ビットコイン昨年8月の高値更新、続伸なるか

Daily Market Report 2020/8/17

2020.8.18

Daily Point

・日本の4─6月期GDP、戦後最悪の27.8%減、コロナ自粛が消費直撃(ロイター)

・ビットコインハッシュレート、過去最高値に Bitmain納期遅延の中(COINPOST)

・ネム、新チェーンSymbol稼働を12月17日に仮設定(COINPOST)

 

BTCJPY 15分足 当社取引ツールより作成

昨日(8/17)のBTCJPYは昨年8月以来の高値を更新。

日中は冴えない値動き。朝方に付けた高値127.5万円から126万円割れまで下落した。

8時50分に発表された日本の20年4―6月期GDP速報値が年率27.8%減少と厳しい結果となったことや、夕方に入っても先週から欧州の新型コロナウィルス感染拡大を受けての旅行者への制限や検査の義務化等の悪い地合いを受け、膠着する展開となった。

23時に入ると一転、米債・ゴールドが買われる中、BTCJPYも買われる展開となり上昇。昨年8月6日以来の高値である130.9万円を更新し132.1万円の高値をつけた。

その後は上値追いも継続せず横ばい。130万円から132万円のレンジでの推移となった。

・ハッシュレート最高値更新、ビットコインは上値を伸ばすか?

グラフA(参考「Blockchain.com」より:https://www.blockchain.com/ja/charts/hash-rate)

チャートB(BTCJPY8時間足 当社取引ツールより作成)

ハッシュレートはマイナーがマイニング(採掘)する際の採掘速度を表しており、8月15日にこれまでの最高値を更新し16日も続けて上昇し続けていることが確認できる。このハッシュレートとBTCには相関関係はあまりないように考えられるが、過去、ハッシュレートが下落した際に価格が大きく下落したことなどから、全くリンクしていないということではないように考えられる。

6月12日から7月8日までのBTCJPYは上値を切り下げている三角持ち合いであったといえる(チャートB①)。その後、BTCJPYは、7月24日に三角持ち合いを上へブレイク、SMA(14)、SMA(100)、SMA(200)はゴールデンクロスし、且つ14-100-200と順番が揃ったパーフェクトオーダーの状態で、ローソク足もSMAの上で推移しており、上昇トレンド入りしたと言える(チャートB③)。

対してハッシュレートについても、7月22日から7月30日に押し目から最高値を更新(グラフA②)。若干の調整を挟んで、8月16日時点では、これまでの最高値を再度更新(グラフA③)しており、価格の押上要因として考えられる。今後、BTCJPYの高値を警戒する上でハッシュレートについても確認しておきたい。

・長期ターゲットプライスはBTC180万円か

BTCJPY日足 当社取引ツールより作成

長期でビットコインのチャートを見ると、114万円をネックラインとしたヘッドアンドショルダーズボトムを形成しているようにみえる。2020年3月、42万円の大底がヘッド、2020年7月がショルダーとするならば、2020年7月28日にネックラインの114万円の上抜けに成功したとみることができる。ネックラインからヘッドまでの値幅を踏まえると、高値のターゲットプライスは186万円と推定することができるが、手前には2019年6月に付けた150万円が控えている。

(8/18 5:30作成時点)

・銘柄別価格前日比 (%)

社内データより作成

8/17営業日の全暗号資産終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は3.58%、中央値は3.30%、標準偏差は4.29%。

最大上昇銘柄はXEMJPY10.97%で、最大下落銘柄はBATJPY-4.72%

最大上昇銘柄のXEMJPYは、NEMグループが新ブロックチェーンSymbol立ち上げに関する予定を発表し、好感されたようだ。

最大下落銘柄となったBATJPYは個別材料が見られなかったが、前日に18%上昇したことで利益確定の売りが入りやすい状況だったと考えられる。

・24時間 ボラティリティ (%)

社内データより作成

8/17営業日の全暗号資産の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値は8.18%、中央値は8.85%、標準偏差は3.12%。

最もボラティリティが高かった銘柄はBATJPY13.96%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はMONAJPY3.23%であった。

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2020-08-18
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