伸び悩むビットコイン、今後の展開は?

Daily Market Report 2020/9/25~27

2020.9.28

Daily Point

・日本株は反発、米政策期待や堅調な指標で景気懸念後退-内外需高い(Bloomberg)

・トランプ大統領、エイミー・バレット氏の米最高裁判事指名を発表(Bloomberg)

・グローバル暗号資産取引所KuCoin、ハッキング被害か(coinpost)

 

BTCJPY 1時間足 当社社内ツールより作成

先週(9/25-27)のBTCJPY相場は、値動きの乏しい展開となった。

金曜日(9/25)のBTCJPYは、東京市場時間では午前7時から上昇して始まり、113.5万円をつけたが、その後は113.5万円から112万円のレンジ内での推移となり、冴えない値動きとなった。

日中、日経平均株価が好調に上値を伸ばしていた局面でも、ゴールドが下落するとBTCJPYもつられて下落。またゴールドが上昇している局面でも、日経平均株価が下落するとBTCJPYも下落と値動きの弱い方へ引きずられていた。前日(9/24)の欧州委員会による暗号資産に対する規制案の発表が効いているのか、上値が伸び悩んでいた。その後、米国市場時間に入ると価格を切り上げ始め、113万円台前半まで値を戻して取引時間を終了した。

土曜日(9/26)の東京市場時間は下落してスタート。既存マーケットがクローズしている中、グローバル暗号資産取引所KuCoinがハッキング被害にあったとの観測報道もあり、BTCJPYは113万円台半ばからジリジリと値を下げる展開が続いた。午前10時に112.6万円ほどで下げ止まり、緩やかに反発を見せるも、午後1時30分からKuCoinのCEOが会見を開き、ハッキング被害を報告した。直後は、強含む局面も見られ、114.3万円ほどまで上昇したBTCJPYだったが、欧州市場時間入りにかけては、買いも続かず弱含んだ展開となった。結局、BTCJPYは112万円台後半で下げ渋り、112.5万円から114万円の前半のレンジ内での推移であった。

日曜日(9/27)のBTCJPYは、東京市場時間では金曜日(9/25)から揉み合いが続いたレンジ上限113.5万円をブレイクし、114万円まで上昇した。午後2時まで114万円圏で推移したものの上昇は一服し、午後3時からは反落。わずか1時間に1.4%、112.5万円まで値を下げた。

欧州市場時間では午後5時までに112.2万円まで下落していたBTCJPYだが、午後9時には営業日安値となる112万円まで価格を切り下げていった。しかし、その後、翌午前0時過ぎには113.6万円まで値を戻し、113万円台前半を推移。参加者の少ない休日ということもあり、上値追いには力不足な展開となった。

・銘柄別価格前日比 (%)

社内データより作成

9/27営業日の全暗号資産終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は-0.09%、中央値は0.04%、標準偏差は1.05%。

最大上昇銘柄BCHJPY+2.32%最大下落銘柄QTUMJPY-1.91%

9/25営業日の続伸後、週末は総じて方向感の欠ける展開だった。BCHやMONA、ETCの一部アルトコインは上昇が強い局面も見られたが、上値重く上に往って来いの展開となった。

・24時間 ボラティリティ (%)

社内データより作成

9/27営業日の全暗号資産の24時間ボラティリティは、平均値は5.07%、中央値は4.61%、標準偏差は1.62%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄ETCJPY7.24%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄BTCJPY1.92%であった。

・ハードフォークを控えたビットコインキャッシュの行方はどうなる?

チャートA(BCHJPY 日足) 当社取引ツールより作成

11/15に計画的ハードフォーク(予定)を控えたBCHは現在、チャートAの赤チャンネル内で推移していると見て取れる。波の循環に伴いBCHJPYの価格は赤チャンネルの上限を目指すと想定されるが、波動を細かく見るとチャートパターンを確認することができる。

今回はBCHJPYの2つの流れをベースとして「上昇」「下降」「レンジ」の3つの波動パターンを分析する。

チャートB(BCHJPY 日足) 当社取引ツールより作成

チャートBの赤チャンネル内の形を見ると赤下矢印で高値を抑えられ、中間ライン(赤点線)を下回り、200日単純移動平均線(以下200MA)に合わせた青チャンネル内の中央線(青点線)でローソク足が抑えられているのが現在の状況であると確認できる(白下矢印)。ここから、赤点線と青点線を上回らない限りは青チャンネルの下限を目指すべく、赤チャネルの下線をブレイクを目指して来ることが想定される。その際は、前回安値と青チャネルの交差ポイントとなる13,156円を目指した波動①(下降)を形成することが想定される。

逆に、青点線と赤点線を上回った場合は、赤と青のチャンネルが合流した波動②(ペナント型)のレンジ相場が想定される。

また、200MAを押し上げるような陽線が走った際は青チャンネルをブレイクし、赤チャンネルの上限を目指した波動③が想定される。

青チャネルよりも赤チャネルの方が長期のトレンドであると言えるので、波動③をメインシナリオとしつつ、赤チャネル下の逆指値やMA200をしっかり上抜け出来るか等を確認しながら、柔軟に対応していく必要があるだろう。

(9/28 5:00作成時点)

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2020-09-28
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