リップル社訴訟でリップル大幅安。ビットコインの影響は?

Daily Market Report 2020/12/24

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・SEC、リップル社の訴訟を正式発表

昨日、米国証券取引委員会(SEC)が、リップル社が2013年度から13億ドル以上に及ぶXRPを連邦証券関連法の登録を得ずに販売して資金調達をしていたとし、これが証券法違反に該当するとして訴訟したことを正式に発表した。中には、市場より安い価格で仕入れられるインセンティブプログラムを日本の機関投資家と契約していたとした内容もあった。

この報道を受け、一部の取引所のXRP取引停止が相次いだことによる流動性が枯渇する懸念から売りが継続し、XRPJPYは前日比-43%まで大幅に下落した。XRPJPYの47円大台割れ後はダブルトップの目標値達成と23円台のサポートを意識され、一旦下げの勢いが弱まったが、XRPの売りは他のアルトコインにも波及した。

XRPJPY 日足BIDチャート(当社取引ツールより作成)

・XRP含むアルトは全面安に、BTCは堅調地合い

XRPの大幅下落によりその他アルトコインも連られ、対BTC価格合計の前日比が-5.2%下落しアルトコインは全面安となった。

Crypto対BTC通貨ペア-終値Mid(当社配信レートより作成)

一方、BTCは逃避的なアルトコイン売りBTC買いに下値をサポートされて堅調な様子である。

BTCJPY 4時間足BIDチャート(当社取引ツールより作成)

現状、BTCJPYは248万~265万円の水平チャネルを形成しているが、前述したとおりXRPは一旦ダブルトップの目標値を達成していることから反発すればBTCの活力となり、上へブレイクアウト出来るかもしれない。その場合、上値のターゲットは水平チャネルの等倍と赤チャネルの等倍となる265万円が想定される。

また、直前で248万円がレジスタンスとなり陰線を確定していることから、継続して下落すればブレイクした赤チャネルの上限でもある231万円付近が強いサポートとなる可能性がある。しかしそのまま水平チャネルを割れてしまうとダブルトップパターンとなり、226万円の目標値でサポートを試す展開が考えられる。

(12/24 午前 7:00時点)

・銘柄別価格前日比 (%)

社内データより作成

12/23営業日の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は-12.48%、中央値は-9.94%、標準偏差は10.99%となった。

最小下落銘柄はBTCJPY-0.65%。最大下落銘柄はXRPJPY-43.37%

(最小下落銘柄のBTCJPY、最大下落銘柄のXRPJPYについては上述)

・24時間 ボラティリティ (%)

社内データより作成

12/23営業日の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値20.72%、中央値は17.03%、標準偏差は16.16%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はXRPJPY68.28%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はBTCJPY5.50%となった。

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2020-12-24
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