ビットコイン、踊り場はいつまでか
Daily Market Report 2020/8/24
2020.8.25
Daily Point
・ビットコインの採掘難易度、過去最高値を更新(COIN POST)
・EU 9月までに暗号資産関連法の草案作成を計画(MORNING STAR)
BTCJPY 15分足 当社取引ツールより作成
昨日(8/24)のBTCJPYは上に行って来いの展開。
東京時間のBTCJPYは124万円でオープン後、午前10時には安値の123万円まで緩やかに下落した。しかし、午前11時からは東証マザーズ銘柄を中心とした新興市場が強さを見せたことに加え、ゴールドも上昇に転じ、BTCJPYは125万円まで反発した。その後も目立った材料のない中で、欧州株式市場の好地合いにサポートされ、125万円でもみ合う展開でNY時間へ。NY時間は株式が選好され、ゴールドが売り込まれる中、BTCJPYはジリジリと値を下げた。日中高値の125.2万円から124.1万円まで下落するも、その後は124万円台を底堅く推移した。
・ネム8.3円の重要な価格ラインを上抜け年初来高値更新、上目線のまま調整局面に突入か?
XEMJPY日足 当社取引ツールより作成
8月23日、XEMJPYは重要な価格である8.3円(上図の緑ライン)を大陽線により上抜けて10.9円高値を確定させ、年初来高値更新を果たした。この重要な価格ライン上抜けにより高騰したXEMについて、「市場参加者の目線」と「相場局面」の2つを分析してみる。
まずXEMJPY8.3円は下表の通り何度も役割転換している価格であり、重要な価格ライン(図の緑色)として意識されていると想定され、市場参加者に意識されることが考えられる。今回は上へブレイクアウトしているため今後はサポートラインとして機能する可能性が高い。故に、市場参加者の目線は8.3円を下回らない限り上目線であると考える。
XEMJPYは長期下落チャンネル(図の青ライン)が形成されていたが先日の上昇で重要価格ラインをブレイク。一度下押しされたが、サポートとして機能し、更に上値を伸ばした。
現在は、下値のサポートラインで新たに角度を図り直した橙色チャンネルに移行したと考えられ、今回の上値も、重要価格ラインが意識されたと考えられる。
今後としては、8月24日のローソク足実勢が上髭で到達したことで値幅達成となり、更なる上値を追うことより、一度、前述のレジスタンスであり、橙色チャネルのセンターでもある、8.3円前後まで、調整される想定も立つ。
以上より現在XEMJPYは、調整的な下落に注意となり、実勢が8.3円のラインに接近された際はサポートされるかを確認したい。サポートが確認されれば、安値の切り上げ、上昇トレンド継続となり、更なる上昇に転じる可能性が高いと考えることができるのではないだろうか。
(8/25 5:30作成時点)
・銘柄別価格前日比 (%)
社内データより作成
8/24営業日の全暗号資産終値の前日比は上記グラフの通り。
平均値は-0.12%、中央値は0.93%、標準偏差は3.10%。
最大上昇銘柄はETHJPYの3.37%。最大下落銘柄はQTUMJPYの-7.20%。
最大上昇銘柄となったETHJPYは、8/22に意識されている価格帯40,000円にタッチしその後は再び直近高値に挑戦しようと買いが優勢となっているのか、上昇を続けている。
最大下落銘柄のQTUMJPYは8/21に高値を付けてから調整後、低いボラティリティでのもみ合いが続いている。
・24時間 ボラティリティ (%)
社内データより作成
8/24営業日の全暗号資産の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。
平均値は6.23%、中央値は4.77%、標準偏差は4.43%。
最もボラティリティが高かった銘柄はXEMJPYで16.85%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はBTCJPYの1.85%であった。
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