ビットコインキャッシュの堅調が先行すれば、ビットコインも史上最高値への兆し?

Daily Market Report 2020/12/16

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BTCとBCHの正の相関

GoogleTrendsより(https://trends.google.co.jp/trends/?geo=JP)

12/15、主要暗号資産の中でも特にBCH(ビットコインキャッシュ)は7%近く上昇し、堅調さが目立った。

BCHは、11/15にハードフォークを終えたのは記憶に新しいが、Google検索では「BCH Hard Fork」(上図灰色)の検索増加と連動して「Bitcoin Cash」のセンチメントも上昇していたが、その材料を消化して以降、センチメントは一旦ピークを迎えて停滞方向だ(上図赤矢印)。

直近で目新しい材料を確認できないBCHだが、BTCから分岐して誕生した暗号資産であるため、BCHとBTCはセンチメント(上図「Bitcoin」対「Bitcoin Cash」参考)において互いに正の相関関係が見られる。そこで、次項では価格の相関状況について確認したい。

ビットコインキャッシュとビットコイン、バランスを取る動きが見られるか?

BCHJPY 4時間足 BIDチャート (当社取引ツールより作成)

12/15、BCHJPYは堅調な推移を見せ、上図26,460円(赤矢印)が下限でサポートされ、それをベースに引いた水平チャネルのミッド(29,895円)でもサポートされている形だ。26,460円を下回らない限り、チャネルで見るターゲットプライスは上限33,330円である

BTCJPY 4時間足 BIDチャート (当社取引ツールより作成)

BTCJPYは、BCHJPYと同様の時間足となる上図赤矢印をベースに赤チャネルを引くと、ミッドで抵抗されている形となっている。BCHJPYとBTCJPYを比較すると、ミッドを境にBCHが先行して上昇しているように受け取れるが、11/25以降は概ね相関した値動きを取っていると言えるだろう。

従って、今後の値動きについても正の相関関係が維持されると仮定すると、どちらか一方がレジスタンス・サポートとなるミッドを明確にブレイクすることによって、双方とも動意付く可能性が想定される。

ビットコインキャッシュが先行すれば、ビットコインの史上最高値への兆し?

BTCJPY 4時間足 BIDチャート (当社取引ツールより作成)

正の相関が維持される場合、BCHJPYがミッドでサポートされる形でBTCJPYに対して先行するのであれば、BTCJPYはレジスタンスとなるミッドをブレイクアウトすることにより、赤チャネル上限を目指すことが考えられ、この場合、ターゲットプライスとしては2,194,821円で、これは史上最高値(2,265,523円)に迫る価格帯だ。

またビットコインドミナンスを見ると、12/12にSparkトークン付与のスナップショットを終えた後のXRP売りが続き、これがBTCの買いサポートになっているようだ。同時にXRPの動向にも注目したいところである。

(12/16 午前 7:00時点)

銘柄別価格前日比 (%)

社内データより作成

12/15営業日の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は0.96%、中央値は0.67%、標準偏差は2.52%。

最大上昇銘柄はBCHJPY6.81%。最大下落銘柄はXRPJPY-4.19%

(最大上昇銘柄のBCHJPYと最大下落銘柄のXRPJPYについては前述)

24時間 ボラティリティ (%)

社内データより作成

12/15営業日の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値5.23%、中央値は5.24%、標準偏差は2.29%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はBCHJPY9.53%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はBTCJPY2.34%となった。

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2020-12-16
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