ビットコインに強い向かい風。2020年の暗号資産はどうなる!?

水曜日は、暗号資産のファンダメンタルズにフォーカスしてお伝えいたします。

① ビットコインに強い向かい風。2020年の暗号資産はどうなる!?

BTCJPY4時間足 当社取引ツールより作成

2020年も残り3ヵ月となりましたが、ここ最近の暗号資産は多くの下落理由が重なり、まだまだBitcoinを含む暗号資産業界は大波乱が継続しそうなファンダメンタルズが多く存在しています。特にここ最近は、暗号資産の取引をしている人には耳の痛いニュースが多く見受けられ、現在もその警戒感が続いています。しかし、上昇するようなアノマリーも存在します。以下に、それぞれの情報をご紹介させていただきます。

まず、下落理由となった可能性がある出来事としてNY裁判所がテザー社および、海外取引所であるBitfinexに財務記録提出を命令したことが9/18のニュースで報道されました(CoinPost)。これは、テザー社とBitfinex間で巨額の不正融資疑惑があり、財務記録提出を求められた判決で、同時にBitfinexに融資の差し止め命令を90日間と延長させることも決まりました。テザー(USDT)は、時価総額ランキングが3位(10/4時点)とニーズが多い点からも、今後の展開がどうなるのか注目が集まっていると言えるでしょう。

他にも、9/26に海外暗号資産取引所であるKuCoinで大規模なハッキングが発生したことが報道されました(Coin Choice)。Bitcoinを含むアルトコインが盗難被害にあい、推定2億7900万ドル(約300億円)の被害額が確認されました。これにより、ハッカーによる売り圧力が懸念されていましたが、被害額のうち、2億400万ドル分の暗号資産は凍結に成功したことをKuCoinのCEOがTwitterで声明しており、ハッキング被害に対する初めての成功対策になるのか、世界から注目の的となっています。

更には、10/2のニュースで海外暗号資産取引所BitMEXのアーサー・ヘイズCEOを含む4名が逮捕されたことが報じられました(CoinPost)。理由としては、マネーロンダリング対策(AML)や、本人確認(KYC)などに関するルールに違反し、未登録のプラットフォームを故意に運営したためとされています。BitMEXは利用者が多く、投資家による資金退避の流れが強まったことが、Bitcoinを含む暗号資産の価格が下落した原因である可能性として考えられます。

このように悪いニュースが続きBitcoinを含む暗号資産全体が下落しましたが、過去においては、半減期後の第4四半期(10/1~12/31)は上昇するアノマリーも存在しています。2016年7月9日に実行された前回のBitcoinの半減期ですが、その後第4四半期に大きく上昇し、約73,000円から約112,000円まで上昇した実績があります。

BTCJPY週足 当社取引ツールより作成

今年は5/12に半減期がありました。直近の動きを見てみると10月は悪いニュースが重なり価格を下げていますが、ここから上昇する動きに変われば上記アノマリーが期待できるかもしれません。

第4四半期は投資家の確定申告による利益確定などの動きから、Bitcoinや、ゴールドの価格は下がる傾向もありますが、過去の歴史は繰り返す可能性も考えられるため、今後のBitcoinの動きに注目です。

2020年のアルトコインも、まだまだこれから…!?

9月から悪いニュースが続き、悲観モードな10月スタートとなりましたがアルトコインもまだまだ上昇するファンダメンタルズが多く存在しています。

例えばXRP(リップル)ですが、10/14にリップル社の大型カンファレンスである、『Swell 2020』が予定されています。このイベントは2017年から毎年行われており、過去には米元大統領であるビル・クリントン氏が登壇したこともあります。当日のサプライズ発表に期待する投資家や、12/12には保持しているXRPと同量のSparkトークンを付与するエアドロップも予定されています。新暗号資産であるSparkトークンに対して、今後の動きに注目が集まっています。

また、NEM(ネム)も12/17にSymbol(NEMv2)のリリースを控えています。Symbol(ティッカーコード「XYM」)はNEMの性能を飛躍的に向上させた新ブロックチェーンで、こちらも保有しているXEMと同量のXYMが付与される予定となっています。このSymbolの立ち上げは2017年から延期され続けていたものであり、遂に今年リリースされる点や、新暗号資産が無料で手に入る(※)点から、注目のファンダメンタルズと言えるでしょう。

他にも11/15頃を予定されているBCH(ビットコインキャッシュ)のハードフォークや、今年中に予定されているETH(イーサリアム)のPhese0のリリースなど、2020年第4四半期は多くのイベントが予定されているため、投資家の期待や、関心を引き寄せていく可能性があります。

まとめ

先月は、立て続けに悲観的になるニュースが続きましたが、上記のように上昇する可能性があるアノマリーや、アルトコインの新暗号資産の無料配布イベント、アップデートなど、好材料と考えられるファンダメンタルズも多く存在しています。イベントが重なると、それだけ価格も動きやすく、ボラティリティが上昇することも予想されます。また、暗号資産はイベントの日程が変更されることも多々あるため、情報を常にキャッチアップしてトレードしていくことが大切かもしれません。

今週の記事は『ビットコインに強い向かい風。2020年の暗号資産はどうなる!?』と、『2020年のアルトコインも、まだまだこれから…!?』の2点でした。

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2020-10-07
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