ライトコイン、取引高の行方は価格の行方

Daily Market Report 2020/12/11

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・銘柄別価格前日比 (%)

社内データより作成

12/10営業日の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は-2.24%、中央値は-2.69%、標準偏差は1.82%。

最大上昇銘柄はXEMJPY2.34%。最大下落銘柄はXLMJPY-4.84%

最大上昇銘柄のXEMJPYは4日ぶりに反発し、逆行高となった。他銘柄が軟調に推移するなか、これまでの下落で既に割安感のあったXEMに買いが向かったようだ。

最大下落銘柄のXLMJPYは前営業日の大幅上昇から一転し、反落した。朝方は前日の流れを引き継いで続伸するも、午前9時に失速し、日中は下値模索の動きとなった。夜間に入ると下げ渋り、方向感に乏しい展開となった。

24時間 ボラティリティ (%)

社内データより作成

12/10営業日の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値は6.34%、中央値は5.93%、標準偏差は1.97%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はXEMJPY10.88%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はBCHJPY3.72%となった。

ライトコインはBTCに近い値動き、出来高にも注目

比較チャート(BTCJPY, LTCJPY, XRPJPY, XLMJPY 2020.10.1 日足)
当社取引ツールより作成

LTCJPYはXRPJPYやXLMJPYと同様に、11月末のアルトコイン上昇相場で値を伸ばしたが、値動きをよく見ると、XRPとは様子が異なるようだ。

上図はアルトコイン上昇前の10/1を起点としたBTCJPY, LTCJPY, XRPJPY, XLMJPYの比較チャートである。

10月中旬からBTCJPYは上昇を加速させたが、これにLTCJPYも連れる形で、11/15時点で+50%上昇していた。一方の、XRPJPY, XLMJPYは+10%程度の上昇にとどまっており、出遅れていた。

11月下旬に入ると、XRPJPYが急騰するとXLMJPYも追随、11/25には両銘柄とも160%超のパフォーマンスを発揮した。他方、LTCJPYは+80%未満、BTCJPYは+75%未満と優劣が逆転した。

11/26は暗号資産市場全体が急落したが、XLMJPYは値を戻せずにいる一方で、LTCJPYは、12/1に高値を更新した。その前日11/30にはBTCJPYが急落前の高値を更新していることから、LTCJPYとBTCJPYの相関性が髙い状況であると言える。

直近のLTCを巡る出来事では、10月末から複数の海外大手取引所にて取引銘柄の追加や先物・オプション取引が開始され、国内でも10/28に国内暗号資産交換業による銘柄追加があった。オプションやデリバティブはレバレッジを効かせた取引が行える事から流動性に厚みが出ることもあり、新規の資金流入や、流動性や取引数が増加した可能性があり、LTCJPYはBTCJPYと同様に急落後も底堅く反発したと言うこともできそうである。

LTCUSD出来高移動平均
Coin Market Cap (https://coinmarketcap.com/)より当社作成

上図は、年初からのLTCUSDの出来高推移と価格である。年初から7月にかけては、減少していたが、8月に一時的な増加を経て、移動平均線は横ばいとなり、9月からは増加したことが確認できる。

11月には短期的な増加を示唆する5日移動平均線が25日、75日から上方乖離し、11/16から11/23にかけては明確に出来高が増加した。取引所の銘柄採用を背景とした新規の資金流入による出来高の増加に伴った上昇と考えることもできそうである。

12月に入り、出来高は一旦のピークを迎えており、5日移動平均線が25日を下抜け、減少している。

一般に出来高を伴う上昇、下落はトレンドとなる可能性が高いので、出来高が落ち着くようであると、方向感が出にくい相場展開を想定しておく必要があるかもしれない。逆に言うと、出来高が少ない中で、移動平均から乖離した状況となった場合は、移動平均への回帰を意識したポジショニングが有効だろうか。

チャートLTCJPY 日足 当社取引ツールより作成

LTCの日足チャートでは、これまで意識されてきた7,000円台に差し掛かかっているものの、前回の高値を更新していることから、依然として強い上昇トレンドにあるようだ。50日移動平均線にサポートされた反発にも注目しておきたい。

(12/11 午前 7:00時点)

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2020-12-11
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