ENJ(エンジンコイン/エンジン)

エンジン(Enjin)は、2009年創業のシンガポールの企業「Enjin」が運営しているブロックチェーンプラットフォームである「Enjin Platform」上で発行・利用されている暗号資産(仮想通貨)です。
イーサリアムが提供している規格をベースに作られており、単位はENJです。エンジンコインと呼ばれることもあります。
エンジンはゲームに特化したプラットフォームであり、Enjin Platformをゲームやアプリに導入することで、ゲームの中にスマートコントラクトを実装したり、NFTを導入することが可能になります。

エンジンの特徴

エンジン最大の特徴は「異なるゲーム間でのNFTのやりとり」をすることができる点です。
この特徴を具体的に例えると、エンジンをゲーム内に組み込むことで、Aというゲームで使っているアイテムをBという別のゲームに送り、使用することが可能になるのです。
また、そのアイテムを他のプレイヤーに売ることで利益を得ることも可能になります。

エンジンには「ERC-1155」というイーサリアムベースの規格が利用されています。
これは、代替性トークンを扱うための標準規格である「ERC-20」と、唯一無二のトークンを作り出すことができるようになる「ERC-721」という2つの規格の特性を併せ持ったハイブリッドな規格で、複数規格のトークンをまとめて管理できるようになります。

これによって非代替性をもつNFTを作ることができ、名前や形、パラメーターが同じでも、実は全く別の価値を持つ、世界に1つだけのアイテムを作ることができます。
世界に1つだけというのはゲーム内に限った話ではなく、絵画や彫刻などの芸術作品のように、あなたのキャラクターやアイテムがそのまま金銭的な価値を持つ資産となり得るのです。
また、エンジンはプラットフォーム内でのアイテムの売買だけでなく、遊ぶことで手に入れるといった使い方も可能です。
遊んで手に入れることで、プレーヤーが飽きることなく継続してプレイでき、プレイ時間がインセンティブとなり、よりゲーム向きの暗号資産(仮想通貨)となっています。

さらにEnjin Platformはイーサリアムベースのブロックチェーンのため、ブロックチェーンの知識のない、一般向けのゲームやアプリの開発者でも簡単に導入することができる仕様となっており、既存のゲームの中にスマートコントラクトの実装をしたり、NFTの導入をすることができます。
暗号資産(仮想通貨)の導入には専門性が高く、ブロックチェーンエンジニアを雇用する必要があり、敷居の高さから導入を断念するケースがありますが、エンジンはその課題すらも解決することが可能なのです。

また2021年現在、アメリカのマイクロソフト社や韓国のサムスン社といった大手企業との提携もスタートしており、既にEnjin Platformは全世界で2000万人ものユーザーに利用されています。
エンジンはゲームの世界だけでなく、今後私たちの生活に身近に存在する暗号資産(仮想通貨)になるかもしれません。

※上記の情報につきまして、その完全性・最新性・正確性について保証するものではなく、また、特定の暗号資産(仮想通貨)の推奨を行うものではありません。

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