XRP(リップル)が30円台突入!強さの理由を徹底解説!

ファンダメンタルズによる暗号資産分析

2020.8.26

水曜日は、暗号資産のファンダメンタルズにフォーカスを当てて、価格変化の動向についてお伝えいたします。

XRP(リップル)が30円台突入!強さの理由を徹底解説!

XRPJPY4時間足 当社取引ツールより作成

リップル(XRP)が7月下旬あたりから上昇し、30円をキープする強さを見せています。高騰した理由について2つの可能性が考えられるので、下記にて解説します。

1つ目の可能性は、8/4にリップル社がリップルを市場から買い戻す報告書を公開したことが大きな理由だと考えられます。リップル社は、2020年Q2(4~6月)のマーケット報告書を開示し、リップル販売の他に市場からリップルを買い戻す方針を取っていることが分かりました。具体的な額などの詳細な情報は開示されていませんが、リップル社が市場価格での購入を今後も継続するとなると、価格が下がりにくくなる可能性が考えられます。

もう1つの可能性は、Flare Networksがリップル保有量に1:1のSparkトークン付与(エアドロップ)を発表したことが考えられます。Flare Networksとは、リップル社の投資部門Xpringが出資しているプロジェクトで、リップルの発行枚数と同量にするために1000億枚のSparkトークンを発行し、リップルの流通量にあたる450億枚をリップル保有者に、残りの550億枚は運営側で保有すると発表しました。Sparkトークンの技術仕様や、申請期間などはまだ開示されていませんが、すでに海外ではSparkトークンの申請を代行して実施すると声を上げている暗号資産交換業者も出てきています。

10/14にはリップル社が毎年実施している大型イベントRipple Swell Globalを予定しており、このイベントが近くなるとリップルが高騰するアノマリーも存在するため、今年も価格が大きく動くかもしれません。

② QTUM(クアンタム)大暴騰!なぜ高騰した!?

QTUMJPY4時間足 当社取引ツールより作成

8/21にクアンタムが581円の高値を付け、前日比で+50%以上の上昇を叩き出しました。8月1日は262円だったので、今月だけで見ても2倍以上になっていることが分かります。理由としては、大きなアップデートが近いことが考えられます。

クアンタムは、8/28にメインネットV0.19.1のアップグレードを予定しており、#680,000ブロックに到達した時点で実行され、オフラインステーキングが可能になります。クアンタムはコンセンサスアルゴリズムにPoSを採用しているため、保持しているクアンタムの数量をもとにブロック承認の割合を決め、承認者はステーキング報酬が貰えるシステムです。今までは、ステーキングを行う際にはネットワークに接続し、フルノードとなる必要がありましたが、今回のアップデートでオフラインでもステーキング報酬を受け取ることが可能になります。そのため、クアンタムの将来に期待する投資家が、ステーキング報酬を貰うために購入したことと、そのアップデートに対しての期待から価格が上昇した可能性があります。

また、2020年に入って国内の様々な暗号資産交換所で取引が可能になり、日本マネーが流入するようになったことも上昇理由として考えられます。ただし8/22には381円まで1度大きく下落している点から、今後も価格の乱高下には注意が必要かもしれません。

世界の動向とまとめ

1週間の世界の動きを見てみると、カナダで地中海(中東)料理レストランを展開するTahinis社が、貯蓄していた手元資金のすべてを法定通貨から仮想通貨ビットコインに替えたことを発表(CoinPost記事より)、イギリスの金融行動監視機構(FCA)が、デジタル証券取引所とカストディプラットフォームを国内で初めて承認(CoinPost記事より)、スターバックスのコーヒー豆がブロックチェーンで生産者の把握が可能になった(Cointelegraph記事より)など、ポジティブなニュースが多くありました。他にも法定通貨建てビットコイン価格が世界中で上昇しているというニュースがあり、ブラジルが年初来+128%とトップの上昇率のようです。経済状況が悪化し、法定通貨の信頼が失われることを懸念して、南米ではビットコインを購入する選択が増加しているようです。世界的にも1歩ずつデジタルゴールドの地位を確立して行っているのかもしれません。

今週の記事は『リップルが30円台突入!強さの理由を徹底解説!』と、『クアンタムが大暴騰!なぜ高騰した!?』の2点でした。

◆本資料においてお客様に提供される情報は、株式会社DMM Bitcoinが収集・作成等したものです。

◆本資料は、一般的な情報提供を目的に作成されたものであり、暗号資産取引の勧誘を目的としたものではありません。

◆本資料は、本資料作成時点で株式会社DMM Bitcoinが信頼できると判断した情報を基に作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。

◆本資料の情報によって生じたいかなる損害についても、株式会社DMM Bitcoinおよび本情報提供者は一切の責任を負いません。

◆本資料のグラフ・データ等は、過去の実績または作成時点での見通し・分析であり、将来の市場環境の変動や運用状況・成果を示唆・保証するものではありません。また、税金・手数料等を考慮しておりません。

◆本資料に関する著作権、知的所有権、その他一切の権利は、株式会社DMM Bitcoinまたは権利者に帰属します。お客様は、本資料に表示されている情報をお客様自身のためにのみ利用するものとし、第三者への提供、再配信、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。

2020-08-26
ページTOPへ