ビットコインは直近高値圏、このまま上昇となるか

Daily Market Report 2020/9/18 – 9/22

2020.9.23

Daily Point

・米国、20日からウィーチャットとTikTokダウンロード禁止に(Bloomberg)

・欧州でコロナ感染第2波、仏やスペインで制限再導入 英も検討(ロイター)

・海外の大手金融機関、不透明取引の疑い 米内部文書で発覚(ロイター)

・NYダウは週明けて急落、仮想通貨市場も全面安(coinpost)

 

BTCJPY 1時間足 当社社内ツールより作成

先週(9/18-22)のBTCJPY相場は、直近高値を更新後に7万円ほど下落し、その後は揉み合いとなった。

金曜日(9/18)は、主要時間帯に各市場大きな動きがなく平静ムードとなり、BTCJPYは114.1万円で自律反発し、114.0万円から115.3万円でジリ高歩調であった。米国市場時間に入ると、株価指数先物等の期限や一部銘柄の持ち高調整の動きからかNYダウやナスダックが売り先行で始まり、これに暗号資産も連れたのかBTCJPYは115万円から114万円まで下落、為替市場ではドル円が104円台前半まで続落となった。一方、ドル安と逆相関する傾向にあるゴールドは1オンス1,960ドルまで上昇したものの、BTCJPYは株安と円高への反応が強かったのか連れ高とならず、翌午前3時には113.1万円まで一段安となった。午前3時以降は下落トレンドが一服し、BTCJPYは114万円台前半まで値を戻して取引時間を終えた。

土曜日(9/19)は、114.2万円から114.9万円で推移していたBTCJPYが午後8時台に入りレンジ上限を上抜けたことで買いが先行し、9/17日の高値である116.3万円まで駆け上がった。午後9時に116.7万円の高値をつけると、達成売りからか、一転下落。下げ渋っていたが、翌午前3時30分には115.2万円まで値を下げた。その後は再び上値を試し、116万円まで上昇するという休日としてはボラタイルな値動きとなった。同日には、中国商務省によるガイドライン強化の発表や、TikTokと運営会社による米政権提訴の報道があり、週明けの相場を見越したポジション調整があったようだ。

日曜日(9/20)は115.6万円からスタートしたBTCJPYが、午前10時過ぎに114.3万円まで下落した。午後1時には114.9万円まで値を戻したが、以降は114万円台後半で揉み合いを続けた。午後8時過ぎには、一段と下落し、113.5万円まで下落した。その後は、調整を続けたが、翌午前1時30分には再度下押しし、113万円台を一時的に割ったが、その後は買い戻しの動きが強まり、午前3時にかけて114.1万円まで戻した。しかし、上値も重く、113.8万円付近まで押し戻されて引けた。

月曜日(9/21)は、BTCJPYが早朝から上昇基調で推移し、午前10時過ぎには営業日高値となる114.9万円まで上昇した。しかし午後3時頃から下落に転じると、午後4時には米欧などの大手銀行が違法資金移動に関与との報道や、欧州がコロナ第二派による制限措置の再導入検討で市場のムードが急激に悪化し、BTCJPYも下げ足を強め、午後10時には110万円を割り、109.7万円まで下落した。米国市場時間に入り、トランプ大統領による最高判事候補の強硬姿勢が更なるムードの悪化を生み、BTCJPYは110万円から安値となる107.8万円までさらに一段下げる展開となった。午後11時30分以降は自立反発の買いからか緩やかに戻し、午後9時台までの安値付近となる109.7万円で取引時間を終えた。

火曜日(9/22)は、BTCJPYが早朝の110万円台前半から午前8時頃には109.1万円まで下落。以降も軟調ながら108.7万円から110万円で揉み合いを続けた。しかし午後9時にはBTCJPYは上昇に転じ、米国市場時間に入っても続伸し、もみ合っていた110万円を上抜け110.4万円ほどで取引を終了した。

・銘柄別価格前日比 (%)

社内データより作成

9/22営業日の全暗号資産終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は1.46%、中央値は1.43%、標準偏差は1.83%。

最大下落銘柄XEMJPY-0.85%最大上昇銘柄BATJPY6.29%

最大下落銘柄はXEMJPYとなった。9/21営業日の全面安を受けて、主要暗号資産が自律反発する中、XEMJPYは今月からの下落トレンドの流れを断ち切れずにアンダーパフォームした。一方、最大上昇銘柄となったBATJPYは、9/21営業日の下落で8月下旬からの下落率が50%を超えたこともあり、値ごろ感も含めた買いが集まる形となった。

・24時間 ボラティリティ (%)

社内データより作成

9/22営業日の全暗号資産の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値は4.42%、中央値は3.99%、標準偏差は1.72%。

最もボラティリティが高かった銘柄BATJPY8.23%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄BTCJPY2.16%であった。

・ビットコインは三尊値幅ひとまず達成、再び上昇に転じるか

チャートA(BTCJPY 日足) 当社取引ツールより作成

9/9、BTCJPYは三尊パターンの下げ値幅を達成することに成功した(チャートA参照)。週末(9/19~9/22)にかけては116.7万円から107.8万円まで下げており、再度下落波を試している状況である。この116.7万円高値を節目とした下落波がどこを目指しているかが上昇波を図る上で重要なポイントとなる。今回は「直近で支持されているライン」から「上昇へ転じた場合にどこを目指すか」を分析する。

チャートB(BTCJPY 日足) 当社取引ツールより作成

直前の波のサイクルから青チャンネルを当てると、その内部の流れでは直近の安値が支持されている支持線(青点線)が意識されて、反発様子を示している(赤上矢印参照)。

この青点線の支持ラインを「直近で支持されているライン」として考えてN波動からE波動を測定すれば波動①を想定することができる。波動①の到達ラインは、価格ライン(水平ライン)の128万円を再度、トライすることも視野に入るだろう。

波動②の青チャネル内で推移するレンジ相場の場合、チャートAの三尊の流れをベースとした領域Ⓐが未だ試されていないことに加え、200MA(200日単純移動平均線)が上向いており、安値を支持される可能性が高いことが想定される。

他方、三尊パターンの下げ幅による勢いが残存していれば、波動③のように200MAを壊すような下落波により底が抜ける展開となることも想定できよう。

相場の流れは随時変化している為注意して臨機応変に対応出来るよう観察する必要がある。

(9/23 5:00作成時点)

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2020-09-23
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