将来の実用性が期待されるライトコインの特徴や今後の動き
仮想通貨の一つである「ライトコイン」は2011年から取引されているものであり、基本的な性能はビットコインと似ています。ライトコインの取引を検討するときには、どのような特徴があるのかを押さえておくことが大切です。ライトコインの今後の動きや購入方法などについて解説します。
1.ライトコインとは?特徴やビットコインとの比較
ライトコインは2019年現在も、オープンソースによって開発が進められています。発行量が多いため、仮想通貨としての希少性は低いものの、取引スピードが速くて実用性が高いといった特徴があるのです。ここでは、ライトコインの基本的な特徴やビットコインとの比較について解説していきます。
1-1.処理能力が高い
ライトコインは、「segwit」という取引データを圧縮するためのシステムを取り入れています。segwitはスケーラビリティ問題を解消するためのものであり、実装によってトランザクションのスピードが増し、短時間で多くの取引を行うことが可能となるのです。スケーラビリティ問題とは、ブロックチェーンのサイズが小さいことによって引き起こされる問題のことです。取引量が増えていけば取引の遅延などが懸念されるため、取引サイズを圧縮することで問題を解決しようとするのがsegwitだと言えます。ライトコインはsegwitの実装によって、スムーズな処理を行うことができるのです。
1-2.取引スピードが速い
ライトコインはブロックを生成するためにかかる時間が約2.5分となっています。これは、ビットコインが約10分かかるのに対して4倍ほど速く、トランザクションが素早く実現されるのです。取引スピードが速いことによって、急いで送付したいときにライトコインは便利だと言えるでしょう。また、ライトニングネットワークによって、ライトコインとビットコインを素早く交換することも可能です。ライトニングネットワークの仕組みは、少額決済をスムーズに行えるものとなっているので、ライトコインの使いやすさを向上させています。
1-3.基本的な性能はビットコインと同じ
ライトコインはブロックチェーン技術によって成り立っているものなので、基本的な性能やシステムはビットコインと同じです。ビットコインと似たような機能を備えているものの、市場規模はビットコインよりも小さいと言えるでしょう。2019年6月12日現在、ライトコインの時価総額は市場全体で第4位であり、ビットコインは第1位となっています。発行上限数量は8400万LTCであり、ビットコインの2100万BTCと比べて多いのです。希少性という意味においては発行上限数量が多いため、ビットコインと比べて価値が低くなっています。しかし、今後多くの取引が行われることによって、次第に価値が高まっていく可能性はあるのです。
2.価格にも影響!ライトコインのこれまでの動き
ライトコインはシステムの改良によって、過去に価格が高騰したこともあります。ライトコインの価格に影響を与えたこれまでの動きを見ていきましょう。
2-1.ライトニングネットワーク
ライトコインは2018年9月に、ライトニングネットワークの実験に成功しました。ライトニングネットワークとは、ブロックチェーン上で動作する「セカンドレイヤー」のペイメントプログラムのことです。ライトニングネットワーク上であらかじめ複数の取引を成立させておき、その結果をまとめてブロックチェーンに登録する仕組みとなっています。ライトニングネットワークが本格的に導入されれば、手数料が低くなったり取引スピードがアップしたりするのです。取引が行いやすい環境が整うことによって、ライトコインに対する注目度が増していくことが期待されています。
2-2.アトミックスワップの搭載
ライトコインは機能としてアトミックスワップが搭載されたことにより、素早く両替をすることが可能となりました。アトミックスワップとは、第三者を介さずに個人間で仮想通貨の取引を可能にする仕組みのことです。マルチシグ(複数キー)を利用することによって、不正のない取引を行うことができます。アトミックスワップの仕組みでは、第三者が仲介しないため匿名性の高い取引を行うことが可能です。自分のウォレットのみで取引が完了するので、セキュリティは強固なものがあります。また、アトミックスワップでは異なるブロックチェーン同士をつなぐことができる「クロスチェーン取引」を実現しているのです。これによって、異なる仮想通貨間での取引も行うことができます。アトミックスワップが普及していけば、ライトコインの取引も増えて価値が上昇する可能性もあるのです。
3.ライトコインは今後どうなるのか?
ライトコインの取引を行っていくためには、今後どのような動きがあるのかを把握しておくことが大切です。ここでは、ライトコインの今後の動きについて紹介します。
3-1.価格の動き
ライトコインのこれまでの価格の動きとしては、2017年には仮想通貨市場の全体的な高騰とともに大きく値を上げました。しかし、2018年1月ごろから価格が下落して、6月に入ると1LTCが1万円台を割り込むようになり、12月には2000円台まで下落しています。2019年6月12日現在の価格は、15,000円台前後で推移している状況です。ライトコインの取引を行う際には、こうした過去の価格推移を踏まえたうえで、購入するタイミングを見極めることが大切だと言えます。
3-2.企業との提携
ライトコインの開発や支援を行っているライトコイン財団は、仮想通貨のスタートアップ企業である「トークンペイ社」と提携することを2018年に発表しました。そして、同年には「Aliant Payment Systems」が公式パートナーとなっています。決済企業や銀行との提携が進んでいくことによって、ライトコインの将来的な価値も向上していく可能性があるでしょう。ライトコインの決済に積極的な企業が増えていくことで、利用範囲も拡大していくはずです。
3-3.2019年の半減期
ライトコインは2019年8月ごろに、4年に一度の「半減期」が訪れると言われています。半減期とは、マイニングに対して支払われる報酬が半減する時期のことを意味しており、急激なインフレを防ぐために行われるものです。半減期が訪れることによる影響は、マイナーや取引をする人の立場によって異なります。マイニングによる報酬が減れば、マイナーとしては採算が合わなくなってしまう可能性もあるのです。そのため、マイナーの数自体が減ってしまい取引の承認が遅れてしまうリスクもあるでしょう。ただ、その一方でライトコインの需給バランスがうまく取れて、価格の安定につながる可能性もあります。
ライトコインの取引を行う人に対する影響は、半減期が訪れることによって一時的に価格が下落してしまう恐れがあることです。半減期のタイミングで取引を行う場合には、価格変動に注意をしておきましょう。しかし、長期的な視点で見ればライトコインの機能が強化されていくにしたがって、徐々に価値が上昇していく期待もあります。一時的な価格変動に惑わされないように、取引を行うときのルールをしっかり自分で決めておきましょう。
4.ライトコインを取引するには?トレード開始までの手順
DMM Bitcoinでは、ライトコインのレバレッジ取引を行うことが可能です。ここでは、トレード開始までの手順を説明します。レバレッジ取引は投資金額を上回る損失が発生してしまう場合もあるので、充分に注意をしておくことが大切です。限られた資産の範囲で取引することを心がけておきましょう。
4-1.口座開設をする
ライトコインの取引を始めるためには、まずは仮想通貨交換業者を通じて口座を開設する必要があるのです。DMM Bitcoinでは公式サイトの「口座開設」ボタンから、メールアドレスを登録するところから始まります。確認メールが送られてきたら、メールに記載されているURLをクリックして、ログインパスワードを設定しましょう。マイページにログインできる段階になったら、氏名や住所などの基本情報を入力して、契約締結前交付書面の内容を確認します。そして、本人確認書類をアップロードして、携帯電話のSMSを通じて認証を行いましょう。
基本情報と本人確認書類のデータを送付すると、口座開設審査が行われます。審査が完了すると、登録した住所宛てに認証コードが記載された郵便物がお客様に届きます。マイページから認証コードを入力することによって、本人確認手続きが完了します。口座が開設された状態となるので、仮想通貨を送付したり取引を行ったりすることができるようになります。
4-2.購入資金を入金する
口座開設が完了した段階で、仮想通貨を購入するための資金を入金しましょう。DMM Bitcoinでは、インターネットバンキングを利用した「クイック入金」に対応しています。クイック入金とは、マイページから操作をすることによって24時間リアルタイムに入金できるサービスのことです。約1000以上の金融機関のなかから選べるので便利なサービスだと言えます。銀行口座への振込で入金を行う場合は、マイページの「入金・入庫」のメニューから「日本円入金(銀行振込)」を選択しましょう。画面に振込先の口座情報が表示されるので、振込先に誤りがないように手続きを進めます。銀行振込の場合は振込元銀行で振込手数料が発生することもあるので、あらかじめ把握しておきましょう。
4-3.トレードを開始する
DMM Bitcoinでは口座への入金が済んだら、ウォレット口座からトレード口座へ資金を振り替える必要があります。振替を行う方法は、マイページの「口座振替」を選択して、振替口座・通貨の種類・振替金額または数量を入力しましょう。そして、確認画面の後に表示される「振替を行う」というボタンを押せば振替が完了です。振替が済んだ後は、スマートフォン版取引システムアプリ(トレード口座)、またはPC版取引システム(トレード口座)からトレードを開始しましょう。
DMM Bitcoinでは、ライトコインのレバレッジ取引を行うことができます。レバレッジ取引では実際にライトコインを保有することはできません。新規注文(買いまたは売り)の約定後にポジション(建玉)を保有して、そのポジションに対して反対売買である決済注文(売りまたは買い)を行うことで損益が確定します。売買によって差額を日本円で受け渡しする差金決済を行うことが可能なのです。レバレッジ取引は投資金額を上回る損失が生じてしまう場合もあるので注意しておきましょう。思いがけない損失が出てしまうことを防ぐためには、限られた資産の範囲で取引を行うことが大切です。
5.ライトコインの特徴や価格変動を取引の参考にしよう!
ライトコインは決済のスピードが速く、個人間取引も行える可能性があることから、決済手段としての実用化が期待されている仮想通貨です。実際に取引を行うときには価格の動きをよく見極めて、購入を検討するようにしましょう。
ライトコインについて詳しく知りたい方は「ライトコインは今後どうなる?将来性にかかわるイベントを紹介!」もご参照ください。
※掲載されている内容は更新日時点の情報です。現在の情報とは異なる場合がございます。予めご了承ください。
関連記事
-
アメリカ政治と暗号資産(仮想通貨)、大統領選とどう関係する?
暗号資産(仮想通貨)業界の発展において影響を与えるアメリカ政治。ただ、アメリカは暗号資産に対して明確な政治的な意思を表明しているとは言えません。本コラムでは、暗号資産をめぐるアメリカ政治の現状を整理します。
-
ビットコインの時価総額の今と今後について
ビットコイン(BTC)をはじめとする暗号資産(仮想通貨)が、世界中でどの程度の規模で流通し、どれだけの資金を集めているのか、いわば人気ぶりをうかがえる情報が時価総額です。時価総額から具体的に何が分かり、どういった視点から観察するのが有効なのか説明します。
-
ビットコインの今後を予想!2025年の価格はどうなる?
ビットコイン(BTC)は2024年3月、1BTC=73,000ドルを突破し、当時の過去最高値を更新しました。本稿では、著名人のビットコインの価格予想や、価格に与える要素、海外の動きなどを解説し、ビットコインの将来性を考えます。
-
ビットコイン高騰は「バブル」なのか?最高値更新の理由と今後
市場の人気や世界的な経済情勢などからビットコインの価値は大きく変動するようになり、ブロックチェーン技術が注目されるようになった近年は、投資や投機の対象という印象が強くなっています。当記事では、ビットコインの価格がどのように移り変わってきたか、将来はどうなるのか解説します。
-
ブロックチェーンのオラクルとは?
スマートコントラクトが現実の世界の情報を取り込むには、「オラクル」と呼ばれる技術が必要になります。この記事ではオラクルについて、その特徴や今後の将来性について解説します。
-
マウントゴックス事件とは?ビットコインが消失した事件の全貌を知る
暗号資産(仮想通貨)業界を驚愕させた「マウントゴックス事件」。この事件は、暗号資産の安全性、信頼性を考えるきっかけにもなりました。本記事では、マウントゴックス事件について紹介します。
-
ビットコインや暗号資産(仮想通貨)ニュースの見方は?
ビットコイン(BTC)等の暗号資産(仮想通貨)に関するニュースは、政治や経済、技術の各分野で日々数多く生じており、これらの報道が暗号資産の価格に影響を及ぼすことがあります。この記事では、暗号資産に関するニュースをどのように解釈し、どういった観点から分析すべきかについて、詳しく説明します。
-
アルゼンチンの新大統領の経済政策に暗号資産(仮想通貨)採用はあるか?
2023年12月10日にアルゼンチンで新大統領に就任したハビエル・ミレイ氏は、暗号資産(仮想通貨)業界から注目を集めています。この記事では、ミレイ大統領によって暗号資産にどのような影響がでるのか、エルサルバドルのようにビットコインの法定通貨採用があるのかについて考察していきます。
今、仮想通貨を始めるなら
DMMビットコイン