イーサリアム、下落トレンドへ転換。今後のポイントは?

Daily Market Report 2020/11/4

2020.11.4

Daily Point

・香港SFC、すべての仮想通貨取引所を規制へ(CoinPost)

・ケイマン諸島が仮想通貨企業への規制強化 FATF国際基準への準拠対応で(CoinPost)

・米ISM製造業景況指数、2018年以来の高水準-新規受注が好調(Bloomberg)

・米国株15時ダウ565ドル バイデン氏優勢で大規模経済対策を期待(日経経済新聞)

 

BTCJPY 1時間足 当社社内ツールより作成

11/2―11/3のBTCJPY相場は反落して始まり、ボラタイルな展開となった。

月曜日 (11/2)のBTCJPY相場は反落。

早朝のBTCJPYは143万円割れ付近まで下押したが、東京市場時間での株反発が意識される形でBTCJPYも反発。午前10時には144万円台後半まで戻した。中国市場も良好なPMI(購買担当者景気指数)が後押しとなって反発するが、BTCJPYは既に頭打ちとなっており、143万円から144万円の狭いレンジに移行した。

欧州市場時間に入ると、欧州株式が反発した一方で、ゴールドの上値の重さが意識されたのか、BTCJPYは午後5時からの1時間で144万円から141万円へと急落した。142万円台まで自律反発したものの買いは続かず、再び下落に転じ、午後9時半には138万円まで下押した。

冬時間となった米国市場時間が始まってからのBTCJPYは堅調な展開。翌午前0時に発表されたISM製造業景況指数では予想55.8に対し、結果59.3と、景気敏感株への市場心理が改善したことも後押しとなった。午前4時に入ると、BTCJPYは143万円まで一段高となって取引時間を終えた。

火曜日 (11/3)のBTCJPY相場は下に往って来い。

早朝は東京市場が休場で薄商いであることもあり、前日の買いが続かず、141万円台前半まで値を落とした。しかし午前10時に中国市場が買い先行で始まると市場のリスク姿勢は好転。BTCJPYは143万円台まで値を戻した。その後も中国市場が堅調に推移した一方でケイマン諸島や香港証券取引委員会の暗号資産規制の報道が広まったことで、投資家の様子見姿勢が強まったのかBTCJPYは失速し、正午には140万円割れまで値を落とした。

欧州市場時間の欧州株式市場では、堅調なアジア市場の流れを引き継ぎ、BTCJPYもこれに連れる形で140万円台前半から142万円台まで上昇した。

米国市場時間に入ると、全米調査で民主党が優勢との報道が伝わり、早期に選挙戦が決着するとの思惑から、リスク資産を中心に上昇。BTCJPYも翌午前0時に144万円台を回復した。144万円台前半で頭打ちとなるが、143万円台では買いが強く、値幅1万円未満の狭いレンジで推移し高値圏を維持したまま取引時間を終えた。

・銘柄別価格前日比 (%)

社内データより作成

11/3営業日の全暗号資産終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は-2.04%、中央値は-1.42%、標準偏差は2.13%。

最大上昇銘柄はXRPJPY+0.97%。最大下落銘柄はBCHJPY-6.45%

最大上昇銘柄のXRPJPYはXRP市場においてのクジラ(XRPを大量に保有するウォレット)が過去6か月間で急増していることを受けてか午後7時台では4%ほど急反発するなど底堅い展開となっている。

最大下落銘柄のBCHJPYは、今月15日にハードフォークを迎える。その際にBCHとBCHNに分岐する可能性が高いとされており、その懸念からか続落している。

・24時間 ボラティリティ (%)

社内データより作成

11/3営業日の全暗号資産終値の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値は6.05%、中央値は5.81%、標準偏差は1.89%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はBCHJPY10.34%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はBTCJPY3.56%であった。

・イーサリアムは短期的な弱気トレンドへ移行、下値を模索する展開か

ETHJPY 4時間足 当社社内ツールより作成

ETHJPYは、9月下旬以降から約一か月に亘って上昇トレンドを続けていたが、10/23につけた43,838円を高値に上値を切り下げる展開が続き、11/2の下落によりトレンドは下落方向へと転換された。

その後は11/3の午前中に再び下落したが、ここはチャネルの下限でサポートされた。しかし、11/4 0:00の反発上昇のローソク足が、トレンドの中間線(A)で上値を抑えられる弱気の形となり、依然として下押し圧力が強いことが確認された。

このまま下落トレンドが続く場合の短期的な下落の目途として、10/30と11/3にサポートが確認された39,000円を意識したい。ここをブレイクする場合はトレンド継続となり、10月上旬の上昇以降サポートとなっている38,000円付近を試しに行く可能性がある。

一方で、(A)のラインを上抜けた場合には、チャネル上部での値動きに移行し、トレンド転換を意味する41,500円(400ドル)を狙いに行く動きに注目したい。

ETHJPY 日足 当社社内ツールより作成

ただ、3月からの日足の三角保ち合いが間もなく終盤を迎える点は意識しておきたい。大きく動く場合にはその方向に突き抜ける可能性が高いため、11月下旬にかけての値動きには特に注意が必要だ。

(11/4 午前7:00時点)

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2020-11-04
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