リップル反発、再び上値を追えるのか
Daily Market Report 2020/12/22
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・リップル、ビットコインの上昇に連れチャネル上抜け
XRPJPY 4時間足 Bid
当社取引ツールより作成
XRPJPYは12/16からの2日間で+15%超の反発をみせたが、実際にはBTCJPYの急騰に救われた形となったようだ。
XRPJPYは11/24に2年ぶり高値を付けて以降、下落トレンドとなり、12/1より上図の赤平行チャネルのなかで推移してきた。12/13以降は、さらに弱い動きとなり、チャネル上限に差し掛からないまま下降した。12/16には当時の平行チャネル下限だった45円まで下押したが、11月下旬に売買の厚かった価格帯であったこともあり、反発。そのまま平行チャネル上限(赤丸)を突破し、翌日には67円台に乗せた。その後は軟調な展開となっているものの、12/21の下落時には赤チャネル上限付近で反発できたことから、同チャネルはサポートとして意識されている模様だ。
今後の展開として、赤チャネル上限をサポートとしながらも、現在の下落基調を引き継いでいく流れが想定される。直近では、55.5円で一度反落しており、これをレジスタンスの一つと考えることができる。また、反発後高値である67.3円が、45円の安値と当時の赤チャネル上限(55.5円)の倍付近であることに着目して、同値幅のチャネル(上図の白矢印)を「広いスパンでのレジスタンス」と仮定するのも一つの方法だろう。
その場合は、黄矢印のようにチャネル内で55.5円の攻防となる展開が考えられる。
なお、RSIも上限80で2回、下限20-30では5回効いており、注目されているようだ。
・対BTCでは一段安、フィボナッチに注目
XRPBTC 4時間足 Bid
当社取引ツールより作成
上図、XRPBTCのチャートでは、対BTCでの下落トレンド継続が確認できる。また、対BTCの減価から、今回のXRPJPYの反発はBTCに連れられたものだった可能性が考えられる。
年初来安値である11/13から年初来高値の11/24に引いたフィボナッチは、11月末から効き始め、50%ラインが3度、38.2%ラインが2度機能している。12/13の下落(赤丸)では、61.8%ラインである0.00002539BTCで一時的に反発の兆候をみせたものの、翌日に下落し、その下の76.4%ライン(0.00002154BTC)で反発した。
現状として、76.4%ラインにサポートとされているものの、61.8%で一度反落しており、さらに下値を模索する展開も想定される。対円レートと合わせて確認しておきたい。
・短期的な出来高は回復傾向だが、買い材料にも反応薄
XRPUSD出来高 2020.2.1 – 2020.12.21
Coin Market Cap (https://coinmarketcap.com/)より当社作成
11月末にピークをつけたXRPUSDの出来高を確認すると、12/14に7.1億USDまで下押したが、再び増加傾向にあるようだ。
短期的な出来高を示す5日移動平均線は12月初めに25日を下抜けたが、12/16に再び上向きだしている。しかし、現時点では11月末の水準に達していないことから、減少傾向の可能性も排除できないため、出来高増減の方向性には不透明感がある。
また、BTCが12/15から急騰していることから、出来高増加にもBTCの影響が考えられる。
仮に、XRPの商いがBTCの動向を巡る話題に依存しているとするならば、BTCが落ち着くにつれて、XRPの出来高が減少するリスクや、XRPの取引分の一部がBTCに流れる可能性が考えられ、向かい風となるだろう。
直近のXRPを巡る動向では、海外取引所での銘柄採用が相次いでおり、適度な材料があるものの、11月末のSparkトークンほどの期待感には程遠い状況にあるようだ。
再び、XRPが注目されるには、BTCに向かった市場参加者が、XRPに見直し買いを入れるなど、一部大口の動向に依存しつつあると考えることもできる。
前回の上昇時には、10月末に一時的に出来高が上昇し、その後、順調に直近の出来高を更新するような増加といった特徴が発生していた。これを一つの売買シグナルとして出来高に注目するのもよいだろう。
(12/22 午前 7:00時点)
・銘柄別価格前日比 (%)
社内データより作成
12/21営業日の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。
平均値は-4.99%、中央値は-5.44%、標準偏差は1.92%となった。
最小下落銘柄はBTCJPYの-1.09%。最大下落銘柄はBCHJPYの-7.38%。
12/21は、英国の取引所のハッキング被害や、新型コロナウイルス変異種による欧州の入国制限が嫌気され、全面安となった。
最小下落銘柄のBTCJPYは249万円から228万円まで急落したが、下落分の50%以上を夜間に取り戻す底堅さをみせた。
最大下落銘柄のBCHJPYは続伸して始まったものの、午前9時に頭打ちとなり、午後5時から9時の間で-13%安。前日の大幅高を打ち消した。
・24時間 ボラティリティ (%)
社内データより作成
12/21営業日の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。
平均値13.56%、中央値は12.66%、標準偏差は4.09%となった。
最もボラティリティが高かった銘柄はBCHJPYで21.37%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はETHJPYで8.13%となった。
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