3営業日続伸のビットコイン、再び月足陽線へ

Daily Market Report 2020/10/05

2020.10.06

Daily Point

・ビットコインのボラティリティ、約2年ぶりの低水準(coindeskjapan)

・米ISM非製造業総合景況指数、9月は予想以上に拡大-受注好調(Bloomberg)

・マクナニー米大統領報道官も感染、職員複数が陽性と報道(ロイター)

・トランプ氏、5日中に退院へ 「新型コロナ恐れるな」(ロイター)

 

BTCJPY 15分足 当社社内ツールより作成

昨日(10/5)のBTCJPY相場は続伸。

米国追加経済対策の妥結が早まるとの観測や、トランプ米国大統領が10/5にも早期退院する可能性があるとの報道を受けて、BTCJPYは朝方の112.5万円から午前9時頃には113.6万円まで上昇した。しかし、日本時間午後0時から欧州市場時間にかけて、トランプ米国大統領の続報やポジティブ材料が続かず頭打ちとなり、113万円近辺でもみ合う展開となった。

米国市場時間では、午後11時に発表されたISM非製造業景況指数が予想56.2に対し、結果57.8と上回り、米国経済の先行きに対する楽観から株式市場を中心にリスクオンとなった。BTCJPYも一時113.7万円まで連れ高となったものの、翌午前0時に、ホワイトハウス職員複数の陽性反応が報じられたことで、上昇は一服した。午前3時には113万円割れ近くまで戻されたが、トランプ米大統領がツイッターで当日中の退院を発表したことで、再び上昇に転じ、113.6万円で取引時間を終えた。

・銘柄別価格前日比 (%)

社内データより作成

10/5営業日の全暗号資産終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は0.77%、中央値は0.17%、標準偏差は2.61%。

最大上昇銘柄XEMJPY+8.26%最大下落銘柄ETCJPY-2.07%

10/5営業日は概ね全銘柄対前日比で平均1%未満の変動率と3%前後のボラティリティと大きな変動はなかったが、XEMJPYのみ材料薄な中、12月のシンボルへのアップデートが2か月前となり意識されてか、買いが集まり大幅上昇という展開となった。XEMJPYは昨日の上昇で9月下旬以来の13円台、直近高値圏水準まで値を伸ばし、9/1の17円台最高値から38%のラインまで値を戻す格好となった。対してBTCJPYやETHJPY等の主要銘柄は連日値動きに欠ける状況となった。

・24時間 ボラティリティ (%)

社内データより作成

10/5営業日の全暗号資産の24時間ボラティリティは、平均値は3.17%、中央値は2.85%、標準偏差は2.03%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄XEMJPY9.24%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄BTCJPY1.34%であった。

・一か月ぶりのトレンド上限に迫ったリップル、ブレイクなるか?

チャート(XRPJPY 4時間足) 当社取引ツールより作成

8月中旬以降、一か月以上に渡って下落トレンドが継続しているXRPJPY。

9/24にはトレンド内で最安値23.007円まで下落したが、そこでサポートされ上昇に転じていた。その後、26円程度で頭打ちすると再び下落、9月末にはボリンジャーバンドの収束が顕著になった。ここを24円で下げ渋ると、一転、10%超の反転上昇となり、9月中旬以来の26円台へ。そして現在は26.3円付近と、レンジの上限に迫っている。

RSIを確認すると、上昇の初動である10/5の時点では80を超えていたが、現在はやや下落して70程度となっている。この動きは8/31~9/1にも見られ、その時も8/31にRSIが一度80台後半まで上昇後、一度70まで下落してから一気に1円の上昇を見せた。

したがって、今回もこの価格帯で価格が安定するようならば、一気に下落トレンドをブレイクする上昇の動きが起きる可能性も考慮しておきたい。

チャート(XRPJPY 日足) 当社取引ツールより作成

さらに3月の暴落からの値動きをフィボナッチリトレースメントを用いて振り返ると、現在、50%の半値戻しの価格帯で推移している。トレンド転換後の意識される上昇の目途は、61.8%戻しの27.903円だろうか。

ただ、来週にはRipple Swellが控えている。9/29のレポート「ビットコイン過去最長10,000ドル超え、更なる上昇となるか(https://bitcoin.dmm.com/useful_information/market_report/20200929)」で、Ripple Swell開催前後の値動きを分析した結果、2週間前から当日にかけての過去3回の平均上昇率は48%だった。この値を今年の2週間前の価格から計算すると、38.48円となり、2/15の37.917円を抜いて今年最高値となりえる。

ただ、この数字はあくまで3回の平均値であり、昨年は2週間前から当日まで5%しか上昇しなかったことも頭に入れて、まずは23.6%の29.012円を意識しておくのが無難だろうか。

(10/6 5:30作成時点)

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2020-10-06
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