リップル三角保ち合い終盤へ、注目すべきポイントは?
Daily Market Report 2020/10/27
2020.10.27
Daily Point
・ビットコイン週足確定、13000ドル超は約3年ぶり(CoinPost)
・米新築住宅販売、9月は小幅減少-在庫不足による需要抑制を示唆(Bloomberg)
・コロナワクチン、来年の世界経済救えない恐れ-投資家は予測修正を(Bloomberg)
BTCJPY 15分足 当社社内ツールより作成
昨日(10/26)のBTCJPY相場は、上に往って来いのボラタイルな展開となった。
BTCJPYは、週末に136万円台後半($13,000)の節目を維持したことが好感されて、朝方から上昇基調でスタート。
東京市場時間では、米国の大統領選まで残り1週間となる神経質な市場環境の中、東証マザーズをはじめ新興市場が軟化、ゴールドも下落する中、東京市場開始前の午前8時から上昇を続けていたBTCJPYが注目を集め、午後2時過ぎには137.8万円まで続伸した。
欧州市場時間に入ると、欧州において新型コロナウィルス関連の経済抑制が伴う観測がくすぶり、一時136万円まで調整する場面もあったが、午後6時には137万円まで値を戻し、その後も138.1万円まで上値を伸ばした。
米国市場時間に入っても、上昇の流れは続き、翌午前0時前には138.9万円と10/25の暴落前の水準に達した。しかし、米大統領選挙までに追加経済対策の合意期待への後退や、新型コロナウイルス感染が再び本格的になっていることから、NYダウ平均株価の下げ幅が拡大していた影響か、ゴールド以外のリスク資産はリスクオフなムードとなっており、BTCJPYも大きく売られ、翌午前2時45分には134.6万円と約5万円下落し、日中安値を更新する展開となった後、134万円台で下落が一服し、午前5時には136.5万円まで緩やかに上昇し、値を戻した。
・銘柄別価格前日比 (%)
社内データより作成
10/26営業日の全暗号資産終値の前日比は上記グラフの通り。
平均値は-2.94%、中央値は-2.44%、標準偏差は1.76%。
最大上昇銘柄はBTCJPYの+0.16%。最大下落銘柄はXEMJPYの-6.57%。
昨日最大上昇銘柄となったBTCJPYは10月以降、資金が集中しており、昨営業日もマーケット全体の地合いが悪い中でも、唯一の前日比プラスのパフォーマンスとなった。
最大下落銘柄のXEMJPYは10月の月間騰落率が昨営業日開始時点で-15%と軟調な展開が続いており、市場全体の雰囲気が悪い中、最も売り込まれる形となった。
・24時間 ボラティリティ (%)
社内データより作成
10/26営業日の全暗号資産終値の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。
平均値は6.63%、中央値は6.01%、標準偏差は2.27%となった。
最もボラティリティが高かった銘柄はXEMJPYで12.5%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はBTCJPYで3.46%であった。
・リップル三角保ち合い終盤へ
チャートA(XRPJPY 日足) 当社取引ツールより作成
XRPはSwell後に大きな動きはなく、10/22にはSwell前の価格帯まで戻る展開となっている。10/23には27円の壁を超えられなかったことで反落、2つのトレンドラインの終盤付近で推移している。今後のXRPの動きはどうなっていくのだろうか?
XRPJPYの現在のポイントとしては以下4点があげられる。
① 三角保ち合いの位置にある
② 9月以降、27円が大きく意識されている
③ 今年に入り3月を起点とした上昇トレンドは継続中である
④ 他の暗号資産と比べて2020年9月に入ってからの上昇率が低い状況である
まず、①について三角保ち合いも終盤に位置していることから、上下どちらかにブレイクする可能性があるだろう。
仮に三角保ち合いを上にブレイクする場合、②の壁にあたる27円ラインも明確に超えてくる必要がある。この防衛ラインは、9月から市場参加者が意識している価格帯であるため、超えられるかが大きなポイントとなり、超えられた場合は再び今年の高値圏である30円台も見えてくるだろう。
次に三角保ち合いを下にブレイクした場合、③のポイントである3月からの上昇トレンドが崩れることになる。下落した場合の目途としては、意識されている23.3円のラインとなり、ここで反発することができなかった場合は、前回買いが集まっていたポイント18円近辺が一つの目途となりそうだが、20円割れを意識する必要もありそうだ。
また、材料難から、三角保ち合いから、23.3~27円のレンジ推移となるケースも考えられる。その場合は9月からの値幅4円程度(23.3~27.0円)の揉み合いが続く展開となりそうだ。
比較チャート(10月) 当社取引ツールより作成
次に④のポイントだが、上図比較チャートは10月からのBTCJPY、ETHJPY、LTCJPY、XRPJPYの各銘柄の上昇率を比較したものである。
上図チャートを見てみると、Swell開催日(10/14)まではほとんど乖離がなかったが、昨今のPaypal取扱通貨の選に漏れたことが影響してか、大きく変化していることが見て取れる。10月を通してXRPJPYは+3.0%程度の上昇となっておりBTCJPYやETHJPY、LTCJPYに比べると上昇幅が狭いことがわかる。
上記を踏まえ、まずは三角保ち合いを上下どちらにブレイクするかに注目して今後の動向を追っていきたい。
(10/27 午前5:00時点)
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