ビットコイン、目指すは200万円?

Daily Market Report 2020/10/28

2020.10.28

Daily Point

・東南アジア最大手銀行、米ドルや日本円対応の仮想通貨取引所「DBSデジタル取引所」を開設へ(CoinPost)

・米消費者信頼感指数、10月は予想外に低下-景気見通しが悪化(Bloomberg)

・バイデン氏ジョージア州へ、トランプ氏3州で集会 最後の追い込み(Bloomberg)

 

TCJPY 15分足 当社社内ツールより作成

昨日(10/27)のBTCJPY相場は、上昇となった。

東京市場時間では、一昨日(10/26)の急落からの反発局面が継続し、朝方からじり高の展開となった。その後も東証マザーズ指数をはじめとした新興市場銘柄を中心に反発を見せたことが好感され、BTCJPYは午後3時までに136.7万円から137.8万円へ緩やかに上昇する動きを見せた。

欧州市場時間では一時的に頭打ちとなり、午後6時頃には137万円まで調整し、当日の上昇分を削った。しかし午後8時には年初来高値近辺の139万円まで値を戻し、午後9時には141.2万円まで続伸し、年初来高値を更新する強さを見せた。

米国市場時間においてはやや軟調なスタートとなった。

午後11時の10月米消費者信頼感指数では100.9(予想102.0、前回101.3)と予想を下回り、景気への楽観的な見方が薄れ、BTCJPYは140万円から139.4万円まで値を下げた。しかし、午前0時以降は欧州における新型コロナウイルスの拡大による景気悪化の懸念から、リスク回避資産であるゴールドが買われ、それに支えられてBTCJPYも143.5万円まで上値を伸ばし、翌午前3時以降も142万円から143万円の高値圏で推移した。

・銘柄別価格前日比 (%)

社内データより作成

10/27営業日の全暗号資産終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は0.86%、中央値は0.68%、標準偏差は1.60%。

最大上昇銘柄はBTCJPY+4.80%。最大下落銘柄はXEMJPY-1.20%

2営業日連続で最大上昇銘柄となったBTCJPYは年初来高値を更新した。10/26同様に買いが買いを呼ぶ展開が継続、資金がBTCに集中する中、昨営業日の上昇で10月の上昇率が27%、2019年6月の高値である150.2万円まで残り7万円となった。

最大下落銘柄のXEMJPYは前日比-1.2%と5営業日連続の陰線となり、ダウントレンドが継続、10月の騰落率は-18%となった。

・24時間 ボラティリティ (%)

社内データより作成

10/27営業日の全暗号資産終値の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値は4.54%、中央値は3.96%、標準偏差は2.73%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はMONAJPY12.16%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はXRPJPY2.16%であった。

・主要銘柄と各指数の前日価格比率一覧

当社取引ツール及びBloombergより当社作成
*日経平均株価は15時終値。ダウ平均、S&P500、XAUは5:00終値、その他は0時終値を使用

上記の表は、暗号資産主要銘柄と各指数の前日比価格比較を算出したものだ。*

それぞれ見ていくと、概ねリスク資産は前日比マイナスとなった一方で、暗号資産が強いことが見てとれる。

アルトコインは、上昇するBTCJPYを後追いするように上昇しているが、上昇率ではまだBTCJPY程ではない状況にある。

10/25、10/27に約5万円幅で下落したBTCJPYだが、唯一下落幅を戻す上昇を見せ、年初来高値を更新し続けており、いわば独歩高の状況にある。さらに、10/19の週足において実線ベースで、2017年年末から2018年年初と同水準の価格帯で確定させた。

では、好調なBTCJPYの今後の値動きについて、10/26のレポート「ビットコイン、再び最高値更新 一旦の踊り場入りか?」とは別視点で見ていきたい。

・止まらないビットコイン、史上最高値が見えてきたか

BTCJPY 週足 当社取引ツールより作成

BTCJPYは10/19~25の週で実線ベースだと2年以上ぶりに136万円台(緑線)をつけてきた。現状、ボリンジャーバンドの+2σの上限に加えて、RSIが75と買われすぎラインに位置しており、直近の上昇を見るとこの指標にも納得できるだろう。

目先、意識されるのは2019/6/26の上髭でタッチした価格である150万円(黄線)になるだろう。この価格帯はおよそ14,000ドルであり、市場参加者の指値注文が多くたまっている可能性があるため、14,000ドルはいったんのレジスタンスラインとして意識したい。

さらに、150万円を上抜けると、次は史上最高値である、200万円(赤線)に到達する可能性が見えてくる。

本稿執筆時点の価格である142万から200万円には、強く意識されている価格帯も14,000ドルぐらいしかなく、大型ファンドのインフレリスクへのBitcoinの組み入れやPaypalの参加等、ファンダメンタルズは改善していると考えられる

しかし、注意しなければならないのは、ビットコインバブルと呼ばれた2017年年末から2018年年初にかけて参入した投資家は少なくなく、含み損を抱えながら2年以上ポジションを持っていた層が一定数いることだ。こうした層のやれやれの売りに警戒しながら、14000ドル、150万円のレジスタンスをクリアしていくようだと、史上最高値へ加速化した動きも視野に入れる必要があろうか。

(10/28 午前5:00時点)

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2020-10-28
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