好材料乏しいビットコイン

Daily Market Report 2020/8/20

2020.8.21

Daily Point

・米失業保険申請3週ぶり増加、再び100万件台 労働市場の回復鈍く(Reuters)

・フィラデルフィア連銀製造業指数、8月は17.2-予想以上の落ち込み(Bloomberg)

・【欧州市況】株下落、10日ぶり安値-ドイツ10年債は5日連続上昇(Bloomberg)

 

BTCJPY 15分足 当社取引ツールより作成

昨日(8/20)のBTCJPYは午後から上昇するも126万円の壁を越えられなかった。

東京時間のBTCJPYは上昇基調で推移、午前9時台に125万円後半まで価格を戻す一方、株式市場はFOMC議事録公表後の緩和期待の後退や好材料に乏しく、日経平均株価は22,880円と反落した。節目の23,000円を割り込む229円安というマーケットに向かい風の中、上値追いは難しく、BTCJPYは124万円前半まで下落したが、一昨日安値を割り込むことなく比較的底堅い相場展開となった。

東京時間のクローズから欧州時間のオープンにかけては自律反発、BTCJPYは125万円前半まで上昇したが、その後は材料難から売買は手控えられ、124万円前半から125万円前半の1%前後の模様眺めムードが強いもみ合い相場となり、NY時間へ。

NY時間では、米新規失業保険申請件数が110.6万件(予想92.5万件、前回97.1万件)と増加し、景気の先行きへの懸念から、欧州株式市場は反落して終了し、NY株式市場は下落して始まった。その後買い戻しが入り反発し、BTCJPYも再び上昇し始めた。一度は126万円に届いたが、続かず再び125万円台へと下落した。その後も125万円台後半で推移し、126万円に届くことはなかった。

・ビットコイン価格の上昇トレンドは続いているのか

BTCJPY 4時間足 当社取引ツールより作成

今週のBTC相場は122万円~132万円の範囲で推移している。週初めにそれまで堅調に推移していたBTCは年初来高値である、132万円台にワンタッチ後反落。昨日まで続落する形で推移しており、底値は固いものの、戻りも鈍いように感じる。それも7月末から根強く続いていた上昇のトレンドラインが8/19の下落でトレンドラインを割っている状態にあるのだ。現在も高値圏内に推移しているものの、価格が上下どちらにもブレイクしていない状況から市場参加者が警戒している印象も受ける。

この短期の上昇トレンドラインと移動平均線から、今後のBTCの値動きについて分析してみる。

現在、BTCは123万円を下値につけてから反発し上昇している状況。直近はトレンドラインに沿って、上昇していく可能性が高いだろう。そして8月中何度も意識されている127万円を目指し、上抜けできるかがポイントとなるだろう。上抜けした場合は、再び年初来高値である131万円のライン、そして2019年の150万円のラインが見えてくる。

逆に、トレンドラインを上抜けできなかった場合、127万円がショルダーの三尊が形成される。また、現在下向きであるSMA(14)と上向きのSMA(100)がデッドクロスし、下落するパターンも考えられる。その場合は、120万円や115万円のラインが見えてくるため大幅下落を警戒する必要があるだろう。他方で、なおこれまでアルトコインの上昇や金価格の動向に左右されている部分もあるため、こちらも注視する必要があるだろう。

(8/21 5:30作成時点)

・銘柄別価格前日比 (%)

社内データより作成

8/20営業日の全暗号資産終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は5.03%、中央値は1.97%、標準偏差は6.57%。

最小上昇銘柄はMONAJPY0.53%で、最大上昇銘柄はQTUMJPY22.70%

最小上昇銘柄のMONAJPYは来月初旬に2回目の半減期を控えて底堅く推移するも、未だ動意薄な状況。ボラティリティの低い値動きとなった。

最大上昇銘柄となったQTUMは2020年2月の高値を8月16日に上抜けて以降、調整局面が続いていたが、昨営業日は大幅に上昇して年初来高値を更新した。

・24時間 ボラティリティ (%)

社内データより作成

8/20営業日の全暗号資産の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値は6.74%、中央値は4.08%、標準偏差は6.64%。

最もボラティリティが高かった銘柄はQTUMJPY24.11%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はBTCJPY1.47%であった。

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2020-08-21
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