ビットコインが150万円到達、今後の動きは週足に注目

Daily Market Report 2020/11/6

2020.11.6

Daily Point

・仮想通貨ビットコイン、150万円到達(Coinpost)

・バイデン氏、勝利に大きく近づく-トランプ陣営は集計巡り提訴(Bloomberg)

・円上昇、一時103円台 8カ月ぶり高値(日本経済新聞)

・米新規失業保険申請75.1万件、前週から小幅減少 高止まり続く(Reuters)

 

BTCJPY 15分足 当社社内ツールより作成

昨日 (11/5)のBTCJPY相場は大幅続伸し、連日の年初来高値更新となった。

前日の力強い相場を引き継ぎ、146.4万円でスタートしたBTCJPYは、午前7時半までの30分間で、148.8万円まで大きく上昇した。その後、149万円付近は前日高値水準ということもあり足踏み状態となったが、日経平均株価が24,000円を上回り大幅高という好地合いに支えられて、BTCJPYは一転上昇の流れとなる。

勢いに乗ったBTCJPYは、午前11時に再び148万円台に復帰すると、正午には149万円まで上昇し、年初来高値を更新。ただ、残りの東京市場時間では、達成感からか上値追いとはならず、149万円台での揉み合いに終始した。

東京市場時間終了後になると買いが再熱し、さらなる高値を目指す動きとなる。

午後4時に150万円まで上昇すると、午後7時に151万円、午後8時に152万円と、押し目無しの上昇が続き、午後10時には155万円まで続伸する展開となった。

米国市場時間に入ると、ダウ平均株価が400ドル近くギャップアップして始まり、ゴールドも9/21ぶりに1,950ドルを回復するなど、あらゆる資産が買われる流れとなり、BTCJPYも翌午前1時には158.5万円まで続伸して、再び年初来高値を更新した。

しかし、節目の15,000ドルを達成したためか、BTCJPYはそれ以上上値を伸ばせず揉み合いに移行。さらにダウ平均株価も28,500ドル到達後に下落に転じると、BTCJPYは午前2時過ぎから下落に転じ、午前2時半には153.4万円まで、高値から4万円下落することとなった。

その後はすぐに157万円台に戻すも、上下に荒っぽい値動きを続けながら、上値を切り下げる展開となり、午前4時前には154.4万円まで下落したが、そこから再度上昇に転じ、午前7時前には158万円付近まで回復した。

・銘柄別価格前日比 (%)

社内データより作成

11/5営業日の全暗号資産終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は3.95%、中央値は2.96%、標準偏差は2.11%。

最大上昇銘柄はBTCJPY+7.67%(詳細は後述)。最小上昇銘柄はETCJPY+1.75%

最小上昇銘柄のETCJPYは、日足陽線で引けることとなったが、8月に生じた51%攻撃に対する抜本的な脆弱性への対策が整っておらず、BTCの大幅上昇と比較して上昇鈍い推移となった。

・24時間 ボラティリティ (%)

社内データより作成

11/5営業日の全暗号資産終値の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値は6.15%、中央値は5.72%、標準偏差は2.06%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はXLMJPY11.12%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はXRPJPY4.12%であった。

・ビットコイン2017年12月以来の高値更新!!

BTCが150万円の壁を超えた。2017年12月に最高値である240万円を付けてから価格は低迷しており、2019年4月から上昇し、6月には再び最高値を目指すと思われたが、150万円の壁が大きく127万円まで押し戻された。

2020年に入りコロナの下落があったものの、その後は順調に上昇しており、今週ついに150万円の壁を超えた。今後の展開について考察する。

BTCJPY 週足 当社社内ツールより作成

週足でみると、2019年6月24日の週は150万円にタッチしているが、週足の終値では127万円で終わっているのがわかる。150万円の層はかなり意識されているラインであるが、10月の中旬から徐々に上昇し、本日11/5にそのラインを超えることに成功した。

今後の展開としては、今週の週足で150万円のラインを超えて終わるかがポイントになるだろう。週足が150万円を超えて確定した場合は最高値である200万円台のラインを目指していくことになる。一方で、超えれず終値が150万円より下の場合はもみ合いもしくはトレンド転換を意識していく必要がある。

もみ合いの場合、現在BTCは短期単純移動平均(14日)のラインにきれいに沿って上昇していることもあり、この短期単純移動平均線と重なる127万円がサポートラインとなり127~150万円のラインで推移するだろう。この127万円のラインを下に割れた場合、短期単純移動平均線(14日)も割れることとなり下落トレンドへの転換が考えられる。下落の目度としては意識されている110万円のラインとなるだろう。

BTCJPY 週足RSI 当社社内ツールより作成

現在のBTCは上昇トレンドであり、150万円の壁を超えることができたが、RSIを見ると買われすぎのラインに近い水準であることがわかる。過去のRSIの80%水準を超えているのは最高値を付けた付近と、150万円を付けた付近であることから80%を超えるようであれば警戒していきたいところではある。今週の週足での終値、RSIの水準に注意しつつ今後の展開を追っていきたい。

(11/6 午前7:00時点)

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2020-11-06
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