ビットコイン、再び最高値更新 一旦の踊り場入りか?

Daily Market Report 2020/10/26

2020.10.26

Daily Point

・イーサリアム高騰、年間取引量「1兆ドル」を超える見通し(CoinPost)

・ユーロ圏、10月総合PMIが50下回る-ドイツ製造業は2年半ぶり活況(Bloomberg)

・アストラゼネカ、ワクチン治験を世界で再開 新型コロナ(日本経済新聞)

・スペイン、全土で夜間外出禁止令を発令へ―感染拡大の抑制で(Bloomberg)

 

BTCJPY 1時間足 当社社内ツールより作成

先週(10/23―10/25)のBTCJPY相場は反落して始まり、荒い値動きに終始した。

金曜日(10/23)のBTCJPY相場は6日ぶりの下落。

アメリカ大統領選挙討論会への警戒感からかBTCJPYは日本時間午前7時から午前9時半にかけて、138万円から日中安値となる134万円まで下落した。

アメリカ大統領選挙討論会が無事イベント消化したことを受け、前日に続き制限値幅手前まで下落していたマザーズ先物が回復すると、市場全般の雰囲気が好転。暗号資産市場でも、ETHJPYが先導する形で、BTCJPYも136万円に乗せるまで値を戻した。午後になると週末に向けたポジション調整が進む中、午後3時以降に予定されている英小売売上高や欧州のPMI速報値の指標発表を警戒したじり下げの展開となったが、134万円台後半では底堅さを見せていた。

欧州市場時間では、日本時間午後4時30分に独製造業PMIが発表され、予想55.1に対し、58.0と景況感の改善が認識されたことで、欧州通貨、株式市場を中心にサプライズ高となった。BTCJPYも堅調に上値を伸ばし、再び136万円台に乗せた。

ところが、米国市場時間に入ると、一転してこれまで堅調だったBTCJPYは136.3万円から翌午前1時には135.3万円まで下落する軟調な展開となった。さらにこれまで同様に下落していたダウ平均株価とゴールドが反発したにも関わらず、BTCJPYはさらに下落幅を広げ、午前2時には133.5万円まで下げ、日中安値を更新した。その後はゴールドの上昇が一服すると、BTCJPYは材料薄の中で、午前5時には135.5万円と下落前の水準まで緩やかに値を戻した。

土曜日(10/24)のBTCJPY相場は小幅反発。

日本時間早朝に英製薬大手が、中断していた新型コロナウイルスワクチンの治験を再開することが伝わったことが市場に好感されたか、BTCJPYは135.9万円まで続伸した。ただ、午前9時半には135万円割れまで下落するなど、高値警戒感も意識された。その後再び上値を追うが、正午に136万円をつけると再度反転し、午後5時には135.3万円までじり下げる一進一退の動きとなる。その後は、135.3万円で度々反発したことで下値の堅さが意識されたのか、BTCJPYは午後6時半から再び上昇し、午後8時すぎに136万円に再び乗せたところで、狭いレンジの揉み合いに移行。すると、今回は大きく下落することなく、上値を伸ばし、137.7万円まで上昇を続ける展開となり上値を伸ばした。

日曜日(10/25)のBTCJPY相場は実体の乏しい十字線。

日本時間早朝から下値を切り上げながら上昇、日本時間午後0時30分からの約15分では、2万円もの急騰、レジスタンスとなっていた138万円を上抜け、139万円台まで上昇した。しかし、午後1時に139.7万円台の年初来高値をつけると失速、下落基調へムードが急変した。午後2時には30分足らずで約4万円程急落し、前日朝方からの上昇分を打ち消した。その後は、一旦は135万円でサポートされ、戻り基調となるものの、136万円台後半($13,000)では戻りも鈍くなり、上値を切り下げながら、135万円台前半まで再度、下値を試した。午後10時半にスペインが夜間外出制限を含む非常事態宣言を発表したとの報道があったが、日曜日であるためか、価格への影響は限定的となり、135万円台前半から136万円台半ばまでのレンジ推移が翌午前5時まで続き、日中の下落から小反発となって取引を終えた。

・銘柄別価格前日比 (%)

社内データより作成

10/25営業日の全暗号資産終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は-0.67%、中央値は-0.77%、標準偏差は1.07%。

最大上昇銘柄はETCJPY+1.36%。最大下落銘柄はQTUMJPY-2.70%

昨日最大上昇銘柄となったETCJPYは、先週の10/22にも7.13%の上昇によって最大上昇銘柄となり、9/27に失敗した600円回復を狙える位置まで上昇していた。

その後10/23には売りに押され、反落したが、週末にかけて再び勢いを取り戻してきたようだ。8月高値に戻せるか、まずはこの600円のラインを注視したい。

一方、最大下落銘柄となったQTUMJPYは8月の下旬以降、上値を切り下げ続ける厳しい展開が続いている。現状は220円のサポートに支えられている状況だが、崩れる場合は、200円のサポートラインを意識しておくべきだろう。

・24時間 ボラティリティ (%)

社内データより作成

10/25営業日の全暗号資産終値の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値は4.06%、中央値は4.01%、標準偏差は1.18%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はMONAJPY6.02%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はXRPJPY2.39%であった。

・ビットコインは再び年初来高値更新、踊り場入りか?(移動平均線、チャンネル)

チャートA(BTCJPY 日足) 当社取引ツールより作成

BTCJPYは10/25に、139.7万円を確定し再び最高値の更新を果たした。10月22日のレポート「ビットコインは陽線続き強気相場、「132万円」の重要な分岐点をトライ!(移動平均線)~レジスタンスかブレイクアウトか~」で記載した132万円ラインを実体で上抜け、白チャンネルの上限で推移している。

200日指数平滑移動平均線は白チャンネルの流れに合わせて上向きへ転換(赤上矢印)しており、上昇のシグナル点灯となった。

チャートB(BTCJPY 日足) 当社取引ツールより作成

チャートBより、200日指数平滑移動平均線から反発した現在の上昇波をピンクチャンネルで描画すると、白とピンクのチャンネルの上限となるポイント(ピンク下矢印)で4本のローソク足が形成されている。

132万円ラインを意識されているためか上値を抵抗されながらも安値も固めて推移しており、実勢は横へ波長を伸ばすための踊り場を迎えている可能性がある。

200日指数平滑移動平均線が上昇シグナル点灯となった調整局面では、支持線となり得るピンクチャンネルのミッド及び下限や132万円ライン、白チャンネル上限でのローソク足の動きに注目である。

(10/26 午前5:00時点)

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2020-10-26
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