ビットコイン200万円に向け上昇。カギはボリュームにあり?

Daily Market Report 2020/11/18

2020.11.18

Daily Point

・ビットコインが約3年ぶり高値、1万7000ドル台(Reuters)

・東京都、感染最警戒レベルに上げへ 時短要請も検討(日本経済新聞)

・ロシア、コロナワクチンで連携強調 中国は対米けん制、BRICS首脳会議(時事通信社)

 

BTCJPY 15分足 当社社内ツールより作成

火曜日(11/17)のBTCJPYは2日連続の上昇となり、再び年初来高値を更新した。

新型コロナウイルスワクチン開発への期待からここ最近、米国株式市場の主要3指数(ダウ平均株価、ナスダック総合指数、S&P500)が好調なことを好感し、BTCJPYも連れる形で東京市場時間午前7時から午前9時頃まで堅調な推移をしていた。

東京株式市場が始まると、日経平均株価は26,000円台で始まる展開となったが、連日の大幅な株高から高値警戒感が台頭し、寄り天井となった。その後、日経平均株価は正午まで緩やかに下落する流れとなり、BTCJPYも175万円台から173万円まで下落した。

午後1時頃から、日経平均株価は緩やかに上昇し26,000円まで値を戻すも、BTCJPYは反発せず、173万円台でレンジ推移した。

欧州市場時間に入ると、度重なるロックダウンや感染拡大防止による規制強化が継続していることの懸念感からか欧州株式市場は反落。これがBTCJPY相場にとって追い風となったのかそれまで軟調に推移していたBTCJPYはリスク選好の流れに転換。午後7時頃の173万円台から上昇を始めると、午後10時前には178万円まで約5万円幅で上昇した。

米国市場時間には、新型コロナウイルスの感染再拡大で規制強化の動きが広がり、反落。ダウ平均株価は一時、前日終値比367.93ドル安まで下落、BTCJPYも176万円まで値を下げた。米国株式市場では、新型コロナウイルスワクチン開発への期待を背景とした上昇が一服し、強気一色の様相に変化が生じ、主要3指数(ダウ平均株価、ナスダック総合指数、S&P500)は反落した。その一方でBTCJPYは午後11時から翌午前2時まで陽線が続き、186万円の年初来の高値を更新した。その後も182万円から185万円の高値圏で推移した。

銘柄別価格前日比 (%)

社内データより作成

11/17営業日の全暗号資産終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は4.27%、中央値は4.93%、標準偏差は2.33%。

最大上昇銘柄はETCJPY8.27%。最大下落銘柄はXEMJPYの-0.46

最大上昇銘柄となったETCJPYは、500円付近で底堅く推移した後に反発し、二日連続で大幅上昇となった。現在は600円のレジスタンスラインに接近しており、ここを突破できると700円が視野に入るだろう。

一方、唯一の下落銘柄となったXEMJPYは、資金が他暗号資産銘柄に流れる中で資金シフトが加速し、下落が目立つ展開となった。また、ここ10日ほどで9円台から14円台まで戻してきた反動からか、上値の重い拮抗した値動きが続いていることから、今後どちらの方向に動き出すのか注目したい。

24時間 ボラティリティ (%)

社内データより作成

11/17営業日の全暗号資産終値の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値は6.61%、中央値は6.86%、標準偏差は2.16%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はETCJPY12.16%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はBCHJPY3.66%であった。

ビットコインはブル相場、200万円大台を目指しボラタイルな展開が続くか?(チャネルライン、価格抵抗線)


BTCJPY 週足 当社社内ツールより作成

BTCJPYは現在、週足スパンで赤チャネル上限をブレイクアウトしている状況である。ローソク足はまだ未確定であるが実体で上抜けているため、短期足ではボラタイルな展開となる可能性がある。価格的には、史上最高値に迫る200万円大台をターゲットプライスとして試している様子であろうか(上図白枠)。

出来高は価格に先行する?(価格vsボリューム)

BTCUSD Price vs. Volume(データソース:https://www.coingecko.com/ja より)

上図は2019/1/1 午前9時から2020/11/17 午前9時時点までのBTCUSD価格とそのボリュームのグラフである。

BTCUSDの価格は上昇ウェッジ(上図青線)をブレイクアウトし勢いを見せたが、同期間のボリュームは衰退方向にある(上図赤矢印)ことが受け取れる。

BTCUSD Price(25) vs. Volume(25)(データソース:https://www.coingecko.com/ja より)

各々を25日移動平均化するとボリュームは価格に伴って推移する傾向が見受けられるが、2020年6月頃から乖離が始まり、直近の上昇においてはダイバージェンスしている。BTCが上値を伸ばす中、相対的に取引高は減少傾向であることが見受けられる。出来高を伴っていない場合、一過性の動きとなることが多く、確固たる上昇とするためには、市場参加者のトレンドフォローが必要となるだろう。
※ダイバージェンス:価格とオシレーター系等指標(MACDやRSI等)・指数が逆行して推移する現象のこと

今後の展開として、次の2パターンが考えられる。

・ボリュームが増加し、価格も上昇する(トレンドフォロー)
・ボリュームは減少し、価格が上昇する(カウンタートレード)

BTCUSD Price vs Volume from 2017-02(データソース:https://www.coingecko.com/ja

上図は2017年2月からのBTCUSDの価格とVolumeの推移である。史上最高値を付けた当時に比べると着実に取引高は上昇し、市場参加者も増えていることが窺える。今は当然に意識されている$20,000を攻略できるか、注視する必要があるだろう。

(11/18 午前7:00時点)

◆本資料においてお客様に提供される情報は、株式会社DMM Bitcoinが収集・作成等したものです。

◆本資料は、一般的な情報提供を目的に作成されたものであり、暗号資産取引の勧誘を目的としたものではありません。

◆本資料は、本資料作成時点で株式会社DMM Bitcoinが信頼できると判断した情報を基に作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。

◆本資料の情報によって生じたいかなる損害についても、株式会社DMM Bitcoinおよび本情報提供者は一切の責任を負いません。

◆本資料のグラフ・データ等は、過去の実績または作成時点での見通し・分析であり、将来の市場環境の変動や運用状況・成果を示唆・保証するものではありません。また、税金・手数料等を考慮しておりません。

◆本資料に関する著作権、知的所有権、その他一切の権利は、株式会社DMM Bitcoinまたは権利者に帰属します。お客様は、本資料に表示されている情報をお客様自身のためにのみ利用するものとし、第三者への提供、再配信、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。

2020-11-18
ページTOPへ