Coin Age(コインエイジ)

PoSに使用されるコインエイジ(Coin Age)

コインエイジ (Coin Age)とは?

コインエイジ(Coin Age)とはその名の通りコインの保有年数を示したもので、ビットコインの取引やマイニング(採掘)などを行うときに優先的に使用されます。

コインエイジの計算方法は、コインの保有量×コインの保有期間で算出されます。

コインエイジの保有量が多いほど、より多くのコインをマイニングできます。ビットコインにおいては、コインエイジの量が多ければ多いほど、優先的に取引の認証が行われます。

コインエイジはどこで使われているのか

コインエイジは主にPoS(プルーフ・オブ・ステーク)というマイニング(採掘)方法で使われます。直訳すると「保有による証明」という意味を持ち、保持しているコインエイジが多いほどマイニングができるという方法です。

これまでのビットコインのマイニング手法はPoW(プルーフ・オブ・ワーク)というものでした。このマイニング方法では、膨大な電力と膨大な計算力を持つマイナーがブロック承認される確率が高くなります。そのため、この方法は膨大な電力消費と処理能力がないとできないという問題を抱えていました。これは裏を返すと、膨大な資金力やハードウエアを保有しないと参入すらできないということになります。

また、非中央集権の多数決制を採用しているPoWは、悪質な改ざんを行うことがほぼ不可能だとされてきました。しかし、世界中の半分以上の計算能力を持つ「集団(大手マイニングプール同士)」が結託してしまうと、理論的には改ざんが実現できてしまいます。このような状況が実現してしまうと、不正に利益を得る集団が現れるだけでなく、暗号資産(仮想通貨)の価値そのものが損なわれてしまいます。

こうした問題点を抱えるPoWに対して、このリスクを回避するために、コインエイジを使ったマイニング方法であるPoS(プルーフ・オブ・ステーク)が考案されました。PoSはマイナーが通貨をより多く保持していることで、ブロック承認を高める仕組みが取られています。

コインエイジの算出方法と特徴

コインエイジの値の出し方はシンプルです。コインエイジは「コインの保有量×コインの保有期間」で値を出すことができます。たとえば、ビットコインを5BTC(BTC=通貨単位)取得し、30日保有していたとします。その場合は、5BTC×30日=150BTC/日というコインエイジが算出されます。

このコインエイジの値が大きければブロック承認の確率が上がるというマイニング方法がPoS(プルーフ・オブ・ステーク)です。これは従来のPoWの問題点を解決したマイニング方法であり、その根源にあるのがコインエイジの「値の大きさ」となります。

取引の優先度が上がる

PoWにおけるマイニングは「採掘」といわれていますが、コインエイジを使ったPoSにおいては「鋳造」と呼ばれています。

コインエイジは、ビットコインを含めた暗号通貨に関する保有年数を示したものです。
今までは保有しているコインの量が多いほど、取引優先度が高いという方法が使われてきました。対して、コインエイジはその数値が大きいほど、優先的に取引されるという仕組みが取られています。

コインエイジという数値を使うようになった背景にあるのは、単純に取引やマイニングに対する優先度が上がるからという側面ばかりではありません。PoSというマイニング方法に使われている数値である限り、特定のマイナー(採掘者)やマイニンググループ(マイニングを個人でなく複数で行う)が、膨大な電気量や計算能力を行使して、残りのマイナーを攻撃するといったリスクを減らす効果があります。

このように、コインエイジを使った仕組みの採用で、攻撃リスクは大幅に改善されたのです。

コインエイジの数値が大きいほどマイニングが多くできる

コインエイジの値が大きければ、マイニングがたくさんできるようになります。単純にコインを大量に保有しているのとは違います。

たとえば、1BTCの最初のブロックの価格が2009年当初は0円だったのに対して、2018年6月では100万円近くにまで値上がりしています。時価総額が大きければ大きいほど大量のコインを保有することは難しくなります。

強大な電力や計算力を保持する者が取引の頂点に立てるという考え方をなくし、安定した取引ができる構造に改善するために導入されたのがコインエイジです。コインエイジをベースにした取引方法は、攻撃されるリスクを回避し、攻撃によって引き起こされる時価総額の下落を防止します。その結果、コインエイジによって安全性が担保されるビットコイン取引ができるようになりました。

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