上昇トレンド続くビットコイン、昨年夏の高値更新なるか
Daily Market Report 2020/8/14-16
2020.8.17
Daily Point
・欧州で旅行制限再導入の動き コロナ感染者増加で(WSJ)
・米小売売上高:7月は1.2%増に減速-コロナ再拡大で回復鈍化(Bloomberg)
・米労働生産性、11年ぶり大きな伸び-経済停止で労働投入量が急減(Bloomberg)
BTCJPY 1時間足 当社取引ツールより作成
先週末(8/14-16)のBTCJPYは下値切り上げの上昇相場となった。
金曜日(8/14)は、前日につけた日経平均株価の高値を上回る好地合いに支えられ、127万円まで上値を伸ばした。しかし、東京証券取引所の大引け後から、欧州において新型コロナウイルスの感染者数増加に対応した入国制限義務化報道が嫌気され、欧州株が反落。BTCもそれを追う形で124万円まで下落した。21時半には米小売売上高が発表され、予想2.1%に対し結果が1.2%(前回7.5%)と、米国経済の回復鈍化が確認された。それを受けてか暗号資産市場は126.5万円まで上昇し、明け方にかけて125万円近辺で推移した。
土曜日(8/15)は上昇相場。特に目立った材料がない中、125万円から128万円のレンジで推移。年初来高値近辺でのもみ合いが続き、高値圏で取引終了となった。
日曜日(8/16)は前日に続き、欧州時間までにボラティリティは収まり朝から夕方にかけて値幅1万円程度のレンジ推移となった。NY時間に入っても狭いレンジ内での値動きが継続、明け方に為替が動き始めた後もビットコインの値動きは乏しく、127万円前後の高値圏で推移している。
今週は、この高値圏での推移を上下どちらにブレイクするのか。注視したい。
・高値圏でのもみ合い、次なるターゲット価格は?
BTCJPY 1時間足 当社取引ツールより作成
先週のBTCJPY価格は118万円~124万円のレンジ間で価格が推移していた。しかし、14日に125万円のラインを上抜けし、再び高値圏内でもみ合い推移している状況だ。一度は抑えられた125万円のラインは14日の上抜け後、週末に2度サポートされていることからサポートラインとして機能し意識されているようだ。
一方で、8月は127万円の価格帯で、4度上値を抑えられている。この上昇トレンド継続には130.9万円(2019/08/06高値)を攻略できるかがポイントであるが、まずはレジスタンスとして機能している127万円(12,000USD)の価格帯のハードルを乗り越えることができるかが課題である。このラインを突破した際には、130.9万円、150万円、200万円の価格帯(下図)を再び目指す可能性があるだろう。しかし、200万円のラインまで強いレジスタンスとして機能しているラインがないことから、ビットコインの最高値更新はそう遠くない可能性もあるだろう。
逆に127~128万円(12,000 USDライン)を突破できず、価格が下落した場合、上昇の流れが止まる可能性もある。その際は117万円の価格帯を意識したい。
BTCJPY 週足 当社取引ツールより作成
・好調のステラ・ルーメン。続伸か頭打ちか?
XLMJPY 週足 当社取引ツールより作成
7月に8.5円のレジスタンスラインを超え、続伸したXLMJPY。現在も12円を目指して上昇し続けている。果たしてこの上昇は続くのだろうか?
XLMJPYは2019年の8月以降8.5円のレジスタンスライン突破に4回挑戦し、5回目でようやく実現した。上記チャートの通り、安値圏で横ばいの状態が続き、ソーサーボトムを形成している。XLM市場全体で3月の底値圏の出来高は増加しており、これを踏まえるとXLMJPYは底値圏を脱し、本格的な上昇トレンドへの転換を迎え、このまま続伸するようにも見える。
しかし、ボリンジャーバンドを見てみると、±2σの上限ライン(チャート上部の橙線)に近づきつつある。またRSI(チャート下部の緑線)も買われすぎを示す80のライン(チャート下部赤色の横水平線)に近づいており、頭打ちが近いことを示唆している可能性がある。
(8/17 5:00作成時点)
・銘柄別価格前日比 (%)
社内データより作成
8/16営業日の全暗号資産終値の前日比は上記グラフの通り。
平均値は3.54%、中央値は0.35%、標準偏差は5.63%。
最大上昇銘柄はBATJPYの18.62%で、最大下落銘柄はMONAJPYの-0.57%。
最大上昇銘柄のBATJPYに個別材料は見られなかったが、直近で意識されていた11日の29円台高値を越えたことと、週末の薄商いのため値が飛びやすく、30円台に控えていたストップロスを巻き込んで上昇した可能性も考えられる。
最大下落銘柄となったMONAJPYにも個別材料は見られなかった。週末のMONAJPYは狭い値幅でレンジ推移しており、特筆すべき下落ではなかったものの、他銘柄が堅調な中での弱さが意識されたようだ。
・24時間 ボラティリティ (%)
社内データより作成
8/16営業日の全暗号資産の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。
平均値は7.49%、中央値は5.98%、標準偏差は4.68%。
最もボラティリティが高かった銘柄はBATJPYで18.85%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はBTCJPYの2.15%であった。
◆本資料においてお客様に提供される情報は、株式会社DMM Bitcoinが収集・作成等したものです。
◆本資料は、一般的な情報提供を目的に作成されたものであり、暗号資産取引の勧誘を目的としたものではありません。
◆本資料は、本資料作成時点で株式会社DMM Bitcoinが信頼できると判断した情報を基に作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。
◆本資料の情報によって生じたいかなる損害についても、株式会社DMM Bitcoinおよび本情報提供者は一切の責任を負いません。
◆本資料のグラフ・データ等は、過去の実績または作成時点での見通し・分析であり、将来の市場環境の変動や運用状況・成果を示唆・保証するものではありません。また、税金・手数料等を考慮しておりません。
◆本資料に関する著作権、知的所有権、その他一切の権利は、株式会社DMM Bitcoinまたは権利者に帰属します。お客様は、本資料に表示されている情報をお客様自身のためにのみ利用するものとし、第三者への提供、再配信、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。