年初来高値更新のビットコイン。今後の値動きは?

Daily Market Report 2020/10/22

2020.10.22

Daily Point

・PayPal、仮想通貨売買に対応へ ビットコインなど4銘柄(CoinPost)

・日本株は反発、米経済対策の合意期待高まる-自動車など景気敏感主導(Bloomberg)

・【新型コロナ】ニューヨーク州、新規感染者数が2000人超える-5月以来(Bloomberg)

・英国とEUが通商交渉再開へ、22日午後ロンドンで-連日の集中協議へ(Bloomberg)

 

BTCJPY 15分足 当社社内ツールより作成

昨日(10/21)のBTCJPY相場は5日続伸となった。

東京市場時間は、ペロシ米下院議長が米国経済対策の合意に楽観的な姿勢であることが伝わったことや、4日連続で続伸を続ける好地合いを背景にBTCJPYは上昇でスタート。投資家の買い意欲旺盛な展開に後押しを受け、午後2時台には129.2万円まで上昇した。その後も堅調な展開が継続していたが、130.0万円の節目を前にして上昇は小休止に入り、129万円台の高値圏で揉み合いを続けた。

欧州市場時間に入ると、欧州での新型コロナウイルス拡大の懸念から$28,500付近を推移していた米株価指数先物が$28,200まで反落、欧州株も前日比マイナス圏でのスタートとなった。暗号資産の投資家心理にも重しとなったか、8/18以来の130.0万円の節目まであと一歩の所まで買い進まれたBTCJPY だったが、日本時間午後6時台には127.3万円まで値を崩した。しかし、米株価指数先物の下落が一服すると、押し目狙いの買いも手伝い、BTCJPYは午後7時台に128.4万円まで反発上昇。さらに、午後8時台には米大手決済会社であるPayPalが暗号資産売買と支払いサービスを開始するとの報道を受けて、BTCJPYは節目である130.0万円まで続伸した。

米国市場時間に入ってもなお、BTCJPYの上昇の勢いは止まらず、翌午前1時過ぎには年初来高値となる、134万円台まで価格を上げた。買い一巡後は反動安となるも下落の勢いは弱く、午前2時以降は132.5万円~133.5万円での揉み合い推移が朝方まで続いた。

・銘柄別価格前日比 (%)

社内データより作成

10/21営業日の全暗号資産終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は4.61 %、中央値は3.57%、標準偏差は3.49%。

最大上昇銘柄はLTCJPY+12.97%。最大下落銘柄はXEMJPY-0.59%

昨日は米大手決済のPayPalが暗号資産市場への参入計画(ビットコイン、イーサリアム、ライトコイン、ビットコインキャッシュの4銘柄の取り扱い)を発表したことを受けてか、BTCJPYとLTCJPYの価格が急騰した。

BTCJPYは一時135万円を超え、年初来高値をつけた。LTCJPYの価格は同日、10%以上の上昇となり、9月3日以来の高値を記録し、ビットコインの同日の上げ幅を上回った。

一方最大下落銘柄となったXEMJPYは、PayPalのサポート通貨の対象に入らず、他銘柄に資金が集まる中、値を下げてしまった形となった。

・24時間 ボラティリティ (%)

社内データより作成

10/21営業日の全暗号資産の24時間ボラティリティは、平均値が6.87%、中央値は6.41%、標準偏差は2.70%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はLTCJPY13.13%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はMONAJPY2.74%であった。

・ビットコインは陽線続き強気相場、「132万円」の重要な分岐点をトライ!(移動平均線)~レジスタンスかブレイクアウトか~

チャートA(BTCJPY 日足)当社取引ツールより作成

チャートAより、BTCJPYは陽線続きの強気相場となり、目下、8/17に到達した132万円高値のブレイクをトライしている状況であった。さらに、オシレーター(200日移動平均線乖離率)から、ローソク足(実勢値)と200日指数平滑移動平均線との乖離は重要な境界に位置していることを確認でき、「①:(乖離率が低下して)実勢が200日指数平滑移動平均線へ収束する動き」となるか「②:(乖離率が上昇して)200日指数平滑移動平均線がローソク足へ近づく動き」となるか注目されていた。

チャートB(BTCJPY 日足)当社取引ツールより作成

チャートBより、132万円の価格ラインは、前回高値であったことに加え、白チャネル内のミドルライン①と直近の200日指数平滑移動平均線を起点とした短期の上昇チャネルライン(赤チャネル)の上限ラインとの交点に位置していることから、一旦の達成感から、レジスタンスとなるか、ブレイクアウトして、更に値を伸ばせるか、重要な分岐点となっていた。

結果として、昨晩に132万円はブレイクアウトされ、白チャネルの上限(ライン②)141万円に近接するまで買いが先行し、上値を伸ばしたが、チャネル上限の141万円にまでは、達することは出来なかったようだ。

他方で、最近の高値3点を結んだチャネル(黄色線)を確認すると、こちらは137万円超($13,200)で目標達成となることから、一旦は利食いや達成感から下押しされてしまう事が懸念される。

引き続き、今後の展開に注目である。

(10/22 午前9:00時点)

◆本資料においてお客様に提供される情報は、株式会社DMM Bitcoinが収集・作成等したものです。

◆本資料は、一般的な情報提供を目的に作成されたものであり、暗号資産取引の勧誘を目的としたものではありません。

◆本資料は、本資料作成時点で株式会社DMM Bitcoinが信頼できると判断した情報を基に作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。

◆本資料の情報によって生じたいかなる損害についても、株式会社DMM Bitcoinおよび本情報提供者は一切の責任を負いません。

◆本資料のグラフ・データ等は、過去の実績または作成時点での見通し・分析であり、将来の市場環境の変動や運用状況・成果を示唆・保証するものではありません。また、税金・手数料等を考慮しておりません。

◆本資料に関する著作権、知的所有権、その他一切の権利は、株式会社DMM Bitcoinまたは権利者に帰属します。お客様は、本資料に表示されている情報をお客様自身のためにのみ利用するものとし、第三者への提供、再配信、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。

2020-10-22
ページTOPへ