まとめ
先週のビットコイン価格は、懸念されていた米雇用統計の下落は回避できたものの、大きな下落があった週でした。9/8現在、BTCJPYは110万円まで上昇し、買いが入って来ている印象ですがBTCUSDにおいては、9600ドル(約102万円)付近にあるCMEビットコイン先物の窓が埋まっておらず、投資家に無視できない指標となっている可能性が考えられるため、安心は禁物かもしれません。
直近だと上記に書いた11日を近々迎えるので、そこで大きな動きがある可能性も考えられます。
今週の記事は『国内上場が続くBAT!認知度がさらに加速するのか…!?』と、『市場に存在する無視できないアノマリーとは…!?』の2点でした。
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