戻り鈍いライトコイン、強気相場入りなるか?

Daily Market Report 2020/10/21

2020.10.21

Daily Point

・ビットコイン高騰、株式市場とのデカップリングに注目集まる(CoinPost)

・日本株反落、米経済対策巡る不透明感-金融や陸運など内外需安い(Bloomberg)

・【新型コロナ】ドイツで記録的新規感染-香港は社会的距離の措置延長(Bloomberg)

 

BTCJPY 15分足 当社社内ツールより作成

昨日(10/20)のBTCJPY相場は4日連続で続伸となった。

東京市場時間では、米追加経済対策への期待後退や、新型コロナウイルス再拡大を受けて下落したNYダウ平均株価の流れを引き継ぎ、日経平均株価が午前10時から価格を下げ軟調な展開でスタート。これを受けたBTCJPYは午前10時台は下押ししたものの、123.3万円で反発。

欧州市場時間に入ると125万円台にまでさらに買い戻され、株式市場とは逆相関の動きとなった。その後も日本時間午後8時台に125.8万円まで続伸して日中高値を更新すると、さらに上昇を続け、午後10時過ぎには126万円まで到達した。その後もBTCJPY は堅調に推移して、翌午前2時過ぎには127万円まで上昇後、利益確定からか125.2万円まで押し戻されて引けとなった。

・銘柄別価格前日比 (%)

社内データより作成

10/20営業日の全暗号資産終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は-1.85 %、中央値は-2.33%、標準偏差は1.65%。

最大上昇銘柄はBTCJPY+1.61%。最大下落銘柄はXLMJPY-4.08%

最大上昇銘柄のBTCJPYは4営業日続伸。特段の好材料はなかったが、他銘柄が軟調に推移する中、BTCJPYに買いが集まる形となった。昨営業日の上昇でBTCJPYは9月からの下落幅を約2か月ぶりに全す強い値動きとなった。

最大下落銘柄はXLMJPY。10/19営業日に上昇率が最大であったXLMJPYが、アルトコインが全面安となる中、最も売り込まれる展開となった。

・24時間 ボラティリティ (%)

社内データより作成

10/20営業日の全暗号資産の24時間ボラティリティは、平均値が4.53%、中央値は4.14%、標準偏差は1.17%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はXLMJPY7.22%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はBTCJPY2.95%であった。

・ライトコイン、2か月ぶりのゴールデンクロスで強気相場入りか?

チャート1(LTCJPY 日足) 当社取引ツールより作成

8月上旬から9月上旬にかけて三尊を形成したLTCJPY(チャート1白線)。三尊形成後は9/21に2か月ぶりの安値となる4,336円を更新後は下値模索の展開が続いていた。その後、9/24に14日移動平均が200日移動平均を下回るデッドクロスし(チャート1ピンク矢印)が発生、下落示唆となったが好調なアルトコイン相場につられて、10/12には9月中旬と同価格帯である5,400円まで上昇した。

しかし、再び5,400円でのレジスタンス、かつ100日移動平均に上値を抑えられ調整下げとなったが、現在は4営業日続伸のBTCJPYの恩恵を受けて、LTCJPYの下値が切りあがる格好から5,000円前後を推移している状況である。

チャート2(LTCJPY 日足) 当社取引ツールより作成

今後の価格推移として上図チャート1を見ると、現在のLTCJPYは8月下旬に100移動平均と200移動平均のゴールデンクロス(チャート1白丸印)が示現していた。9月初旬の三尊形成後の大幅下落後の反発ライン(チャート1赤枠)は丁度、8月から始まった上昇トレンドの起点まで押し戻されており、一旦の達成利食いラインとして市場参加者に意識されている価格帯だと捉えることもできる。

その後、戻りを試すが、5,400円で頭を抑えられ、下値を模索するも4,330円では買戻しも旺盛であったようだ。さて、4,330~5,400円のレンジ推移となってしまったLTCJPYだが、今後はどのような動きが想定されるだろうか?

まず、上昇を想定する場合は、明確な5,400円の上抜けを確認する必要がある。この価格帯もまた、今回の下落のフィボナッチリトレースメント38.2%ライン(チャート2)であり、9、10月に加えて、4、6月にもレジスタンス価格帯(チャート1緑線)として機能していた重要なラインとなっている。

この価格帯をしっかり超えていくことが出来れば、短期(14MA)、中期(100MA)、長期(200MA)が揃ってゴールデンクロス達成となり、大きな上昇圧力となる可能性がある。ここを上抜け出来ると、8月中旬の高値である7,000円台に向けてさらなる強気相場に向かう可能性が高いだろう。本稿執筆現在(10/21)、14・200日単純移動平均線に上値を抑えられ下落しているが、一旦の押し目として市場参加者の買いが集まるかどうか注目したいところだ。

一方で、下落を想定する場合は、4,300円の価格帯が重要なポイントとなる。ここは、4月以降非常に意識されている価格であり、割り込んだ場合は、大きなストップロスを巻き込み、下値を拡大させてしまう可能性があるので注意したい。

ロング保有の際は、しっかりと逆指値注文を置いて対応しておきたいところである。

LTCJPY は前回のレポートも参考に価格推移の時系列を押さえておきたい。 (https://bitcoin.dmm.com/useful_information/market_report/20200924)

(10/21午前5:30時点)

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2020-10-21
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