ネム 6営業日ぶり上昇、控える好材料、年末に向けて反発も?

Daily Market Report 2020/10/30

2020.10.30

Daily Point

・PayPal、仮想通貨関連サービスを開始か──ビットコイン購入の報告事例(CoinPost)

・日本株4日続落、欧米株安とコロナ警戒重し、日銀経済見通しは安心感(Bloomberg)

・ラガルド総裁、ECBは12月に行動へ-新型コロナで回復失速(Bloomberg)

・米中古住宅販売成約、5カ月ぶりに低下-在庫薄や価格高騰が重し(Bloomberg)

 

BTCJPY 15分足 当社社内ツールより作成

昨日(10/29)のBTCJPY相場は、反発し上昇した。

午前7時前に137万円で底堅く推移していたBTCJPYは、その勢いのまま午前9時頃には139万円まで回復した。

東京市場時間では、前日(10/28)の米国市場で、S&P 500が6月以来の大幅安、VIX指数が40.28に急上昇した悪地合いを引き継ぎ、日経平均株価がギャップダウンしてスタートすると、BTCJPYも午前10時半に137.6万円まで弱含んだ。しかし、その後137.6万円でのサポートに支えられて反発すると、東京市場時間中は138~139万円間での揉み合いに終始した。

その後、午後4時前には139.0万円を上抜け、上昇トレンド再開かと思われたが、上ひげを付けてすぐに反落し、下値探りとなり、午後5時頃には午前中につけた137.6万円まで下落、そこから2時間は当日安値で膠着した。しかし午後7時を回り、欧州において新型コロナウィルス感染拡大に伴うロックダウン対応の拡大が懸念されると、欧州株やゴールドの下落に波及し、午後8時前にはBTCJPYも136万円を割り込む水準まで売り込まれ当日安値を更新する展開となった。

米国市場時間に入ると、前日の大幅下落の反動からかNYダウ平均株価が上昇してスタートした。それを受けBTCJPYも反発上昇。午後11時半には140万円に到達し、日中高値を更新した。その後も上値を伸ばし、翌午前2時半には142.7万円まで上昇し、年初来高値水準まで値を戻す展開となった。

しかし、142.7万円では上値も重く、NYダウ平均株価やゴールド、USDJPYが揉み合う展開となるとBTCJPYも142万円前後での揉み合いとなり、取引を終えた。

・銘柄別価格前日比 (%)

社内データより作成

10/29営業日の全暗号資産終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は0.74%、中央値は0.16%、標準偏差は1.63%。

最大上昇銘柄はXEMJPY+4.15%(詳細は後述)。最大下落銘柄はBATJPY-1.58%

最大下落銘柄のBATJPYは10/28に節目となる20円台をブレイクダウンして以降、売りが売りを呼ぶ展開が続いており、昨営業日も続落となった。

BATJPY 日足 当社社内ツールより作成

・24時間 ボラティリティ (%)

社内データより作成

10/29営業日の全暗号資産終値の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値は5.38%、中央値は5.25%、標準偏差は1.64%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はXEMJPY9.85%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はXRPJPY3.30%であった。

・XEM、底打ちか。6営業日ぶり反発上昇。

当社取り扱い銘柄の内、時価総額30位以内の銘柄の値動き
Coin Market Capより当社作成

10/29営業日の最大上昇銘柄はXEMJPYの4.15%となった。

XEMの現在値を確認するために、他主要銘柄との価格比較を行った。

上図は時価総額30位に入る、当社取り扱い銘柄の10/1を起点とした比較チャートである。

BTCをはじめ、多くの銘柄で今月の相場展開は右肩上がりで上昇してきたことがわかる。今月後半にETHやXLM等、一部の銘柄は上昇基調が失速した銘柄も存在するが、今月プラス圏は維持している。

一方でXEMに関しては、今月後半からの上昇に追随できておらず、今月唯一のマイナス圏での推移となっていることが分かる。XEMのみ価格水準が20%程マイナス圏と行き過ぎた感があり、10/29に市場参加者からの自律反発を狙った押し目買いにより反発上昇した可能性がある。

また価格水準だけでなく、XEMは12/17に処理速度の向上、セキュリティの向上が期待されるSymbolアップデートという好材料を控えていることからも注目を浴びる銘柄となっている。

特に、8月の相場では保有者がトークンXYMの付与を希望するための意思表明であるオプトインが9/15から開始されることを受けて投資家からの買いが殺到し、5.4円台から約3倍の16.3円まで急騰をみせ、年初来高値を更新した銘柄である。

XEMJPY 日足 当社取引ツールより作成

現在の価格水準を確認すると、10/26に上図③の10.5円のサポートラインをブレイク。その後は8月以来の10円台を割れる下落相場となったが、8/23~8/28で揉み合いを続け2019年5~7月の高値圏である④の9.5円のサポートラインでは下値の堅い相場を形成していることが分かる。

今後のシナリオとして④の9.5円のサポートラインの確認と強含みの推移が継続する場合、10.5円のレジスタンスラインを試す上昇につながり、再度高値を更新することが想定されるであろう。一方④の9.5円のサポートラインを確認できない場合、8.5円の8月の急騰前の価格水準までの反落も想定される。価格帯ごとの意識されているラインに注目したい。

(10/30 午前5:00時点)

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2020-10-30
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