ネムは二日連続の大幅上昇、このまま巻き返しなるか

Daily Market Report 2020/11/11

2020.11.11

Daily Point

・億万長者投資家のドラッケンミラー氏、ビットコイン保有の事実を明かす(CoinPost)

・ビットコイン、ハッシュパワーが過去2日間で急騰(COINTELEGRAPH JAPAN)

・日経平均2万5000円回復は終息先取りーリターンリバーサルの波も(Bloomberg)

・EU、1.8兆ユーロ規模の予算・景気刺激策の取りまとめに向け前進(Bloomberg)

 

BTCJPY 15分足 当社社内ツールより作成

火曜日(11/10)のBTCJPYは反落となった。

東京市場時間では、11/9に報じられたコロナウイルスワクチンの有力な試験結果を受け、経済環境の見通しが好転する可能性があることを背景に、日経平均株価は続伸でスタート。一時25,000円と29年ぶりに高値を更新した。ゴールドも昨夜の急落からの反発上昇を試す好調な展開となる中、BTCJPYは売り買い拮抗の状態が続き、159~160万円の高値圏での揉み合い相場が続いた。

欧州時間に入り、日経平均先物、ダウ平均先物ともに強気の姿勢を崩すことなく推移した。その流れでBTCJPYは拮抗状態が崩れ、午後5時台に揉み合いを上抜け。一時162.5万円まで上昇し、営業日高値を更新した。しかし、年初来高値の更新までの続伸には材料不足か上値追いは続かず。午後8時台に再度159万円の揉み合い圏までの下落となった。

米国市場時間では、ダウ平均株価は続伸して始まり、BTCJPYは160万円まで上昇し堅調な推移を維持した。

その後、翌午前0時になると利食い売りに押され、ダウ平均株価はマイナス圏まで下落するとBTCJPYも下落基調に転じ、158.9万円まで値を下げた。

BTCJPYは営業日安値を更新したが、CNBCで米著名投資家であるスタンリー・ドラッケンミラー氏が「ビットコインはミレニアル世代にとって価値の保存手段として魅力的な資産になりうる」とビットコインの可能性に言及したことが伝わったことで下値は限定的となり、161万円の高値圏まで反発をみせた。

・銘柄別価格前日比 (%)

社内データより作成

11/10営業日の全暗号資産終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は1.06%、中央値は0.68%、標準偏差は2.46%。

最大上昇銘柄はXEMJPY+6.03%。最大下落銘柄はBCHJPY-2.62%

二日続けて最大上昇銘柄となったXEMJPYは、11/6に17%上昇したことによって、レジスタンスラインであった11.8円をブレイクし、好調を維持している。さらに12月にはSymbolローンチを控えているため、引き続き値動きに注目したい。

最大下落銘柄のBCHJPYは11/15にハードフォークを控えていることから、様子見姿勢が強いことがうかがえる。ハードフォークまでは神経質な展開が続きそうだ。

・24時間 ボラティリティ (%)

社内データより作成

11/10営業日の全暗号資産終値の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値は4.51%、中央値は4.03%、標準偏差は1.74%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はXEMJPY7.76%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はBTCJPY2.23%であった。

・ネム、ようやく波に乗るか?

XEMJPY 日足 当社社内ツールより作成

10月の前半から上昇していたビットコインやアルトコインだが、その中で下落し続けていたネムは11/5頃からようやく反発をし、上昇の波に乗りつつある状況だ。11/6に17%の上昇を見せたXEMJPYは9月頃からレジスタンスラインとして機能していた11.8円を上抜け、11/7、11/8ともに11.8円より上の価格帯で終わることができサポートラインとなっている。

翌日の11/9は13円付近の価格帯で取引時間を終えており、次のレジスタンスである10月上旬の高値である13円を目前に足踏みしている状況である。

現在の13円付近は、9/1につけた高値17.733円、そして10/28につけた安値9.106円の約半値のラインに位置している。13円付近は10月上旬のレジスタンスラインと半値のラインと同じ価格帯であることから、市場参加者に強く意識されている可能性がある。

このレジスタンスラインを上抜けた場合は次に14円を目指す可能性がある。さらに14円から16円台半ばまでは意識されている価格帯がほとんどなく14円を上抜けした際には大幅な上昇も視野に入れておきたい。

一方で、13円のレジスタンスラインを超えられなかった場合、11.8~13円の揉み合い推移の可能性が考えられるだろう。さらにサポートラインの11.8円を割れた場合、10月下旬から11月上旬にかけて推移していた9.5円付近まで下落する可能性があるため、13円のレジスタンスラインと11.8円のサポートラインには注視していきたい。

比較チャート 当社社内ツールより作成

上図は10月からの、XEMJPY、ETHJPY、BTCJPY、XRPJPYの比較チャートである。

10月後半頃には-20%のマイナス圏で推移していたXEMJPYが、今月に入り+10%まで大幅上昇しておりXRPJPYを抜いたのが見て取れる。BTCJPYは+50%近くまで上昇している事から、XEMJPYが本稿執筆時点である13円からさらに+40%の上昇の余地があると考えると、18.195円(+50%)まで上昇する可能性もある。12月のアップデートや13円のレジスタンスラインを超えられるかを意識して今後の展開を追っていきたい。

(11/11 午前7:00時点)

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2020-11-11
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