続落となったビットコイン、一時的な調整か?
Daily Market Report 2020/8/19
2020.8.20
Daily Point
・FOMC議事要旨、個人消費の回復指摘-企業には依然強い不透明感(Bloomberg)
・仮想通貨取引所のビッグデータ分析ツールが糸口、44億円以上のマネロングループ逮捕(COINPOST)
・『歴史的転換点』世界3大投資家バフェットがゴールド関連株保有へ、ビットコインの関心も高まる(COINPOST)
BTCJPY 15分足 当社取引ツールより作成
昨日(8/19)のBTCJPYは続落した。
朝方から、下落基調で推移していたBTCJPYは、東京時間に入って日経平均株価が早々に23,000円を回復する好地合いに支えられ、一旦126万円付近で下げ止まりを見せた。
ところが、後場も日本株が堅調に推移する中、BTCJPYは2万円程度下落。アルトコインも軒並み下落に転じ、全面安の展開となった。ただ、123万円付近では底堅さを見せ、15時頃に一旦反発。125万円まで回復すると、その後もNY時間入りまでは底堅く推移した。
NY時間では、ダウ平均株価がギャップアップしてスタートし、堅調な推移を見せていた。対してBTCJPYは反落。125万円後半から東京時間の安値圏内である123万円台まで下落する軟調な動きとなった。翌3時に米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨が公表されると、それまで底堅く推移していたダウ平均株価やS&P500が下落に転じたが、BTCJPYへの目立った影響は見られなかった。その後は、再び123万円台前半まで下押しする局面も見られたが、今回も123万円を割れることなく125万円付近まで値を戻した。
・ビットコイン価格の再上昇はイーサリアムが指針となるか?
チャートA(BTCJPY8時間足 当社取引ツールより作成)
チャートB(ETHJPY8時間足 当社取引ツールより作成)
BTCとETHは互いに同調し合いながら波を形成している。チャートA、チャートBに描画した緑色の実線はそれぞれ同時間足の2点の高値又は2点の安値同士を結んだものであるが、BTCとETHの値動きにはタイムラグが見られ、ETHがBTCに対して先行していることが読み取れる。以上を踏まえて、ETHの波動を指針としてBTCの価格再上昇のタイミングについて分析してみる。
直近のETHの高値は下向き角度のダブルトップ型となりネックラインを割れている状況であるため、ネックから高値までの値幅を等倍観測(E波動観測)した緑色の点線を観測線とする。また、単純移動平均線(以下SMA)のSMA(100)、SMA(200)が上向きであることから上がり易い環境であり、観測線で支持される可能性が高いと言えることから想定される波動を赤線で描画した。
以上より、ETHがネックラインを上回らない限りは観測線を目指すと想定でき、先行して安値を切り上げて反発上昇したタイミングがBTC価格再上昇の指針となる可能性が考えられる。さらに先行したETHの安値切り上げのタイミングでBTCが安値切り下げている状況(ダイバージェンス)であるならば、BTC価格は連れる形で再上昇して波が伸びる可能性が高いと言えるのではないだろうか。
(8/20 5:30作成時点)
・銘柄別価格前日比 (%)
社内データより作成
8/19営業日の全暗号資産終値の前日比は上記グラフの通り。
平均値は-5.55%、中央値は-5.85%、標準偏差は2.76%。
最小下落銘柄はMONAJPYの-1.89%で、最大下落銘柄はBATJPYの-11.50%。
最小下落銘柄のMONAJPYは、来月初旬に2回目の半減期を控えて底堅い推移を続けており、昨日の全体的な調整にあっても大きく崩れることなく200円付近をキープしている。
最大下落銘柄となったBATJPYは4日連続でボラティリティ首位をキープしており、8/16~18の間に約30%上昇していた。利益確定の売りが出やすく、引き続き荒っぽい値動きに注意したい。
社内データより作成
8/19営業日の全暗号資産の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。
平均値は10.15%、中央値は10.05%、標準偏差は4.28%。
最もボラティリティが高かった銘柄はBATJPYで19.33%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はMONAJPYの3.68%であった。
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