ビットコイン、120万円の攻防戦

Daily Market Report 2020/10/14

2020.10.15

Daily Point

・米大統領と共和党に亀裂、経済対策で-下院議長は政権案修正要求(Bloomberg)

・米生産者物価、9月は予想を上回る伸び-価格決定力の回復進む(Bloomberg)

・リップル社開催のSWELL2020、世界銀行責任者が語る「金融包摂」の重要性(CoinPost)

 

BTCJPY 15分足 当社社内ツールより作成

昨日(10/14)のBTCJPY相場は続落。

昨日、フロリダ州で行われたトランプ大統領の演説に米国市場はジリ下げで反応していたのに対し、BTCJPYはジリ上げと逆相関の流れとなり、日本時間午前10時頃まで続いた。

13日より軟調な展開だったゴールドも上昇に転じると、日本時間午後8時には一時120万円割れまで下げていたBTCJPYも買い支えられ、午後9時過ぎには、良好であった米経済指標を好感してか、ゴールドが急騰、それに合わせてBTCJPYも121.2万円まで買いが先行、NYダウ先物も大きく上昇して反応した。

しかし、買いは限定的で、追加経済政策の選挙前合意期待の後退が報じられると、NYダウ平均株価は下落、BTCJPYも大きく売られ、日本時間午前0時過ぎには再び119万円を割り込む水準、118.7万円まで下落した。

以降の展開は軟調で119万円台後半で揉み合いながら取引時間を終了した。

・銘柄別価格前日比 (%)

社内データより作成

10/14営業日の全暗号資産終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は-1.90%、中央値は-2.07%、標準偏差は1.50%。

最大上昇銘柄はETCJPY+0.43%。最大下落銘柄はQTUMJPY-3.92%

最大上昇銘柄であるETCJPYは8月の大幅下落以降、底堅い値動きが続いており、昨営業日も暗号資産市場全体が軟調な展開の中、しっかりとした値動きとなった。最大下落銘柄のQTUMJPYは8月の下落後、大きな反発もなく安値を切り下げる形で推移しており、全体の地合いが悪い中、最も売り込まれる展開となった。

・24時間 ボラティリティ (%)

社内データより作成

10/14営業日の全暗号資産の24時間ボラティリティは、平均値は3.86%、中央値は3.80%、標準偏差は1.08%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はQTUMJPY5.58%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はBTCJPY2.24%であった。

・クアンタムは上昇を妨げ調整続く、上げるための下げ必要か?(移動平均線、フィボナッチ比率、ダウ理論)~調整となるチャンネルを観察~

チャート(QTUMJPY 日足) 当社取引ツールより作成

QTUMJPYは今年8/21に大きく上値を伸ばし高値を確定させ後、往って来い(A型)によって200日指数平滑移動平均線(以下、200EMA)との乖離を埋めるように上げ幅を戻し、下げトレンドライン(黄線)を抜けたことで一旦下げを終了させると、200EMA近辺でもみ合っている。

現在、200EMAは右肩上がりで上昇基調を見せているが、ローソク足は波長を合わせられずに青チャンネル内で時間調整が続いている。実勢は50%のリトレースメント(以下、青点線)で反落していることから、3度支持された青チャンネルの下限を試し打ちする様子である。もし青点線を上抜けずに下限を下抜けるのであれば、100%のエクステンション(延長)が想定される(白線)。

・ビットコインキャッシュ、弱気シグナルが点灯!(グランビルの法則、ペナントパターン)

チャート(BCHJPY 日足) 当社取引ツールより作成

上図は10/7のレポート「ビットコインキャッシュは近々大きく動くか?(ペナントパターン)」で記載したチャートの続きである。期限付きのペナントパターンは10/8に陽線確定により上抜けた。

BCHJPYは現在、下向きの指数平滑移動平均線(以下、200EMA)にタッチしており、*グランビルの法則弱気シグナルが点灯している。この価格帯はペナントパターンの測定ポイントかつ青チャンネルの上限であることから価格抵抗としての重みが圧し掛かる領域であり、一旦上げ止まる可能性が高いと考えられる。引き続き、200EMAを上抜けることが出来るか、ローソク足の動向に注目である。

*グランビルの法則:米国のジョセフ・グランビルという証券アナリストが編み出した投資手法。株価と移動平均線の関係性(乖離や方向性)を利用した8つ法則を指す。

(10/15 6:00時点)

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2020-10-15
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