Satoshi(サトシ)

今さら聞けないビットコイン用語「satoshi」とは?

satoshiとはビットコインの価格を示す最小の単位のことで、ビットコインの創設者と呼ばれる人物「サトシ・ナカモト」の名前が由来となっています。
satoshiは1ビットコインの1億分の1に当たり、1satoshi=0.00000001BTCとなります。

サトシ(satoshi)を詳しく知る

一般的に、ビットコインの単位は「BTC」で表現されます。しかしながら、2017年以降、1BTCは1,000,000円を超えたため、表現する際に小数点が多くなってしまい分かりづらくなってしまいました。2018年2月に一時60万円台の値がついたため「ビットコインは暴落した」とも言われていますが、それでも2018年5月1日現在で100万円程度の値をつけています。

たとえば、仮に1BTC=1,000,000円としましょう。この場合、1,000円と交換できるビットコインは0.001BTCとなります。100円ならば、0.0001BTCです。BTCの単位だけでは、直観的に価格の目安を把握しにくいと言わざるを得ません。少額の決済や送金をしたいときに、BTCだけでは不便なのです。

そこで使われるのが、最小単位であるsatoshiです。BTCの1億分の1に当たり、1satoshi=0.00000001BTCとなります。上の例で言うと、1,000円は100,000satoshiとなります。少額決済や送金だけではなく、ビットコインに比べて価格の低いアルトコインの価格を表記するのにも使われることがあります。

なお、satoshiの単位がきわめて小さいために、546satoshi以下の支払いは「dust(ゴミ)」と呼ばれ、承認されないという決まりがあります。ただし、将来的にビットコインの価格が上昇した場合、数十円から数百円レベルの現実的な決済でもdust扱いにされてしまいます。将来のルール改変により、扱えるようになる可能性はあります。

ビットコインの単位の表し方とは?

BTCはビットコインの最大の単位、satoshiは最小の単位に当たりますが、その間にいくつか別の単位も存在します。一般的に使われるのが、BTCとsatoshiに加えてm(ミリ)BTCとμ(マイクロ)BTCです。円に対する銭、ドルに対するセントのように、より細かい価格を分かりやすく表現する役割を果たしています。

mBTCは、1BTCの1,000分の1に当たります。1BTCが100万円である場合、1mBTCは1,000円となります。長さのmmと同じように、m(ミリ)が「1,000分の1」を意味します。また、μBTCはmBTCのさらに1,000分の1に当たり、BTCから見ると100万分の1に当たります。μ(マイクロ)は「100万分の1」を示す言葉です。

4つの単位は、以下のようにまとめられます。
1BTC=1,000mBTC=1,000,000μBTC=100,000,000satoshi

2018年5月現在でも1BTC以下の単位でしかビットコインを購入できないというわけではなく、日本円にして数百円レベルからでも売り買いできるようになっています。ビットコインの価格が上昇すれば、購入単位がmBTCやμBTC、あるいはsatoshiで表されるときが来るかもしれません。

日本円への換算例と換算方法

いくつか換算例を挙げて1satoshiが日本円でいくらに当たるか確認してみましょう。

例1)1BTCが日本円レートで1万円の時の1satoshi
1satoshiはBTCの1億分の1に当たるので、
1satoshi=1万円×1億分の1=0.0001円(10,000分の1円)
となります。逆に言えば、10,000satoshiがようやく1円になる計算です。

例2)1BTCが日本円レートで100万円の時の1satoshi
1satoshi=100万円×1億分の1=0.01円(100分の1円)
となり、100satoshiが1円になります。

仮に1BTCが1億円になれば、1satoshiは1円にまで上昇します。

開発者サトシ・ナカモトとビットコインの関係とは?

satoshiという単位は、最初に述べたようにビットコインの創設者と呼ばれるサトシ・ナカモト(中本哲史)氏に由来しています。

サトシ・ナカモトは、日本人風の名前をしていますが、その正体についてははっきりしていません。日本語を用いた形跡がなく英語が堪能であるために、日本人ではないという見方も根強くあります。2008年にビットコインのプロトコルや暗号理論など、暗号資産(仮想通貨)の根幹をなすアイディアを論文として発表しました。

ただし、ビットコインのアルゴリズムすべてをサトシ・ナカモトが構築したわけではありません。

ビットコインはオープンソースで構築されており、誰でも開発に携わることができます。
初期のビットコインも、サトシ・ナカモトやビットコインの支持者のグループが協力して管理していました。その後、ビットコインの名が一般にも知られる中で開発者が増え、ビットコインコミュニティは活発化していきます。

そんななか、サトシ・ナカモトは、徐々に管理の主導権を他のメンバーに譲り渡すようになります。そして、2010年に最後のメッセージを残すと、彼はそれ以来Web上に姿を現さなくなりました。2018年5月現在も消息は不明です。

すでにビットコインの開発から離れて久しいとはいえ、サトシ・ナカモトはビットコインの生みの親として伝説的な人物になっています。その名前がビットコインの単位として残されているのは、暗号資産(仮想通貨)の開発者たちからサトシ・ナカモトへの敬意の表れでもあるのです。

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