ビットコインを入金・出金する方法は?もし届かない時はどうしたらいい?
暗号資産交換業者で取引を行い入手したビットコインは、自分の口座から外部ウォレット(アドレス)に送付する「出金」、また外部ウォレットから自分の口座に送付する「入金」が可能です。また入出金を行うと、ブロックチェーン上の承認状況の影響により、なかなか届かない状況になる可能性があります。ここでは、入出金の手順や承認状況を確認する方法を紹介しましょう。
ビットコインなどの暗号資産を入金・出金する
例えば、ビットコインを使って何らかの商品・サービスを購入する際は、支払い先へ出金することで代金を支払うことになります。反対に、商品代金を受け取る場合は入金となります。
DMM Bitcoinの場合は、現物取引で取り扱いのある銘柄のうち、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)の入出金が行えます(2021年10月時点)。また入出金は、日本円や暗号資産(仮想通貨)の管理を行う「ウォレット口座」からのみ可能で、取引に使用する資金を管理する「トレード口座」からは行えません。ただし、ウォレット口座とトレード口座間では「振替」手続きでリアルタイムに資金を移動することができます。
暗号資産の入出金についての最新情報は「入出金について」をご覧ください。

入金、出金にかかる手数料
DMM Bitcoinの場合、ビットコインなどの暗号資産の入出金に関する手数料は無料となっています。ただし、外部ウォレットからDMM Bitcoinの口座に入金する際は、暗号資産の送付にかかる手数料(マイナーへの手数料)が顧客側負担であることに注意しましょう。
マイナーとは、ビットコインの取引データを検証・承認する作業者を指し、承認作業そのものは「マイニング(採掘)」と呼ばれています。承認作業に従事してくれたマイナーに対する報酬は、承認する取引データに付与された手数料によって構成されています。このため、ビットコインなどの暗号資産をDMM Bitcoinに入金する際には、暗号資産の送付に関する手数料が別途発生することになります。
税金の取り扱いに注意しよう
何らかの商品・サービスの売買を行うため、ビットコインの入出金を行った際は、税金に関する注意が必要になります。
個人の場合、暗号資産の取引などで得た利益(所得)は、原則として日本の所得税の課税対象となります。そして、総合課税の「雑所得」として確定申告を行い、納税する必要があります。
例えば、保有する暗号資産で商品を購入した場合、保有する暗号資産を売却(譲渡)したとみなされます。この時の所得金額は、暗号資産の支払い数量の価格(譲渡価格)と、暗号資産の取得価格との差額になります。
なお、被相続人からの相続・贈与などで暗号資産を取得した(入金を受けた)場合は、相続税または贈与税が課税されます。相続税法では、金銭に見積もれる経済的価値のある財産を相続または贈与により個人が取得した場合、相続税や贈与税の課税対象となります。
DMM Bitcoin上における「入金」・「出金」
ビットコインをDMM Bitcoinの自分の口座に入金する際には、口座番号にあたる「ビットコイン入金用アドレス」を送付者側に伝える必要があります。同様に出金時には、宛先となるビットコインアドレスを相手から教えてもらうことになります。
ビットコインの入金手順
DMM Bitcoinの口座にビットコインを入金する場合には、自分の「マイページ」から「入金用アドレス」または2次元バーコードを利用します。セキュリティおよび暗号資産(ブロックチェーン)の仕組み上、反映されるまで数時間から数日間かかる可能性があるため、時間の余裕を持って入金を行うといいでしょう。
例えばパソコン用WEBブラウザ経由なら、自分の「マイページ」左側にあるメニューで「入金」、「BTC入金」の順番でクリックすると、「入金用アドレス」(ビットコイン入金用アドレス)と2次元バーコードが表示されます。

DMM Bitcoin外部のウォレットに「入金用アドレス」を正確に入力するか、カメラ対応の「モバイルウォレット」などでこの2次元バーコードを撮影すると、自分の口座にビットコインを入金できます。1文字でも間違えると誤ったアドレスに送付することになるため、2次元バーコードを利用できない場合はアドレスすべてをコピー&ペーストで伝えるなど、入力ミスが起こらないようにしましょう。
誤ったアドレスに送付した場合や、異なる暗号資産を送付した場合は、ビットコインがDMM Bitcoinにあるウォレット口座に届くことなく失われる可能性があります。DMM Bitcoinに限らず暗号資産交換業者ではビットコインを返還できない状態となるため、細心の注意を払って作業を行いましょう。
ビットコインの出金手順
ビットコインをDMM Bitcoinから外部に出金する場合は、自分の「マイページ」左側にあるメニューで、「出金」、「BTC出金」の順番にクリックすると、出金用ページが表示されます。送付先となる「出金アドレス」、出金数、出金の目的などを設定すると、ビットコインを出金できます。出金頼日から原則として3 営業日以内に指定ウォレットのアドレスに送付されます。

「スマートフォン版取引システムアプリ」で入金する
「スマートフォン版取引システムアプリ」で入金したい場合には、アプリのホーム画面左上にある「三」(ハンバーガーメニュー)部分をまずタップします。
その後表示されたメニューで「マイページ(ウォレット口座)」、「入出金/口座振替等」、「BTCの入金」の順番でタップすると、WEBブラウザ経由でDMM BitcoinのWEBサイトにある「BTC入金」が表示され、前述の手順同様に2次元バーコードを使って入金作業を行えるようになります。
「スマートフォン版取引システムアプリ」で出金する
「スマートフォン版取引システムアプリ」で出金したい場合には、アプリのホーム画面左上にある「三」(ハンバーガーメニュー)部分をまずタップします。
その後表示されたメニューで「マイページ(ウォレット口座)」、「入出金/口座振替等」、「BTCの出金」の順番でタップすると、WEBブラウザ経由でDMM BitcoinのWEBサイトにある「BTC出金」が表示され、前述の手順同様に送付先となる「出金アドレス」、出金数、出金の目的などを設定すると、ビットコインを出金できます。出金依頼日から原則として3 営業日以内に指定ウォレットのアドレスに送付されます。
なお、DMM Bitcoinから出金する際の送付元アドレスは、前述の「入金アドレス」とは異なります。入金アドレスはあくまで入金専用のため、ビットコインを第三者とやり取りする場合には注意しましょう。
出金時同様、誤った外部アドレスに送付してしまった場合は、ビットコインを取り戻すことはできません。細心の注意を払って出金作業を行いましょう。
ビットコインが届かない!何をどうしたらいいの?
ビットコインなど暗号資産の入出金を行うと、なかなか届かない状況になる可能性があります。その際は、まず正しいアドレスに送付できているかどうかを改めて確認しましょう。適切なアドレスであれば、ブロックチェーン上の承認状況の影響が考えられるため、そのまま承認完了を待つことになります。
またDMM Bitcoinでは、マイページの「BTC入金」「BTC出金」で承認状況を確認できるので、進捗を調べてみるといいでしょう。
ビットコインの「トランザクションID」を確認する
「トランザクションID」(TXID)とは、あるアドレスから別のアドレスに対して、ビットコインが何BTC送られたかを示す取引履歴IDを意味しています。トランザクションIDを確認することで、入出金したビットコインの状況を把握できます。
ビットコインの入金の場合
DMM Bitcoinの口座に対してビットコインの入金作業を行った場合は、まずマイページの「BTC入金」画面にある「未承認トランザクション」を確認しましょう。ここには、入金指示を行った日時、入金数、TX(トランザクションIDの略称)といった項目が表示されています。
未承認トランザクションに何らかの表示がある場合は、自分の入金用アドレスを適切に入力できており、ブロックチェーン上で承認作業の途中にあることを示しています。認証完了までしばらく待ちましょう。
認証および入金が完了すると、未承認トランザクションから表示が消え、その代わりに「入金履歴」に情報が表示されるようになります。

ビットコインの出金の場合
DMM Bitcoinでビットコインの出金を行った場合は、「BTC出金」で進捗情報を確認できます。出金依頼を行うと、まず「出金リクエスト履歴」にDMM Bitcoin側で出金処理がなされていないものが表示されます。出金処理前のためトランザクションIDはなく、ここに表示されている段階であれば出金のキャンセルが可能です。
DMM Bitcoin側で出金処理が完了すると出金リクエスト履歴から情報が消え、「出金履歴」に表示されるようになります。この段階でトランザクションIDも確認できるようになります。
まとめ
DMM Bitcoinでは、現物取引で取り扱いのあるビットコイン、イーサリアム、リップルの入出金が行えます。入出金の手数料は無料ですが、外部ウォレットからDMM Bitcoinの口座に入金する際は、暗号資産の送付にかかるマイナー手数料が顧客側負担であることを覚えておきましょう。
また、入出金の方法自体は比較的手軽なものの、誤ったアドレスに送付してしまった場合、ビットコインを失うリスクがあるため、よく確認しながら作業を行いましょう。
ビットコインがなかなか届かないという状況の場合は、取引履歴にあたるトランザクションIDを調査すると進捗を把握できます。ビットコインを使って何らかの商品・サービスを購入する際にも役立つ知識であるため、自分が利用している外部ウォレットとDMM Bitcoinの口座間で練習してみるのもいいでしょう。
※掲載されている内容は更新日時点の情報です。現在の情報とは異なる場合がございます。予めご了承ください。
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