XYM(シンボル)

シンボル(Symbol)は、2021年3月にネム(NEM)の大型アップデートにより新たに誕生したブロックチェーンプラットフォームです。

New Economy Movement(新しい経済活動)の頭文字を取ってNEMと命名されたネムは、金銭的な自由、分散化、機会平等主義と公平性及び、連帯感の原則に基づき、新しい経済圏の創出を目標としてはじまった暗号資産(仮想通貨)プロジェクトですが、シンボルは、カタパルト(Catapult)というコードネームで長年に渡り開発が進められてきたネム待望のバージョンアップです。

シンボルに移行するにあたり、ネムは現行のブロックチェーンとシンボルの技術基盤に互換性がなくなったことから、チェーンのバージョンアップやハードフォークではなく、ネットワーク及びブロックチェーンを別々にし、2チェーンがそれぞれ運用されています。ネムの単位であるXEM(ゼム)は継続となり、さらにシンボルのために新たな暗号資産XYM(ジム)が作成され、2種類の暗号資産(仮想通貨)が誕生しました。

シンボルの暗号資産XYMの付与は、XEM保有者(最低100XEMが必要)がオプトインという意思表示をすることで、保有量を確定するスナップショット時の保有量に応じて、シンボルのローンチ時に1XEM=1XEM+1XYMが付与されました。

オプトインは、シンボルのローンチ後6年間請求が可能です。

ちなみにオプトインは、個人でXEMを保有している場合に限りオプトインモジュールが追加されている最新版の「NEMウォレット」をダウンロードし、オプトインを実施する必要があります。しかし、ネムを取り扱っている暗号資産交換業者にXEMを保有している場合は、そのまま保有しているだけで自動的にオプトインが行われる暗号資産交換業者が多いようです(詳細は各暗号資産交換業者にて要確認)。

シンボルは、ネムのブロックチェーンの性能を向上させるために全体を一新し、機能・性能・仕様のすべての面においてバージョンアップを実施。前バージョンの課題であった処理速度、スケーラビリティの両面で大幅なグレードアップを実現しました

具体的には、ネムと同様、1つのブロックチェーン上に複数のアセット(トークン)を同時に発行し、流通・管理を行えるマルチアセット機能や、複数人の合意によって取引・コントラクトを実行するマルチシグネチャー機能が最大3階層(マルチレベルマルチシグ)まで設定可能になりました。

また追加機能として、第3者を介さずに異なるブロックチェーン間でのトークン交換ができるクロスチェーン・スワップや、複数トランザクションを一括処理できるアグリゲート・トランザクションが可能になりました。

パブリックブロックチェーンのシンボルは、アトミック・スワップという方法で管理者の違うプライベートチェーン間でお互いのモザイク(トークン)の交換が可能となります。それにより、通常はパブリックチェーンを使いつつ、大事なものはプライベートで取引をするといった連携サービスの提供も将来可能となります。

<シンボルに加わった機能>

マルチアセット機能 複数のアセットを同時に発行し、流通・管理できる機能
マルチレベルマルチシグ 最大3階層までマルチシグの設定が可能
クロスチェーン・スワップ 第3者を介さずに異なるブロックチェーン間でトークン交換が可能な機能
アグリゲート・トランザクション 複数トランザクションを一括で処理できる機能

今、暗号資産(仮想通貨)を始めるなら
DMMビットコイン